国鉄カ500形貨車
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国鉄カ500形貨車 | |
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基本情報 | |
車種 | 家畜車 |
運用者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
所有者 |
鉄道省 運輸通信省 運輸省 日本国有鉄道 |
旧形式名 | カ543形、カ5640形、カ5840形 |
改造年 | 1928年(昭和3年) |
改造数 | 287両 |
消滅 | 1959年(昭和34年) |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 7,012 mm |
全幅 | 2,406 mm |
全高 | 3,200 mm |
荷重 | 10 t |
実容積 | 24.5 m3 |
自重 | 6.1 t - 6.9 t |
換算両数 積車 | 1.4 |
換算両数 空車 | 0.6 |
走り装置 | シュー式 |
軸距 | 3,600 mm |
最高速度 | 65 km/h |
備考 | *上記寸法は一例である |
国鉄カ500形貨車(こくてつカ500がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した10 t 積みの家畜車である。
概要
[編集]1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりカ543形(カ543 - カ571)、カ5640形(カ5640 - カ5838)、カ5840形(カ5840 - カ5925)合計287両はカ500形(カ500 - カ786)1形式にまとめられ形式名変更された。同時に10 t 積みカ1形も制定されたが、違いは本形式は車軸が長軸車であるのに対してカ1形は短軸車であった。
対象車両は大半が1906年(明治39年)公布の鉄道国有法により国有化された以前の車両である。当時は高価である冷蔵車はあまり用いられず、生きたままの輸送が一般的であった。カ500形1形式にまとめられたが形態は様々である。この為外観からは形式名の識別は困難である。
車体塗色は黒一色であり、寸法関係は一例として、全長は7,012 mm、全幅は2,406 mm、全高は3,200 mm、実容積は24.5 m3、自重は6.1 t - 6.9 tである。
1952年(昭和27年)に「老朽貨車の形式廃車」の対象形式に指定され、同年6月26日通達「車管第1232号」により告示された。(当時の本形式在籍車数は68両であった)戦後未捕捉車が数両存在したため、昭和34年度に調査が行われ在籍車なしが確認された為形式消滅した。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 「貨車略図 明治四十四年 鉄道院」1990年、復刻 鉄道史資料保存会
- 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊