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大いなる眠り

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大いなる眠り』(おおいなるねむり、The Big Sleep)は、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーハードボイルド小説1939年刊。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第1作目。

マーロウの視点からの一人称で描かれる。1935年に『ブラック・マスク』に発表された「キラー・イン・ザ・レイン英語版」が一部取り込まれ、ストーリーは分かり辛く矛盾も多いとされるが、ハードボイルド小説史上の古典として高く評価されている。

あらすじ

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フィリップ・マーロウは、スターンウッド将軍の娘が脅迫されている事件の依頼を受け、脅迫状の差出人の家を訪ねる。銃声を聞いてマーロウが部屋に飛び込むと、そこはヌード写真の撮影現場で、男の死体と裸身の将軍の娘を目にする。

日本語訳

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  • 「別冊宝石13号 世界探偵小説名作選4 R・チャンドラア P・ワイルド特集」1951年8月に『大いなる眠り』収録。
  • 「別冊宝石43号 世界探偵小説全集10 チャンドラー篇」1954年12月に、『大いなる眠り』収録。[日本語訳 1]
  • 本作品は、かつては東京創元社、現在は早川書房の日本語版翻訳権独占作品となっている。
出版年 タイトル 出版社 文庫名等 訳者 巻末 ページ数 ISBNコード カバーデザイン 備考
1956年 大いなる眠り 東京創元社 世界推理小説全集 26 双葉十三郎 196
1961年2月 大いなる眠り
かわいい女
郵便配達は二度ベルを鳴らす
東京創元社 世界名作推理小説大系 19 双葉十三郎 解説 中島河太郎 527 『大いなる眠り』、
『かわいい女』(清水俊二 訳)、
ジェイムズ・M・ケイン郵便配達は二度ベルを鳴らす
田中西二郎 訳)収録
1959年8月 大いなる眠り 東京創元社 創元推理文庫131-1 双葉十三郎 解説 中島河太郎 279 4488131018 カバー撮影:板橋利男、
カバーデザイン:小倉敏夫
ほか[日本語訳 2]
2012年12月1日 大いなる眠り 早川書房 単行本 村上春樹 328 978-4152093424 坂川栄治+坂川朱音
(坂川事務所)
2014年7月24日 大いなる眠り 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫HM 7-14 村上春樹 「警察にできなくて、フィリップ・マーロウにできること」
訳者あとがき
386 978-4150704643 坂川栄治+坂川朱音
(坂川事務所)
電子書籍も刊

映画化

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注釈

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  1. ^ 『さらば愛しき女よ』、『スマート=アレック・キル』、『大いなる眠り』収録。
  2. ^ 若菜等など他のカバーデザインの版がある。

関連項目

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