コンテンツにスキップ

小笠原亘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おがさわら わたる
小笠原 亘
プロフィール
出身地 日本の旗 日本
岩手県の旗 岩手県北上市
生年月日 (1973-03-01) 1973年3月1日(51歳)
最終学歴 東洋大学社会学部
勤務局 TBSテレビ
部署 総合編成本部 アナウンスセンター[1]
職歴 エキスパート部次長(現職)
活動期間 1996年 -
ジャンル スポーツ
配偶者 既婚
公式サイト プロフィール
出演番組・活動
出演中 本文参照
出演経歴 本文参照
備考
担当のラジオ番組やSNSでは、「サニー小笠原」と名乗っている[2]

小笠原 亘(おがさわら わたる、1973年3月1日 - )は、TBSテレビ管理職アナウンサー

来歴

[編集]

岩手県北上市出身[3][4]北上市立北上中学校[5]岩手県立黒沢尻北高等学校東洋大学社会学部卒業[3]

大学1年の頃、東京ディズニーランドジャングルクルーズアルバイトをしていた時 [6]に、周りに芸人俳優の卵がいて一緒に仕事をしていた。一緒に飲みに行き、夢を聞いている中でアナウンサーになりたいと思っていた。のちにアナウンサー同期となる中部日本放送気象予報士桜沢信司も働いていた[7][8][注 1]。IBC岩手放送への入社を希望していたが、96年は同社の男性アナウンサー新人採用が行われなかった[注 2]1996年4月にアナウンサー31期生としてTBS(現TBSHD)に入社。同期には木村郁美(海外販売事業関連の部署へ異動し、後に退職[9][10][11])・広重玲子(現・広報部職員)・志賀大士(現・制作三部ディレクター)がいる[12][13]。部署は異なるが瀬戸口克陽小渕優子夫妻、法亢順も同期入社だった。

2002年7月7日に結婚。それから8年以上が過ぎた2010年12月13日に、1児の父になったことを同月15日放送のラジオ番組『Kakiiin』で報告した。主にスポーツ(野球競馬相撲ゴルフ等)を担当している[14][15]2010年バンクーバーオリンピックでは、NHK日本民間放送連盟に加盟する各社で構成されるジャパンコンソーシアムのアナウンサーの一員として、主にスキー(女子モーグルなど)、スノーボード競技のテレビ中継で実況を担当。2014年ソチオリンピックでは、同僚の新タ悦男がTBSテレビからジャパンコンソーシアムに派遣されたものの、TBS系列での中継日には上記の経験を踏まえて東京のスタジオで進行キャスターを務めている。2012年ロンドンオリンピックでも、テレビ中継の実況アナウンサーとしてジャパンコンソーシアムに派遣。バスケットボールボクシングテコンドーなどの実況を担当。東洋大の後輩・村田諒太(男子ボクシング・ミドル級)の金メダル獲得の瞬間を伝えた。

2016年からは、男子ゴルフメジャー選手権の1つであるマスターズ・トーナメント(アメリカ合衆国・ジョージア州オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ)で、日本向けテレビ中継の実況を担当。2021年大会では、松山英樹がアジア出身選手として初めて優勝した瞬間を、4月12日月曜日)の午前8:00過ぎ(日本時間)に東京のTBSテレビ本社スタジオから伝えた[注 3]。その際には、必死に声を絞り出しながら「松山英樹、マスターズを勝ちました。ついに、日本人がグリーンジャケットに袖を通します。日本人が招待を受けて85年、ついに、ついに世界の頂点に松山は立ってくれました」と言ってから、「10年の道のりは決して平坦ではありませんでした」と話し始めるまで57秒間にわたって沈黙[16][17]。生放送中にもかかわらず、解説者として同席していた中嶋常幸宮里優作と共に感動の涙を流した。以上のエピソードは、CBSが開催国のアメリカ向けに放送したテレビ中継でも紹介されている[18]

TBSテレビでは2014年から、部長級の役職に昇格。2016年12月1日には、初田啓介からエキスパート部次長職を引き継いだ(引き継ぎの経緯に関しては初田啓介も参照)。

人物

[編集]

好きなこと

[編集]
  • エンタメ:STARWARS
  • 言葉:「大胆に振舞えば案外事は上手く運ぶもんだ」自分が仕事でビビっているとき
  • 音楽:種ともこFMの常連投稿者だった、ラジオのゲストに呼びファンレターを直接渡した)[3]
  • 人物:西村知美[20]

家族

[編集]
  • 父は農家だった。2人兄弟の次男で兄も東京で暮らしていたが、40歳を過ぎ地元岩手に戻り農家をしている[21]

エピソード

[編集]
  • 日曜天国』(2021年6月6日放送分)で安住紳一郎アナが、小笠原のことを「赤坂のジローラモ」と呼んでおり、「超ハンサム。かっこいい。ファッションもおしゃれ」と褒めている。
  • 体型については、「キープしなきゃ。スーツに負けない体型にしなきゃ」と日頃から意識しており、服装は「基本はイケてないんです。黒幕がいる」と妻にコーディネートして貰っていることを話している[22]
  • 『ジェーン・スー 生活は踊る』(2023年8月21日放送分)で、ジェーン・スーのピンチヒッターで出演した南部広美が同じ岩手県出身[注 4]であることから、方言を交えて地元の話をした[23]
    • 2024年1月8日放送分も南部がピンチヒッターで出演した。小笠原は方言について「自分のアイデンティティですよね。僕も30代くらいまでは気を張って仕事をしていたと思う。自分の田舎の話をラジオでするようになってからだいぶ自然体になってきて、アナウンサーとしてちょっとまた違うステージに行ったのかなという気はしてます」と話している[24]。南部によると「最初に『生活は踊る』のピンチヒッターを担当させてもらって。岩手スペシャルで行きますっていって。私だけが訛っているけど、小笠原さんは全然恰好つけて。あれだべって言っても、うんうんって中途半端な立ち位置だった」という[25]
    • なお、小笠原と南部は2024年3月30日に地元・岩手県のIBC岩手放送の開局70周年記念特別番組『ラジオサタデーSP すっぴんのびのびぶちぬき大放送』(同局で放送の『水越かおるのすっぴん土曜日』と『神山浩樹ののびのびサタデー』の合同特番)にスペシャルゲストで出演した。

現在の出演番組

[編集]

テレビ

[編集]
  • Nスタ(ニュースプレゼンター/火・水曜、2023年3月28日 - )
    • TBSテレビ系列における夕方帯の報道番組を、入社27年目にして初めてレギュラーで担当。他曜日でニュースプレゼンターを自身の起用前から務めている南波雅俊熊崎風斗(いずれも部下でスポーツアナウンサーとしての後輩)が休演する場合に、プレゼンターを代行することもある。
    • 担当日の「歩いて発見!すたすた中継」(TBSテレビと一部のネット局で17時台に放送されるコーナーで起用と同時に開始)で、関東地方(TBSの放送対象地域)の中継先から出演する場合がある。この場合には、JNN全国ニュースなどのスタジオパートに登場しない。

ラジオ

[編集]
  • ジェーン・スー 生活は踊る(月曜パートナーとして2016年4月から出演)
  • 森本毅郎・スタンバイ!(スポーツスタンバイ/不定期、2022年4月25日 - )
    • 番組内で流れるサウンドステッカーのタイトルコールも事前収録で担当しているため、放送上は、「スポーツスタンバイ」へ出演しない日にも自身の声が流れている。
  • パンサー向井の#ふらっと(ニュースキャスター/不定期、2022年4月 - )
  • 渡部絵美の住まいるハウス(HBCラジオとの共同制作番組、2022年10月1日 - )
    • 初代のパートナーだった駒田健吾が、TBSテレビアナウンスセンター長への着任(2022年7月)を経て、同センターの管理業務へ専念することに伴って出演を開始。IBC岩手放送(出身地におけるJRN加盟局)でも放送されている。駒田がアナウンスセンターの部長代理への異動を機に、アナウンス業務を再開した2024年3月以降も出演を継続。

過去の出演番組

[編集]

テレビ

[編集]

ラジオ

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ フリーアナウンサー(元・北日本放送)の渡辺一宏も働いていた。
  2. ^ IBCでは女性アナ3人(吉田瑞穂徳永千帆子鎌田理奈)だけを採用していた。
  3. ^ 例年であればTBSはアナウンサー、解説者、中継スタッフを現地のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブへ派遣するが、2021年は新型コロナウイルス問題の影響で派遣を取りやめて東京のスタジオから現地映像を実況するスタイルを採っていた。
  4. ^ TBSテレビに所属するアナウンサーでは、後輩の山形純菜も岩手県出身。

出典

[編集]
  1. ^ “TBSテレビ 企業情報 組織図”. TBSテレビ. (2021年11月1日). https://www.tbsholdings.co.jp/tbstv/corporate/organization.html 2022年5月20日閲覧。 
  2. ^ TBSアナウンサー [@tbs_annogram] (2021年3月14日). "サニー小笠原です!". Instagramより2021年12月28日閲覧
  3. ^ a b c d e TBSアナウンサーズ 小笠原 亘アナウンサー”. TBSテレビ. 2022年5月5日閲覧。
  4. ^ 小笠原亘 [@ow2020wo] (2022年4月23日). "フキは買いません!そのへんに生えてます!". Instagramより2023年8月24日閲覧
  5. ^ ジェーン・スー 生活は踊る』2023年8月21日放送分11時13分17秒~で本人談。
  6. ^ 小笠原亘 [@ow2020wo] (2023年4月15日). "40周年おめでとう!青春をありがとう!". Instagramより2023年8月24日閲覧
  7. ^ ジェーン・スー 生活は踊る』2022年5月2日放送分「相談は踊る」12時02分39秒~で本人談。
  8. ^ “「ゴゴスマ」気象予報士の意外すぎる過去 「陽気なお兄さん、やってました」石井亮次アナ明かす”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2023年9月27日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/09/27/kiji/20230927s00041000280000c.html 2023年10月23日閲覧。 
  9. ^ 中野浩一のフリートーク (2018年7月7日). “大怪我を乗り越えて競技に復帰した朝比奈綾香さんが登場!”. TBSラジオ. 2022年6月21日閲覧。
  10. ^ 元TBSアナ木村郁美さんの退職理由「主人に永久就職」 生死さまよった夫との二人三脚”. ENCOUNT (2021年12月7日). 2022年6月21日閲覧。
  11. ^ “木村郁美元アナ、TBS退社 「チューボーですよ!」など多数のレギュラー番組抱え活躍…18年にメディアビジネス局へ異動”. サンケイスポーツ. (2021年9月10日). https://www.sanspo.com/article/20210910-NBRRUSVNKBK7FJD3RCSTLH5DGY/ 2022年6月21日閲覧。 
  12. ^ 東京放送 編「III.放送関係 7.アナウンサーの活動記録」『TBS50年史 資料編』東京放送、2002年1月、240頁。「1996.4<31期生> 4人入社(男2・女2)小笠原亘 志賀大士 木村郁美 広重玲子」 
  13. ^ 東京放送 編「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF)東京放送、2002年1月、33頁。「96.4<31期生>4人入社 小笠原亘 志賀大士 木村郁美 広重玲子」 
  14. ^ a b c d e 東京放送 編「III.放送関係 7.アナウンサーの活動記録」『TBS50年史 資料編』東京放送、2002年1月、240頁。「小笠原亘『スポーツ担当(野球、競馬、相撲など)』 R「倶楽部954(1997)」「スポーツボンバー」 TV「はなまるマーケット(1997)」「エクスプレス(2000)」」 
  15. ^ a b c d e 東京放送 編「TBSアナウンサーの動き」『TBS50年史 付属資料・ハイブリッド検索編』(DVD-ROM & PDF)東京放送、2002年1月、33頁。「小笠原亘… スポーツ担当(野球、競馬、相撲など)R「倶楽部954(97)」「スポーツボンバー」 TV「はなまるマーケット(97)」「エクスプレス(00〜)」」 
  16. ^ 各メディアは「55秒間沈黙」と報道
  17. ^ (日本語) 松山選手マスターズ優勝 実況席も涙した快挙の瞬間, https://www.youtube.com/watch?v=-uzjZH_emRY 2021年4月26日閲覧。 沈黙は0分48秒~1分45秒。
  18. ^ “マスターズ実況 小笠原アナ“もらい泣き中継”話題に 55秒間沈黙も”. スポーツニッポン. (2021年4月13日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/04/13/kiji/20210413s00041000062000c.html 2021年4月13日閲覧。 
  19. ^ 『ジェーン・スー 生活は踊る』2024年1月8日放送分 「相談は踊る」コーナー 12時11分52秒〜12時12分2秒本人談。
  20. ^ 『ジェーン・スー 生活は踊る』2023年1月8日放送分 11時10分23秒〜本人談。
  21. ^ 『ジェーン・スー 生活は踊る』2022年6月13日放送分 「相談は踊る」コーナーで本人談。
  22. ^ 『ジェーン・スー 生活は踊る』2022年11月8日放送分 「相談は踊る」コーナーで本人談。
  23. ^ TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」 [@seikatsu954905] (2023年8月22日). "スーさんお休みということで、最強の助っ人・#南部広美 さんがピンチヒッター⚾️". Instagramより2023年8月24日閲覧
  24. ^ 『ジェーン・スー 生活は踊る』2024年1月8日放送分 「相談は踊る」コーナー 12時6分1秒〜12時6分20秒本人談。
  25. ^ 『ジェーン・スー 生活は踊る』2024年1月8日放送分 「相談は踊る」コーナー 12時6分21秒〜12時6分39秒 南部広美談。

参考文献

[編集]
  • 東京放送 編『TBS50年史』東京放送、2002年1月。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]