姥が餅
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姥が餅(うばがもち)は滋賀県草津市で製造販売されている和菓子。あんころ餅の一種で、草津宿の茶屋で出され、現在は国道1号沿いに本店を置く。乳房を型どっているのが特徴[1]。
来歴
[編集]姥が餅は永禄年間(1558年-1570年)、織田信長によって滅ぼされた佐々木家義賢の曾孫が「福井との」という乳母に預けられた際、曾孫の養育のため乳母が東海道沿いに餅屋を開き、餅を売ったのが起源とされる[2]。
やがて評判が広がり乳母が作った餅を「姥が餅」と呼ばれ草津宿の名物となった[3]。
数年経て1600年、関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康が当時84歳となった乳母の餅を献上され、『養老亭』と書いた3字の額を送った[4]。
松尾芭蕉、与謝蕪村をはじめ多くの著名人が姥が餅の茶屋に寄り、作品や文学の題材になった[5]。
出典・脚注
[編集]- ^ 『日本銘菓事典』P.148 山本候充・編 東京堂出版 2004年
- ^ “うばがもち物語”. うばがもちや. 2019年9月16日閲覧。
- ^ “戦国時代のおしごと!? うばがもち物”. うばがもちや. 2019年9月16日閲覧。
- ^ “家康や芭蕉が食べた姥が餅 広重や蕪村も食べた姥が餅”. うばがもちや. 2019年9月16日閲覧。
- ^ “黒川光正と姥が餅”. 菓子資料室 虎屋文庫 (2017年2月16日). 2019年10月3日閲覧。