北播磨総合医療センター
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北播磨総合医療センター | |
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情報 | |
正式名称 | 北播磨総合医療センター |
英語名称 | Kitaharima medical center[1] |
許可病床数 |
450床[2] 一般病床:450床[1][2] |
開設者 | 北播磨総合医療センター企業団[注釈 1][3] |
管理者 | 粟野孝次郎[4](病院長職務代理者副病院長[5]) |
開設年月日 | 2013年(平成25年)10月1日[1] |
所在地 |
〒675-1392 |
位置 | 北緯34度49分50.6秒 東経134度57分3.6秒 / 北緯34.830722度 東経134.951000度 |
二次医療圏 | 北播磨 |
PJ 医療機関 |
北播磨総合医療センター(きたはりまそうごういりょうセンター)は、兵庫県小野市市場町にある総合病院[2]。
概要
[編集]- 三木市立三木市民病院と小野市立小野市民病院が統合され、2013年(平成25年)10月1日に開院した病院である。この病院が開院することによって兵庫県で6番目の規模の病院になる[1][6]。段階的に運用する病床数を増やす方式で開設が進められ、2015年(平成27年)2月1日に7階東病棟の50床を開設し、救急病棟の10床を除く全病床が稼働することになった[2]。
病院の立地
[編集]- 病院が立地している場所は兵庫県が指定している「長寿の郷構想」である小野市市場町の国道175号小野バイパスの山林を買収して造成された。その土地の所有者は、小野市が一部持っていたが兵庫県に買収されて建設された。[7]
病院の設置に対する影響
[編集]- 関西国際大学では三木市と北播磨総合医療センター企業団からの看護専門職者養成機関の開設に関する要請を受けて2013年4月1日に保健医療学部看護学科を新設した。[6]
- 三木市、小野市は播磨看護専門学校を運営する播磨内陸医務事業組合から脱退を決めた。
- 三木市民病院と小野市民病院は9月末で閉院となり、小野市民病院跡地は医療法人に売却され、民間病院となる予定で、三木市民病院は解体後跡地に特別養護老人ホームが建設される予定である。
- センター敷地内に設置される2か所の調剤薬局(いわゆる「門前薬局」)用の敷地を売却する入札で、一方は阪神調剤薬局が約10億円で、もう一方は日本調剤が約4.2億円で落札した。センター全体の用地関連費用が約12億円であったため、この入札代金のみで土地の取得・造成費用が賄えたことになる[8]。
沿革
[編集]- 2007年 - 神戸大学より統合病院設置の提案。
- 2008年11月5日、三木市長、小野市長が共同会見で建設を発表。
- 2009年5月24日 - 三木市・小野市統合病院建設協議会設置。
- 2010年1月21日 - 北播磨総合医療センター企業団設立。
- 2012年1月20日 - 起工式。建設を開始した。[9]
- 2013年(平成25年)10月1日 - 三木市立三木市民病院と小野市立小野市民病院を統合して、開院する。[1]
- 2015年(平成27年)2月1日 - 7階東病棟の50床を開設し、救急病棟の10床を除く全病床が稼働[2]。
- 2020年(令和2年)4月25日 - 世界的な新型コロナウイルス感染症の流行の中、病院内で感染したと思われる横野浩一病院長が、新型コロナウイルス感染症を発症し死亡[10][11][12][13]。
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建設中の病院
2011年9月8日撮影 -
建設中の病院
2012年3月16日撮影 -
建設中の病院
2013年4月7日撮影 -
建設中の病院
2013年8月3日撮影
施設の概要
[編集]階 | 概要[14] | 備考 |
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7 | 一般病棟 | |
6 | ||
5 | ||
4 | 女性病棟・子供病棟 | |
3 | 緩和ケア病棟・人間ドック・手術室 | |
2 | 外来診療 | |
1 | 外来診療・救急病棟・放射線・レストラン・ショップ・総合受付 |
診療科目
[編集]診療科目名[1] | 診療開始日[1] | 備考 |
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内科 | 2013年10月1日 | |
循環器内科 | ||
呼吸器内科 | ||
血液・腫瘍内科 | ||
消化器内科 | ||
糖尿病 | ||
内分泌内科 | ||
神経内科 | ||
緩和ケア内科 | ||
放射線診断科 | ||
放射線治療科 | ||
小児科 | ||
皮膚科 | ||
精神科 | ||
外科 | ||
消化器外科 | ||
心臓血管外科 | ||
整形外科 | ||
脳神経外科 | ||
リハビリテーション科 | ||
眼科 | ||
耳鼻咽喉科 | ||
泌尿器科 | ||
形成外科 | ||
麻酔科 | ||
病理診断科 | ||
救急科 | ||
歯科口腔外科 | ||
産婦人科 | 2014年1月1日 | 当初は開院日に開設され、加古川東市民病院から医師2名が着任される予定であったが、分娩・手術などの関係で延期された。[15] |
アクセス
[編集]シャトルバス
[編集]路線バス
[編集]らんらんバス
[編集]その他
[編集]- 2020年3月10日以降、医師ら職員4人が新型コロナウイルスに感染したことが判明、外来や救急診療を停止することとなった。4人と接触した者はごく少数であったが、センターの職員や患者ら多数が「ばい菌扱い」されるなど地域から過剰な反応を示されたため、センターはホームページにて「誹謗中傷・風評被害について」と題した文章を掲載、地域住民の理解と協力を呼び掛けた[17]。
- 同センターの横野浩一病院長が、2020年3月に新型コロナウイルスへの感染が判明しその後死亡。地方公務員災害補償基金兵庫県支部は、横野を同年6月5日付で公務災害と認定した。新型コロナウイルスで医師を公務災害に認定したのは日本ではこれが初のケースとなった[18]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 三木市と小野市が病院建設、運営事務のために設立した一部事務組合。小野市長が企業長、三木市長が副企業長を務める。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i “病院の概要”. 北播磨総合医療センター. 2014年2月10日閲覧。
- ^ a b c d e 駒崎秀樹(2015年1月31日). “北播磨総合医療センター:あす50床新病棟開設 8カ月前倒しで”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ 横野病院長の訃報に接し哀悼の誠を捧げます北播磨総合医療センター
- ^ “北播磨総合医療センター”. 兵庫県医療機関情報システム. 兵庫県. 2021年6月29日閲覧。
- ^ “病院長職務代理者副病院長あいさつ”. 北播磨総合医療センター. 2021年6月29日閲覧。
- ^ a b “北播磨総合医療センター新築工事起工式が挙行されました”. 関西国際大学. 2013年8月1日閲覧。
- ^ “北播磨総合医療センター 統合病院だより”. 北播磨総合医療センター. 2013年8月1日閲覧。
- ^ “膨張続ける調剤バブル、誰がツケを払うのか”. 東洋経済オンライン (2013年12月22日). 2016年8月20日閲覧。
- ^ “北播磨総合医療センター新築工事起工式について 2012/01/11”. 北播磨総合医療センター. 2013年8月1日閲覧。
- ^ 死亡の病院長に公務災害認定2020/7/28 19:54 (2020/7/28 20:00 更新) 共同通信
- ^ 新型コロナ感染で死亡の前病院長 公務災害に認定 - 神戸新聞NEXT 2020年7月28日
- ^ 医師感染後も診療続けた兵庫の医療センター、一転診療中止へ 2人目の感染判明で2020.3.11産経WEST Twitter 反応 Facebook 文字サイズ
- ^ 犯罪者扱いされた前院長 遺族「事実知ってもらえた」2020/7/28 05:30神戸新聞NEXT
- ^ “各フロアの案内”. 北播磨総合医療センター. 2013年8月1日閲覧。
- ^ “広報みき 2013年8月号 p32”. 三木市. 2013年8月1日閲覧。
- ^ “広報みき 2013年8月号 p4 - p5”. 三木市. 2013年8月1日閲覧。
- ^ “職員や患者ら誹謗中傷・風評被害 北播磨総合医療センター”. 神戸新聞NEXT (2020年3月23日). 2020年3月23日閲覧。
- ^ 新型コロナ 医師感染死、公務災害 兵庫・小野の元院長 毎日新聞 2020年7月28日