厚岸駅
厚岸駅 | |
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駅舎(2018年9月) | |
あっけし Akkeshi | |
◄門静 (4.9 km) (20.2 km) 茶内► | |
所在地 | 北海道厚岸郡厚岸町宮園1丁目 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 根室本線(花咲線) |
キロ程 | 218.7 km(新得起点) |
電報略号 | アケ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
[* 1]115人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1917年(大正6年)12月1日 |
備考 |
厚岸駅 | |
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あっけし Akkeshi | |
(1.2 km) 浜厚岸► | |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 根室本線(貨物支線) |
キロ程 | 0.0 km(厚岸起点) |
開業年月日 | 1917年(大正6年)12月1日 |
廃止年月日 | 1982年(昭和57年)12月5日 |
厚岸駅(あっけしえき)は、北海道厚岸郡厚岸町宮園(みやぞの)1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)の駅である。電報略号はアケ。事務管理コードは▲110443[1][2]。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1917年(大正6年)12月1日:鉄道院釧路本線(→根室本線)釧路駅 - 浜厚岸駅間延伸に伴い開業[3][4]。当駅は旅客と手荷物・小荷物のみ取扱い(一般大貨物は貨物専用駅の浜厚岸駅で扱い)[3]。浜釧路機関庫厚岸駐泊所設置[5]。
- 1919年(大正8年)11月25日:当駅 - 厚床駅間が延伸開業[6]。浜厚岸駅への路線は支線となる。
- 1921年(大正10年)8月5日:浜釧路機関庫厚岸駐泊所が分庫となる[5]。
- 1925年(大正14年)6月20日:浜釧路機関庫厚岸分庫が駐泊所となる[5]。
- 1929年(昭和4年)11月14日:浜釧路機関庫厚岸駐泊所が分庫となる[5]。
- 1930年(昭和5年)6月1日:浜釧路機関庫厚岸分庫が駐泊所となる[5]。
- 1965年(昭和40年)10月13日:駅舎改築[5]。
- 1966年(昭和41年)3月30日:釧路機関区厚岸駐泊所廃止[5]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:浜厚岸間との貨物支線廃止[5]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:荷物扱い廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[7]。
- 1999年(平成11年)3月22日:単式ホーム新設、使用開始[5]。
- 2014年(平成26年)7月1日:当駅の工務部門を分離し保線所に移管[JR北 1]。
駅名の由来
[編集]地名より。アイヌ語の「アッケウシイ[注釈 1]」〔オヒョウニレの皮・剥ぐ・いつもする・所〕、あるいは「アッケシト[注釈 2]」〔オヒョウニレ・下の・沼〕から転じたとされる[8]。
駅構造
[編集]単式ホーム2面2線を持つ地上駅。ホーム間は跨線橋で連絡している。以前は島式ホーム1面の両側を使用する形態だったが、駅舎前に敷かれていた浜厚岸駅への貨物支線が撤去されたこともあり、跨線橋を使う不便を解消するために駅改札に直結する形で単式ホームを1面増設している。よって1番線は線路の両側にホームが設けられているが、かつて使用されていた島式ホームの1番線側には柵が設置され、乗降できないようになっている。現在は上下列車とも、基本的に増設されたホームを使う1番線に発着する。なお、跨線橋を有する駅では日本最東端である。
駅舎は鉄筋コンクリート造りで3324m2の平屋建てである。現在の駅舎は二代目で、2005年に外壁を水色に塗り替えている。
花咲線区間の途中駅では唯一の有人駅で、みどりの窓口も設置されている。また直営駅でもあり、上尾幌駅 - 浜中駅間の各駅を管理している。花咲線の運行管理は当駅で行う。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■根室本線 (花咲線) |
上り | 釧路方面 |
下り | 根室方面 | ||
2 | 下り | 根室方面 |
- 2番線は対向列車がある場合に使用する。
- 釧路発22時の最終は当駅止まりである。
-
改札口(2021年5月)
-
待合室(2021年5月)
-
ホーム(2021年5月)
駅弁
[編集]氏家待合所 - かつては厚岸駅ホームで駅弁の立ち売りを行っていたが、列車本数が少ないことから2011年(平成23年)6月で営業を終了した[新聞 1]。また、以前は事前に氏家待合所に電話し乗車する列車を伝えることで、ホームまで駅弁を届けて販売するサービスを行っていたが現在は休止中である[9]。主な駅弁は下記の通り[10]。木曜定休(臨時休業あり)。
- かきめしスペシャル(かき増量)[新聞 1] - 駅弁大会では区別のために「氏家かきめし」と呼ばれる。2018年(平成30年)6月1日より、花咲線区間での「ご当地弁当」を楽しむ取り組みとして、厚岸駅を発着する一部列車(上下各3本)で、ホームまで駅弁を届けて販売するサービスを実施していたが現在は休止中である[JR北 2]。
- かきめし
- 帆立弁当 - 数量限定。ほたての炊き込み御飯の上に錦糸卵を散らし、辛く煮付けたほたてを乗せる。
利用状況
[編集]2021年(令和3年)時点で花咲線区間の駅としては釧路駅、東釧路駅に次いで3番目に乗車人員が多い。
乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|
年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1978年(昭和53年) | 668 | [11] | |||
1989年(平成元年) | 149,650 | 410 | [* 2] | ||
1990年(平成 | 2年)131,400 | 360 | |||
1991年(平成 | 3年)146,000 | 400 | |||
1992年(平成 | 4年)156,950 | 430 | |||
1993年(平成 | 5年)164,250 | 450 | |||
1994年(平成 | 6年)138,700 | 380 | |||
1995年(平成 | 7年)131,400 | 360 | |||
1996年(平成 | 8年)116,800 | 320 | |||
1997年(平成 | 9年)116,800 | 320 | |||
1998年(平成10年) | 113,150 | 310 | |||
1999年(平成11年) | 113,150 | 310 | [* 3] | ||
2000年(平成12年) | 120,450 | 330 | |||
2001年(平成13年) | 113,150 | 310 | |||
2002年(平成14年) | 105,850 | 290 | |||
2003年(平成15年) | 102,200 | 280 | |||
2004年(平成16年) | 98,550 | 270 | |||
2005年(平成17年) | 98,550 | 270 | |||
2006年(平成18年) | 91,250 | 250 | |||
2007年(平成19年) | 87,600 | 240 | |||
2008年(平成20年) | 87,600 | 240 | |||
2009年(平成21年) | 80,300 | 220 | |||
2010年(平成22年) | 76,650 | 210 | |||
2011年(平成23年) | 73,000 | 200 | |||
2012年(平成24年) | 72,270 | 198 | |||
2013年(平成25年) | 69,350 | 190 | |||
2014年(平成26年) | 67,525 | 185 | |||
2015年(平成27年) | 60,756 | 166 | |||
2016年(平成28年) | 54,750 | 150 | 145.0 | [* 4][JR北 3] | |
2017年(平成29年) | 53,655 | 147 | 141.0 | [* 4][JR北 4] | |
2018年(平成30年) | 49,275 | 135 | 138.6 | [* 4][JR北 5] | |
2019年(令和元年) | 46,482 | 127 | 135.4 | [* 4][JR北 6] | |
2020年(令和 | 2年)37,595 | 103 | 123.8 | [* 4][JR北 7] | |
2021年(令和 | 3年)40,880 | 112 | 121.4 | [* 5][JR北 8] | |
2022年(令和 | 4年)41,975 | 115 | 115.6 | [* 1][JR北 9] |
駅周辺
[編集]厚岸町の中心駅。付近の地区の中心地のため駅の周囲に公共施設が多い。
- 北海道道425号厚岸停車場線
- 北海道道123号別海厚岸線
- 道の駅厚岸グルメパーク
- 厚岸町役場
- 厚岸警察署
- 厚岸郵便局
- 町立厚岸病院
- 国道44号、北海道道14号厚岸標茶線
- 大地みらい信用金庫厚岸支店
- 北洋銀行厚岸支店
- 日本通運厚岸営業所
- 北海道厚岸水産高等学校
- 北海道厚岸潮見高等学校
- イオン厚岸店
- フクハラ厚岸店
- イエローグローブ厚岸店
- 厚岸港
- 厚岸大橋
- 愛冠岬
- くしろバス厚岸営業所(旧北海道旅客鉄道厚岸自動車営業所)
バス路線
[編集]くしろバスにより厚岸町内路線、釧路市方面へ運行される。路線詳細はくしろバス#一般路線バスを参照。
厚岸町内路線のうち国泰寺方面の一部と光栄方面は、北海道旅客鉄道(JR北海道バス、現ジェイ・アール北海道バス)厚岸線廃止に伴う移管路線。標茶駅方面への路線も存在していた。
隣の駅
[編集]- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 根室本線(花咲線)
- *
打消線は廃駅
- 日本国有鉄道
- 根室本線(貨物支線) - 1982年11月15日廃止
- 厚岸駅 - 浜厚岸駅
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、233頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b 内閣印刷局, ed (1917-11-27). “鉄道院告示 第84号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (1596) .
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b c d e f g h i JR釧路支社「鉄道百年の歩み」北海道旅客鉄道株式会社釧路支社 平成13年12月発行。
- ^ 内閣印刷局, ed (1917-11-27). “鉄道院告示 第114号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2189) .
- ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、883頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “アイヌ語地名リスト ア~イチ P1-10”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ 牡蠣飯(かきめし)といえば氏家かきめし弁当|厚岸駅前 氏家待合所 公式サイト
- ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、677頁。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、872頁。doi:10.11501/12065814 。
JR北海道
[編集]- ^ “No.12 命令項目 2.第一歩の改善 (3)安全確保を最優先とする事業運営の実現 ①現場の業務実施体制の確立” (PDF). 「事業改善命令・監督命令による措置を講ずるための計画」 平成29年度第3四半期実施状況の報告について. 北海道旅客鉄道 (2017年12月17日). 2022年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月10日閲覧。
- ^ 『~ いつもの列車で観光気分 ~ 花咲線の「普通列車を観光列車にする取り組み」を開始します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年4月12日。オリジナルの2020年4月6日時点におけるアーカイブ 。2020年4月6日閲覧。
- ^ 「根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ 。2018年8月19日閲覧。
- ^ “根室線(釧路・根室間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “根室線(釧路・根室間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
新聞記事
[編集]厚岸町統計書
[編集]- ^ a b “令和4年度版 厚岸町統計書” (PDF). 厚岸町. p. 107 (2023年9月). 2024年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月13日閲覧。
- ^ “平成18年度版 厚岸町統計書”. 厚岸町. p. 90 (2007年9月). 2017年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月11日閲覧。
- ^ “平成28年度版 厚岸町統計書”. 厚岸町. p. 97 (2017年9月). 2017年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月11日閲覧。
- ^ a b c d e “令和2年度版 厚岸町統計書” (PDF). 厚岸町. p. 103 (2021年9月). 2022年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月4日閲覧。
- ^ “令和3年度版 厚岸町統計書” (PDF). 厚岸町. p. 107 (2022年9月). 2023年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月23日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 厚岸|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company
- あなたの駅前物語 厚岸駅(北海道) - テレビ朝日