名知聡子
名知 聡子 (なち さとこ) | |
---|---|
生誕 |
1982年 東京都 |
教育 | 名古屋芸術大学美術学部卒業 |
著名な実績 | 絵画 |
名知 聡子(なち さとこ、1982年 - )は、日本の画家、パフォーマー。学位は学士(名古屋芸術大学・2005年)。
来歴
[編集]生い立ち
[編集]1982年、東京都にて生まれた[1]。名古屋芸術大学に進学し、美術学部にて学んだ[1]。2005年に名古屋芸術大学を卒業し[1]、それ以降は画家として活動する。
画家として
[編集]2004年には、愛知県名古屋市にて個展を開催した[2]。また、2005年には、東京都や愛知県北名古屋市でのグループ展に出展しており、翌年には愛知県江南市にて開催されたグループ展に出展している[3]。2007年、損保ジャパン東郷青児美術館による「第26回損保ジャパン美術財団選抜奨励展」に作品が選ばれた[3]。同年、愛知芸術文化センターによる「新進アーティストの発見inあいち」にも作品が選ばれた[3]。そのほか、愛知県北名古屋市や名古屋市にてグループ展に出展した[3]。2008年、東京オペラシティアートギャラリーの「Project N 32」に選ばれ、作品が展示された。
芸術活動
[編集]絵画
[編集]巨大なキャンバスを使用するのが特徴であり、その大きさは数メートルに及ぶこともある[4][5]。一例として、スイスのアートバーゼルに出品する絵画は、縦2メートル、横7メートルに達している[5]。このような大きなキャンバスは「観客を自分の世界に完全に取り込みたいという欲望の表れ」[5]と指摘されている。絵画の題材としては、何度か自画像を描いたり[4]、名知の友人や先輩を描いたりするなど[5]、肖像画が多い。これらの作品について、名知は「友達の中に秘められた本当の顔を描きたい」[5]と語っている。また、「いっぱい女の人の持っている強さを描いて、それを30枚くらいパーッと並べて、世の中の男をゾッとさせたい」[5]とも語っている。
パフォーマンス
[編集]2007年、愛知芸術文化センターの「新進アーティストの発見inあいち」において、絵画の作品とともに手紙の作品を展示した[6]。その後、別のグループ展において、クラシック音楽の演奏が奏でられる中、その手紙の作品を自らが朗読するというパフォーマンスを披露した[6]。このパフォーマンスについて、名知は「自分自身が表現することによって、たまらない一瞬を感じました」[6]と述べたうえで、具体的には「実際に私が声に出すことによって、歌のように感情がむき出しになるのがとても気持ちよかった」[6]と述懐している。ただ、「パフォーマンスは普段あまり考えない」[6]とも語っており、絵画表現に比べるとその頻度は低い。
脚注
[編集]- ^ a b c 「名知聡子 NACHI Satoko」『project N 32 名知聡子 NACHI Satoko』東京オペラシティ文化財団。
- ^ 「個展」『project N 32 名知聡子 NACHI Satoko』東京オペラシティ文化財団。
- ^ a b c d 「グループ展」『project N 32 名知聡子 NACHI Satoko』東京オペラシティ文化財団。
- ^ a b 「絵のなかの『私』/『私』をみつめる『私』」『project N 32 名知聡子 NACHI Satoko』東京オペラシティ文化財団。
- ^ a b c d e f 宮本泰輝「現代美術への違和感がブームを生んだ――リアリズムの旗手はこの5人」『アエラ』24巻12号、朝日新聞出版、2011年3月21日、54頁。
- ^ a b c d e 「アートホリックな人のいまをお届けするこのコーナーの第9回目は、来年早々に東京オペラシティ アートギャラリー『project N 32』で紹介される、アーティストの名知聡子さんにお話をうかがいました。」『Artholic インタビュー』Artholic Freepaper、2007年12月15日。