大牧温泉
大牧温泉 | |
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大牧温泉観光旅館(小牧ダム湖上より撮影) | |
温泉情報 | |
所在地 | 富山県南砺市利賀村大牧 |
座標 | 北緯36度30分2秒 東経136度59分38.5秒 / 北緯36.50056度 東経136.994028度座標: 北緯36度30分2秒 東経136度59分38.5秒 / 北緯36.50056度 東経136.994028度 |
交通 | 鉄道:城端線砺波駅より加越能バスで約40分で小牧ダムへ。そこから船で約30分 |
泉質 | 塩化物泉 |
泉温(摂氏) | 57.6 °C |
湧出量 | 毎分304.0リットル(動力揚水) |
pH | 8.13 |
液性の分類 | 弱アルカリ性 |
宿泊施設数 | 1 |
外部リンク | 大牧温泉観光旅館 |
特記事項 | 日本百名湯 |
大牧温泉(おおまきおんせん)は、富山県南砺市にある温泉である[1]。庄川の小牧ダム湖畔に旅館が建ち、船でしか行き来できないことで知られる[1][2]。
泉質
[編集]個別に出典が提示されている箇所を除いた出典→[3]
温泉宿
[編集]庄川上流にある小牧ダム湖岸に貼りつくかのように、一軒宿の「大牧温泉観光旅館」が存在する[1]。交通手段が船のみであることから、正面玄関なども船着場側に存在する。
大牧温泉には、同源泉を引湯したかんぽの宿「越中庄川峡簡易保険保養センター」(利賀温泉[4])が上流側の利賀村下原に1984年10月25日[5]より開設されていたが、2004年2月末で営業を終了した。現在は大牧温泉観光旅館のみである。
なお、温泉の一部はかつては新大牧温泉(現・庄川峡長崎温泉)にも引湯されていた[4]。
歴史
[編集]開湯は1183年である。開湯伝説によれば、倶利伽羅峠の戦いで敗れた平家の落人が、この地で庄川のほとりから湧出する温泉を発見したという。
1930年に小牧ダムが完成した際に、源泉はダム湖に沈んだ[1]。ダム建設に際して温泉宿は湖畔に移転し、源泉を引き湯して温泉を存続させた[2][6]。このときに、道路の対岸側に旅館が整備されたが、ダムを渡る交通手段は船以外整備されず[2]、今日まで至っている。ダムの建設により元の温泉がダム湖に沈んだ温泉には、他に日中温泉、鶴の湯温泉、入之波温泉、猿ヶ京温泉、大塩温泉などがある。
ダム完成後の1933年、温泉部門が分離独立して、大牧温泉株式会社が設立された[7]。
一軒宿は1996年までは日本秘湯を守る会に属していたが、現在は加盟していない。
アクセス
[編集]ダム湖の小牧港から庄川峡遊覧船で約30分で、季節により1日3~4便[1]。なお、遊覧船は温泉利用客以外は下船できない。
小牧ダムへは北陸新幹線・城端線の新高岡駅から国道156号を経由するバスで約1時間20分、その他自動車で約30分[1]。
1970年代末頃の時点では陸路でも、国道156号から長崎大橋を渡ることで行くことが可能であった[8]。
舞台となった作品
[編集]秘境の温泉宿という立地からサスペンスドラマの舞台としてロケーション撮影によく使われ、館内には出演俳優のサインが飾られている[1]。
小説
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h 【湯の心旅】大牧温泉(富山県)船で行く秘境の一軒宿『日本経済新聞』朝刊2022年1月15日土曜別刷りNIKKEIプラス1(9面)
- ^ a b c “富山県南砺市「大牧温泉」 船でしか行けない秘湯”. 産経ニュース. (2018年1月21日) 2019年7月12日閲覧。
- ^ 『富山の日帰り湯 銭湯 サウナ 温泉 100』(2024年7月11日、北日本新聞社発行)143頁。
- ^ a b 『富山大百科事典 下巻』(1994年7月1日、北日本新聞社発行)312頁。
- ^ 『利賀村史 3 近・現代』(2004年10月31日、利賀村発行)586、1088頁。
- ^ “船でしか行けない秘境の温泉宿、なぜ誕生 いまや外国人1万人超えスポット、背景にダムの歴史”. 乗りものニュース. (2018年8月4日) 2019年7月12日閲覧。
- ^ 『利賀村史 3 近・現代』(2004年10月31日、利賀村発行)465頁。
- ^ 『角川日本地名大辞典 16 富山県』(昭和54年10月8日、角川書店発行)197ページ
外部リンク
[編集]- 大牧温泉観光旅館
- とやま観光ナビ 大牧温泉 - とやま観光推進機構