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宮城県道・山形県道12号白石上山線

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主要地方道
宮城県道12号標識
山形県道12号標識
宮城県道12号 白石上山線
山形県道12号 白石上山線
主要地方道 白石上山線
路線延長 60.6 km
起点 宮城県白石市亘理町【北緯38度0分25.8秒 東経140度37分14.5秒 / 北緯38.007167度 東経140.620694度 / 38.007167; 140.620694 (県道12号起点)
終点 山形県上山市新丁【北緯38度9分38.4秒 東経140度16分58.2秒 / 北緯38.160667度 東経140.282833度 / 38.160667; 140.282833 (県道12号終点)
接続する
主な道路
記法
国道113号
国道4号
国道457号
国道13号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
刈田岳より宮城側エコーラインを望む
宮城県蔵王町を走る宮城県道・山形県道12号白石上山線を示した地図。
1976年度(昭和51年度)撮影の国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
写真中央に御釜(五色沼)があり、その東側に五色岳がある。これらを東側が開いたC形の外輪山が囲む。南側の外輪山の刈田岳頂上には「蔵王」の名称の由来となった刈田嶺神社(奥宮)、および、蔵王レストハウスなどがある。
写真下の刈田岳に至る九十九折蔵王ハイラインと接続して東西に延びる道路が蔵王エコーライン。

宮城県道・山形県道12号白石上山線(みやぎけんどう・やまがたけんどう12ごう しろいしかみのやません)は、宮城県白石市山形県上山市を結ぶ県道主要地方道)である。

両県の境になっている奥羽山脈蔵王連峰をまたぐ区間に1985年まで有料道路だった蔵王エコーラインがある。

概要

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全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML
  • 総延長:60.6 km
    • 宮城県側:35.0822 km[1]
    • 山形県側:25.605 km[2]
  • 起点:宮城県白石市亘理町(亘理町交差点)
  • 終点:山形県上山市新丁字新丁80番[2](新丁坂下バス停付近)
  • ルート:Google マップ

蔵王エコーライン

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蔵王エコーラインは、当県道の延長の約40%にあたる蔵王町倉石岳 - 上山市永野の約26kmの区間を指す[3][4][5][6]1962年(昭和37年)7月15日に宮城県側が供用開始し[7]、同年11月9日に全線供用した[8]。当初は有料道路として運営していたが、1985年(昭和60年)7月15日に無料開放された。

沿道では四季折々の風景を楽しむことができ、春の冬季閉鎖解除直後は道路横に車高を超える雪の壁がそびえ「雪の回廊」となる[9][10]。また、冬季閉鎖解除前には雪の壁を歩くツアー「雪の壁ウォーク」も実施される(ツアー参加には旅行会社への申し込みが必要)[10][11]。秋は紅葉の名所として知られ、観光シーズンになると宮城県側から刈田岳山頂へ向かう蔵王エコーラインが、蔵王ハイラインとの分岐まで渋滞する。他方、山形県側の蔵王エコーラインは上りも下りもほとんど渋滞しない[要出典]

豪雪地帯に位置するため冬季閉鎖があり、蔵王町みやぎ蔵王すみかわスノーパーク入口[10] - 上山市坊平間(約16.5 km)が、11月上旬から4月下旬までの約半年間閉鎖される[3]。夜間閉鎖は、冬季閉鎖前の10月下旬からと閉鎖解除から5月上旬まで実施される[6][10]

宮城県側においては、時間雨量30mm以上、連続雨量150mm以上、積雪深70cm以上を観測した場合に通行止めとなる。[12]

2015年の蔵王山火山活動に伴う開通延期

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2015年は当初4月24日から開通する予定だったが、同年4月13日に仙台地方気象台より蔵王山に火口警戒警報が発令され、火口周辺の約1.2kmで噴火の恐れがあることから入山規制が敷かれることになった。同道路は道路沿いの駐車場から火口湖(御釜)を望むことができるほど火口に近いことから、同年の開通は無期延期(冬季閉鎖を事実上延長)とし、6月22日の朝をもって同年の全線通行を開始した[13]

歴史

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  • 1993年平成5年)5月11日 - 建設省から、白石青根川崎線の一部・遠刈田温泉不動滝線・上山川崎線の一部を白石上山線として主要地方道に指定される[14]

路線状況

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別名

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重複区間

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道路施設

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  • 白石大橋(白石市、白石川
  • 松川橋(蔵王町、松川)
  • こだま橋(上山市、須川

地理

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奥羽山脈の蔵王連峰を東西に横断する蔵王・宮城蔵王エリアは全国的によく知られる観光地で、道路周辺は温泉地やスキー場も多く点在する。蔵王の山裾付近は深い森林地帯で、森林限界の標高1000メートルを越えるあたりからあたり一面がハイマツに覆われた景色に変化し[15]、標高が上がるに従って草木が道路わきに迫る緑深いところになる[3]。最高点である標高1606メートルの刈田峠(かったとうげ)[5]付近では視界が一気に開け、岩肌が露出した荒涼な風景となる[3]。山麓部や中間部よりも、峠を前後する区間のほうがアップダウンは少ない[15]。また、刈田峠は東北地方を南北に貫く奥羽山脈の自動車が通行できるの中では、一番高い所を通っている[15]。山形県側の高原地帯は、春の新緑や秋の紅葉が美しい場所で、冬の樹氷が良く知られている[16]。宮城県側に不動滝、地蔵滝、不帰の滝(かえらずのたき)など滝が多くあり、駒草平は太平洋まで望む仙台方面の展望で、早朝などに雲海を眺めることができる[16]。刈田峠で、蔵王刈田岳山頂・御釜方面へ向かう有料道路「蔵王ハイライン」と接続する。

通過する自治体

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宮城県蔵王町円田付近

交差する道路

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沿線

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脚注

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  1. ^ 令和元年度 みやぎの道路”. 宮城県土木部. p. 33. 2020年8月9日閲覧。
  2. ^ a b 令和3年 数字で見るかみのやま<第54号>” (PDF). 上山市. p. 50 (2022年3月). 2022年4月30日閲覧。
  3. ^ a b c d 小川・栗栖・田宮 2016, p. 40.
  4. ^ “きれいな雪の壁を見て…蔵王で除雪作業が本格化”. 読売新聞オンライン. (2021年4月4日). オリジナルの2021年5月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210512220213/https://www.yomiuri.co.jp/national/20210403-OYT1T50149/ 2022年4月30日閲覧。 
  5. ^ a b c d 蔵王エコーライン 冬の通行止め解除で開通 雪の回廊 最高8mに”. NHK NEWS WEB (2022年4月22日). 2022年4月30日閲覧。
  6. ^ a b c d “高さ8メートル! 大迫力の雪壁 宮城・山形をまたぐ蔵王エコーライン開通”. 河北新報オンラインニュース. (2022年4月23日). オリジナルの2022年4月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220423005839/https://kahoku.news/articles/20220423khn000006.html 2022年4月30日閲覧。 
  7. ^ 日本道路公団 1986, p. 839.
  8. ^ 日本道路公団 1986, p. 840.
  9. ^ 中村淳一編 2018, pp. 40–41.
  10. ^ a b c d みやぎ蔵王観光navi 蔵王エコーライン雪の壁 - 蔵王町
  11. ^ “高さ10メートル超の雪の壁、ツアー客も「びっくり」”. 朝日新聞デジタル. (2022年4月8日). オリジナルの2022年4月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220408193914/https://www.asahi.com/articles/ASQ476WNLQ47UNHB001.html 2022年4月30日閲覧。 
  12. ^ 令和4年度宮城県管理道路現況調書(みやぎの道路)”. 宮城県. 2023年10月16日閲覧。
  13. ^ 蔵王町観光協会リリース
  14. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  15. ^ a b c 佐々木・石野・伊藤 2015, p. 50.
  16. ^ a b 須藤英一 2013, pp. 52–53.

参考文献

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  • 小川秀夫、栗栖国安、田宮徹 著、中村純一編 編『ニッポン絶景ロード100』枻出版社〈エイムック〉、2016年4月10日、40頁。ISBN 978-4-7779-3980-0 
  • 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選 [新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日、50-51頁。ISBN 978-4-05-610907-8 
  • 須藤英一『新・日本百名道』大泉書店、2013年。ISBN 978-4-278-04113-2 
  • 中村淳一編 編『日本の絶景ロード100』枻出版社、2018年4月20日。ISBN 978-4-7779-5088-1 
  • 日本道路公団『日本道路公団三十年史』1986年。 

関連項目

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外部リンク

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