北河原公平
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北河原 公平(きたかわはら[1] / きたかわら[2] きみとし、1875年(明治8年)10月28日[1] - 1937年(昭和12年)7月16日[2])は、明治から昭和期の実業家、政治家、奈良華族、旧公卿家[3]。貴族院男爵議員。東山天皇の男系六世子孫である。
経歴
[編集]華族・北河原公憲の息子として生まれる[1][4][5]。父の死去に伴い、1892年(明治25年)4月8日、男爵を襲爵した[1][4][5][6]。
学習院中等科を卒業[2]。一年志願兵となり、1894年(明治27年)陸軍歩兵少尉に任じられ、その後、歩兵中尉に進み、日露戦争の功により功五級に叙せられた[5]。
1901年(明治34年)横浜税関雇となる[2]。以後、税務署税務属、産業銀行監査役、産業貯蓄銀行取締役、奈良瓦斯常務取締役、同社長、太陽電気瓦斯工業監査役などを務めた[2][5]。
1922年(大正11年)6月3日、貴族院男爵議員補欠選挙で当選し[7][8]、公正会に所属して活動し死去するまで3期在任した[2][9]。
人物
[編集]住所は奈良市西木辻仲町[3]。
栄典
[編集]家族・親族
[編集]- 北河原家
系譜
[編集]東山天皇 | 中御門天皇 | 桜町天皇 | 桃園天皇 | 後桃園天皇 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
直仁親王 | 典仁親王 | 光格天皇 | 仁孝天皇 | 孝明天皇 | 明治天皇 | 大正天皇 | 昭和天皇 | 今上天皇 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
鷹司輔平 | 鷹司政煕 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
徳大寺実堅 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
四辻公績 | 四辻公健 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
北河原公憲 | 北河原公平 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
- 係累縁者が多数に上るため、東山天皇以降の歴代天皇および関連する男系男子の人物を記載した。そのため、母方の系図は省略している。
- 五世の祖の閑院宮直仁親王は、東山天皇の第六皇子として生まれ、閑院宮家を興した[12]。
- 高祖父の鷹司輔平は、閑院宮直仁親王の第四王子として生まれ、鷹司基輝の養子となり、鷹司家を継承した[12]。
- 曾祖父の徳大寺実堅は、鷹司輔平の子として生まれ、徳大寺公迪の養子となり、徳大寺家を継承した。
- 祖父の四辻公績は、徳大寺実堅の子として生まれ、四辻公説の養子となり、四辻家を継承した。
- 父の北河原公憲は、四辻公績の子として生まれ、北河原家を興した。
脚注
[編集]- ^ a b c d e 『平成新修旧華族家系大成 上巻』490頁。
- ^ a b c d e f 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』69頁。
- ^ a b c 『人事興信録 第5版』き37頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2022年2月4日閲覧。
- ^ a b 『大日本華族大鑑』244頁。
- ^ a b c d 『人事興信録 第9版』キ61頁。
- ^ 『官報』第2631号、明治25年4月9日。
- ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、30頁。
- ^ 『官報』第2951号、大正11年6月5日。
- ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、45頁。
- ^ 『官報』第7653号「叙任及辞令」1908年12月28日。
- ^ a b c d e f 平成新修旧華族家系大成上p490
- ^ a b 八幡和郎「今上天皇に血統の近い知られざる『男系男子』たち」『新潮45』36巻1号、新潮社、2017年1月18日、42頁。
参考文献
[編集]- 人事興信所編『人事興信録 第5版』人事興信所、1918年。
- 筒井住蓮編『大日本華族大鑑』都通信社、1911年。
- 人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
- 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
- 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 上巻』霞会館、1996年。
日本の爵位 | ||
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先代 北河原公憲 |
男爵 北河原家第2代 1892年 - 1937年 |
次代 北河原公海 |