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厚岸駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
厚岸駅
駅舎(2018年9月)
あっけし
Akkeshi
門静 (4.9 km)
(20.2 km) 茶内
地図
所在地 北海道厚岸郡厚岸町宮園1丁目
北緯43度3分22.49秒 東経144度50分28.38秒 / 北緯43.0562472度 東経144.8412167度 / 43.0562472; 144.8412167座標: 北緯43度3分22.49秒 東経144度50分28.38秒 / 北緯43.0562472度 東経144.8412167度 / 43.0562472; 144.8412167
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 根室本線(花咲線)
キロ程 218.7 km(新得起点)
電報略号 アケ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
[* 1]115人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1917年大正6年)12月1日
備考
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厚岸駅
あっけし
Akkeshi
(1.2 km) 浜厚岸
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 根室本線(貨物支線)
キロ程 0.0 km(厚岸起点)
開業年月日 1917年(大正6年)12月1日
廃止年月日 1982年(昭和57年)12月5日
テンプレートを表示

厚岸駅(あっけしえき)は、北海道厚岸郡厚岸町宮園(みやぞの)1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)のである。電報略号アケ事務管理コードは▲110443[1][2]

歴史

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1978年の厚岸駅(左上)と貨物支線の浜厚岸駅(中央右)、周囲約1.25km範囲。右上が根室方面。厚岸駅は島式ホーム1面2線で、駅舎前に貨物積卸線、駅裏に数本の仕分または留置用の貨物線を有する。かつては駅裏の根室側に転車台と車庫を有していたが、既に痕跡も分からなくなっている。
右が厚岸湖、左が厚岸湾で、間の岬状に突き出た港湾に向け、本線の根室側から現在の厚岸大橋通に沿って南へ、この後1982年に廃止となる貨物支線が伸びている。道路を横切った先で岸壁裏に沿うように敷かれているが、スイッチバック状に左へも伸びており、貨物ホームが見える。そこが浜厚岸駅で、現在では町役場の庁舎や海事記念館などが跡地に建てられている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

年表

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駅名の由来

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地名より。アイヌ語の「アッケウ[注釈 1]」〔オヒョウニレの皮・剥ぐ・いつもする・所〕、あるいは「アッケ[注釈 2]」〔オヒョウニレ・下の・沼〕から転じたとされる[8]

駅構造

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単式ホーム2面2線を持つ地上駅。ホーム間は跨線橋で連絡している。以前は島式ホーム1面の両側を使用する形態だったが、駅舎前に敷かれていた浜厚岸駅への貨物支線が撤去されたこともあり、跨線橋を使う不便を解消するために駅改札に直結する形で単式ホームを1面増設している。よって1番線は線路の両側にホームが設けられているが、かつて使用されていた島式ホームの1番線側には柵が設置され、乗降できないようになっている。現在は上下列車とも、基本的に増設されたホームを使う1番線に発着する。なお、跨線橋を有する駅では日本最東端である。

駅舎は鉄筋コンクリート造りで3324m2の平屋建てである。現在の駅舎は二代目で、2005年に外壁を水色に塗り替えている。

花咲線区間の途中駅では唯一の有人駅で、みどりの窓口も設置されている。また直営駅でもあり、上尾幌駅 - 浜中駅間の各駅を管理している。花咲線の運行管理は当駅で行う。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 根室本線
(花咲線)
上り 釧路方面
下り 根室方面
2 下り 根室方面
  • 2番線は対向列車がある場合に使用する。
  • 釧路発22時の最終は当駅止まりである。

駅弁

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氏家待合所 - かつては厚岸駅ホームで駅弁の立ち売りを行っていたが、列車本数が少ないことから2011年(平成23年)6月で営業を終了した[新聞 1]。また、以前は事前に氏家待合所に電話し乗車する列車を伝えることで、ホームまで駅弁を届けて販売するサービスを行っていたが現在は休止中である[9]。主な駅弁は下記の通り[10]。木曜定休(臨時休業あり)。

  • かきめしスペシャル(かき増量)[新聞 1] - 駅弁大会では区別のために「氏家かきめし」と呼ばれる。2018年(平成30年)6月1日より、花咲線区間での「ご当地弁当」を楽しむ取り組みとして、厚岸駅を発着する一部列車(上下各3本)で、ホームまで駅弁を届けて販売するサービスを実施していたが現在は休止中である[JR北 2]
  • かきめし
  • 帆立弁当 - 数量限定。ほたての炊き込み御飯の上に錦糸卵を散らし、辛く煮付けたほたてを乗せる。

利用状況

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2021年(令和3年)時点で花咲線区間の駅としては釧路駅、東釧路駅に次いで3番目に乗車人員が多い。

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 668 [11]
1989年(平成元年) 149,650 410 [* 2]
1990年(平成02年) 131,400 360
1991年(平成03年) 146,000 400
1992年(平成04年) 156,950 430
1993年(平成05年) 164,250 450
1994年(平成06年) 138,700 380
1995年(平成07年) 131,400 360
1996年(平成08年) 116,800 320
1997年(平成09年) 116,800 320
1998年(平成10年) 113,150 310
1999年(平成11年) 113,150 310 [* 3]
2000年(平成12年) 120,450 330
2001年(平成13年) 113,150 310
2002年(平成14年) 105,850 290
2003年(平成15年) 102,200 280
2004年(平成16年) 98,550 270
2005年(平成17年) 98,550 270
2006年(平成18年) 91,250 250
2007年(平成19年) 87,600 240
2008年(平成20年) 87,600 240
2009年(平成21年) 80,300 220
2010年(平成22年) 76,650 210
2011年(平成23年) 73,000 200
2012年(平成24年) 72,270 198
2013年(平成25年) 69,350 190
2014年(平成26年) 67,525 185
2015年(平成27年) 60,756 166
2016年(平成28年) 54,750 150 145.0 [* 4][JR北 3]
2017年(平成29年) 53,655 147 141.0 [* 4][JR北 4]
2018年(平成30年) 49,275 135 138.6 [* 4][JR北 5]
2019年(令和元年) 46,482 127 135.4 [* 4][JR北 6]
2020年(令和02年) 37,595 103 123.8 [* 4][JR北 7]
2021年(令和03年) 40,880 112 121.4 [* 5][JR北 8]
2022年(令和04年) 41,975 115 115.6 [* 1][JR北 9]

駅周辺

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「道の駅厚岸グルメパーク」から厚岸駅方面を望む。画面中央やや左の赤い跨線橋付近が厚岸駅。奥に見えるのは厚岸湾。2019年2月撮影。

厚岸町の中心駅。付近の地区の中心地のため駅の周囲に公共施設が多い。

バス路線

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くしろバスにより厚岸町内路線、釧路市方面へ運行される。路線詳細はくしろバス#一般路線バスを参照。

厚岸町内路線のうち国泰寺方面の一部と光栄方面は、北海道旅客鉄道(JR北海道バス、現ジェイ・アール北海道バス厚岸線廃止に伴う移管路線。標茶駅方面への路線も存在していた。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
根室本線(花咲線)
快速「はなさき」
釧路駅 (K53) - (下りは東釧路駅 (B54)) - 厚岸駅 - 茶内駅
快速「ノサップ」
上尾幌駅厚岸駅 → 茶内駅
普通
門静駅 - 厚岸駅 - *糸魚沢駅 - 茶内駅
*打消線は廃駅
日本国有鉄道
根室本線(貨物支線) - 1982年11月15日廃止
厚岸駅 - 浜厚岸駅

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、233頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ a b 内閣印刷局, ed (1917-11-27). “鉄道院告示 第84号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (1596). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2953710/1. 
  4. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ a b c d e f g h i JR釧路支社「鉄道百年の歩み」北海道旅客鉄道株式会社釧路支社 平成13年12月発行。
  6. ^ 内閣印刷局, ed (1917-11-27). “鉄道院告示 第114号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2189). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2954302/2. 
  7. ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、883頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  8. ^ アイヌ語地名リスト ア~イチ P1-10”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  9. ^ 牡蠣飯(かきめし)といえば氏家かきめし弁当|厚岸駅前 氏家待合所 公式サイト
  10. ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、677頁。 
  11. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、872頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 

JR北海道

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  1. ^ No.12 命令項目 2.第一歩の改善 (3)安全確保を最優先とする事業運営の実現 ①現場の業務実施体制の確立” (PDF). 「事業改善命令・監督命令による措置を講ずるための計画」 平成29年度第3四半期実施状況の報告について. 北海道旅客鉄道 (2017年12月17日). 2022年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月10日閲覧。
  2. ^ ~ いつもの列車で観光気分 ~ 花咲線の「普通列車を観光列車にする取り組み」を開始します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年4月12日。オリジナルの2020年4月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200406094337/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180412_KO_itumonoressyakankou.pdf2020年4月6日閲覧 
  3. ^ 根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102705/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/05.pdf2017年12月10日閲覧 
  4. ^ 根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818152757/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/05.pdf2018年8月19日閲覧 
  5. ^ 根室線(釧路・根室間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  6. ^ 根室線(釧路・根室間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

新聞記事

[編集]
  1. ^ a b 奈良山雅俊 (2012年8月19日). “駅 人 話 厚岸駅”. 朝日新聞(朝日新聞社)

厚岸町統計書

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  1. ^ a b 令和4年度版 厚岸町統計書” (PDF). 厚岸町. p. 107 (2023年9月). 2024年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月13日閲覧。
  2. ^ 平成18年度版 厚岸町統計書”. 厚岸町. p. 90 (2007年9月). 2017年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月11日閲覧。
  3. ^ 平成28年度版 厚岸町統計書”. 厚岸町. p. 97 (2017年9月). 2017年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月11日閲覧。
  4. ^ a b c d e 令和2年度版 厚岸町統計書” (PDF). 厚岸町. p. 103 (2021年9月). 2022年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月4日閲覧。
  5. ^ 令和3年度版 厚岸町統計書” (PDF). 厚岸町. p. 107 (2022年9月). 2023年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月23日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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