宮前平
宮前平 | |
---|---|
町丁 | |
宮前区役所(2006年8月8日) | |
北緯35度35分13秒 東経139度35分07秒 / 北緯35.586939度 東経139.585297度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 川崎市 |
行政区 | 宮前区 |
人口情報(2024年(令和6年)6月30日現在[1]) | |
人口 | 13,875 人 |
世帯数 | 6,342 世帯 |
面積([2]) | |
0.596624766 km² | |
人口密度 | 23255.82 人/km² |
設置日 | 1972年(昭和47年)2月1日 |
郵便番号 | 216-0006[3] |
市外局番 | 044(川崎MA)[4] |
ナンバープレート | 川崎 |
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宮前平(みやまえだいら)は、神奈川県川崎市宮前区の町名。現行行政地名は宮前平1丁目から宮前平3丁目で、住居表示未実施区域[5]。面積は0.597km²[2]。
地理
[編集]宮前区の中部に位置し、矢上川を谷底とした丘陵地に位置する。一帯は多摩田園都市の一部として住宅地となっているほか、宮前区役所などの行政機関も集中して立地している。また、宮前平駅の周辺などに商業施設もみられる。
宮前平の北端から東端にかけては宮崎と、南端では尻手黒川道路を境界として馬絹や小台と、西端では土橋と接する。これらの町域はすべて宮前区であり、宮前平は区境や市境には接していない。
面積
[編集]面積は以下の通りである[2]。
丁目 | 面積(km²) |
---|---|
宮前平1丁目 | 0.178 |
宮前平2丁目 | 0.241 |
宮前平3丁目 | 0.178 |
計 | 0.597 |
地価
[編集]住宅地の地価は、2024年(令和6年)1月1日の公示地価によれば、宮前平3丁目10番3の地点で41万7000円/m²となっている[6]。
歴史
[編集]当地には、江戸時代以前は矢上川の谷沿いに湿田があるような土地であった[7]。明治以降、土地改良もなされたが、戦時中は高台が高射砲の基地として軍に接収された。戦後は多摩田園都市としての開発が行われ、さらに宮前区が発足すると、当地に区役所を始めとする施設がつくられていった。
沿革
[編集]- 明治以前 当地は土橋村と馬絹村の領域となっていた。
- 1889年(明治22年) 土橋村や馬絹村などが合併して宮前村が成立。土橋・馬絹はそれぞれ同村の大字となる。
- 1938年(昭和13年) 宮前村が川崎市に編入される。
- 1940年(昭和15年) 当地を含む、土橋・馬絹などの各一部が軍用地として接収される。
- 1951年(昭和26年) 軍用地が解放され、それらの土地が大字宮崎となる。
- 1966年(昭和41年) 東急田園都市線の溝の口駅~長津田駅間が開通。当地に宮前平駅が設置される。
- 1972年(昭和47年) 土地区画整理により、宮崎の一部をもって宮前平一丁目~三丁目が成立[8]。川崎市が政令指定都市に移行し、当地は高津区となる。
- 1979年(昭和54年) 当地が地価上昇率日本一を記録する[9]。
- 1982年(昭和57年) 高津区から宮前区が分区。当地は宮前区宮前平一丁目~三丁目となる。
- 1985年(昭和60年) 宮前消防署が設置される[10]。
- 1986年(昭和61年) 宮前警察署が設置される[11]。
地名の由来
[編集]域内に設置された宮前平駅に由来する[7][8]。駅名自体は、川崎市との合併前に当地に存在した宮前(みやさき)村の文字に、国鉄の同名駅との区別のために「平」を付けたとされる[7]。
世帯数と人口
[編集]2024年(令和6年)6月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
宮前平1丁目 | 1,863世帯 | 3,219人 |
宮前平2丁目 | 2,066世帯 | 4,999人 |
宮前平3丁目 | 2,413世帯 | 5,657人 |
計 | 6,342世帯 | 13,875人 |
人口の変遷
[編集]国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[12] | 10,552
|
2000年(平成12年)[13] | 11,049
|
2005年(平成17年)[14] | 10,493
|
2010年(平成22年)[15] | 10,860
|
2015年(平成27年)[16] | 10,800
|
2020年(令和2年)[17] | 13,523
|
世帯数の変遷
[編集]国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[12] | 4,421
|
2000年(平成12年)[13] | 4,891
|
2005年(平成17年)[14] | 4,580
|
2010年(平成22年)[15] | 4,933
|
2015年(平成27年)[16] | 4,772
|
2020年(令和2年)[17] | 5,844
|
学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年3月時点)[18][19]。
丁目 | 番・番地等 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
宮前平1丁目 | 全域 | 川崎市立宮前平小学校 | 川崎市立宮前平中学校 |
宮前平2丁目 | 全域 | 川崎市立富士見台小学校 | |
宮前平3丁目 | 全域 | 川崎市立宮前平小学校 |
事業所
[編集]2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[20]。
丁目 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
宮前平1丁目 | 92事業所 | 939人 |
宮前平2丁目 | 81事業所 | 1,813人 |
宮前平3丁目 | 46事業所 | 497人 |
計 | 219事業所 | 3,249人 |
事業者数の変遷
[編集]経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[21] | 192
|
2021年(令和3年)[20] | 219
|
従業員数の変遷
[編集]経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[21] | 2,067
|
2021年(令和3年)[20] | 3,249
|
交通
[編集]鉄道
[編集]- 東急田園都市線
- 域内を通過し、宮前平駅が所在する。また、域外ではあるが宮崎台駅も至近に所在し、こちらも利用可能である。
- 武蔵野南線
- 域内を地下トンネルで通過しているが、同線は基本的に貨物線であり、また域内に同線を利用可能な駅設備も存在しない。
- 川崎縦貫高速鉄道
- 尻手黒川道路の地下に鉄道を通す計画があり、東急田園都市線との交点に宮前平駅が設置される計画である。
- 2018年3月、川崎市総合都市交通計画の中間見直しにおいて、本計画の廃止が正式に決定した。
バス
[編集]東急バスと川崎市交通局により、宮前平駅から溝口駅、生田駅、新城駅など各方面へバスが運行され、一部は宮前区役所にも向かっている。
道路
[編集]- 尻手黒川道路 - 東名川崎インターチェンジや川崎市の臨海部を結んでいる。
施設
[編集]行政施設
[編集]金融機関
[編集]教育機関
[編集]その他
[編集]日本郵便
[編集]警察
[編集]町内の警察の管轄区域は以下の通りである[23]。
丁目 | 番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|---|
宮前平1丁目 | 全域 | 宮前警察署 | 宮前平駅前交番 |
宮前平2丁目 | 全域 | ||
宮前平3丁目 | 全域 |
脚注
[編集]- ^ a b “令和6年町丁別世帯数・人口 6月末日現在” (xls). 川崎市 (2024年7月25日). 2024年8月16日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ a b c “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
- ^ a b “宮前平の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “区別町名一覧表(宮前区)”. 川崎市 (2022年1月28日). 2022年4月10日閲覧。
- ^ “不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 川崎宮前-4”. 国土交通省. 2024年4月5日閲覧。
- ^ a b c 前川(1997)、P163~166
- ^ a b 角川(1984)、P855
- ^ 角川(1984)、P1111
- ^ 宮前消防署の歴史 川崎市、2011年8月24日閲覧。
- ^ 宮前警察署へようこそ 神奈川県警察、2011年8月24日閲覧。
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “宮前区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2022年4月1日). 2022年4月24日閲覧。
- ^ “宮前区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2020年12月28日). 2022年4月24日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ “郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年2月10日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)”
- ^ “交番案内/宮前警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年3月13日閲覧。
参考文献
[編集]- 「たちばな地名探訪」 前川清治、労働教育センター、1997年。ISBN 4-8450-0283-3
- 「角川日本地名大辞典 14 神奈川県」 竹内理三編、角川書店、1984年。