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小畑実 (サッカー選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小畑 実
名前
カタカナ オバタ ミノル
ラテン文字 OBATA Minoru
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 1918年6月7日
出身地 広島県
没年月日 (1986-05-01) 1986年5月1日(67歳没)
選手情報
ポジション FW
ユース
広島第一中学
慶應義塾大
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1949-???? 東洋工業
監督歴
1951-63 東洋工業監督
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

小畑 実(おばた みのる、1918年6月7日 - 1986年5月1日)は、日本の元サッカー選手、元サッカー指導者。広島県出身。慶應義塾大学卒。

日本代表FW。元東洋工業蹴球部(のちのマツダSC、現サンフレッチェ広島)監督、元同チーム総監督。

来歴

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1936年(昭和11年)、広島一中(現広島国泰寺高校)が全国中等学校蹴球選手権大会(現全国高校サッカー選手権)で初優勝を果たした時の左インナー(FW)[1]。1937年(昭和12年)卒業。同年度卒に、久保道正(第一産業創業者)、藤田一暁フジタ社長)、頼實正弘広島大学学長)などがいる。

二宮洋一津田幸男らとともに、戦前慶應義塾大学体育会ソッカー部黄金時代の左インサイドとして活躍した[2][3]。また、日本代表として1939年(昭和14年)9月3日、日満華交歓大会満州国戦で先発出場した(Cキャップ)。1940年(昭和15年)大学を卒業[4]

戦中、戦後の経歴は不明だが、太平洋戦争では俳優の長門勇と戦友だったという[5]1949年(昭和24年)、東洋工業(現マツダ)へ入社[6] し、東洋工業蹴球部では山崎芳樹監督下で中心選手として活躍した[7]。同年には、実業団チームとして初の日本選手権(現在の天皇杯)に出場した。

1951年(昭和26年)には全広島の一員としてスウェーデンのプロチーム・ヘルシンボリIFと対戦した。この全広島は渡部英麿福原黎三下村幸男銭村健次ら東洋工業の選手も参加した強力チームだった。

同年、山崎の後を受け監督に就任、早いダイレクトパスの交換という慶應のサッカースタイルを東洋工業に植えつけた[3]。選手兼任監督として下村・銭村・樽谷恵三重松良典らを擁し、1954年(昭和29年)には実業団チームとして初めて天皇杯決勝に進出する。母校の慶大BRBとの決勝は、第4延長までもつれ意識不明の選手が出るという日本サッカー史に残る死闘を演じるも敗れた(3-5)[4]。翌1955年(昭和30年)には全日本実業団でも初の決勝進出。田辺製薬に0-2と敗れ準優勝に終わったが、翌1956年(昭和31年)には田辺製薬の7連覇を阻み初優勝、チームに初の全国タイトルをもたらした。1962年(昭和37年)には国体でも初優勝を飾った。

同年9月から10月まで、長沼健水野隆とともに、ドイツに留学しデュースブルクにあるスポーツシューレで指導者の資格をとった[8]

1964年(昭和39年)、監督が下村に変わると、総監督(ゼネラル・マネージャー)に就任する。翌1965年(昭和40年)、日本サッカーリーグ(JSL)が始まると、初年度より1968年(昭和43年)まで不滅のリーグ4連覇の金字塔を樹立し、JSL27回の歴史で最多の5回の優勝を飾り東洋工業黄金時代を築いた[3]

1986年(昭和61年)5月1日に亡くなった[9]

脚注

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  1. ^ 運動年鑑. 昭和12年度』朝日新聞社、1937年https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11439432014年8月9日閲覧 
  2. ^ 第44回 二宮洋一(3)プレーメーカーでストライカー。37歳で天皇杯決勝、延長4回3時間試合”. 賀川サッカーライブラリー. 2012年11月25日閲覧。
  3. ^ a b c 攻守兼備のMF 努力の人 小城得達(下)”. 賀川サッカーライブラリー. 2012年11月25日閲覧。
  4. ^ a b 第34回天皇杯獲得”. 慶應義塾大学体育会ソッカ-部 K.B.F. 2012年11月25日閲覧。
  5. ^ 早川文司『サンフレッチェ広島 奇跡のイレブン』イーストプレス、1994年、189-190頁
  6. ^ 『月刊サッカーマガジン』1966年06月01日号。
  7. ^ 日本サッカーリーグの創世記をリードした東洋工業”. 賀川サッカーライブラリー. 2012年11月25日閲覧。
  8. ^ クラマー取材ノートから(18)”. viva!soccer.net. 2012年11月25日閲覧。
  9. ^ 『月刊サッカーマガジン』1986年08月01日号、JSL1部チーム情報。

参考資料

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関連項目

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