前田高志
前田 高志(まえだ たかし、1977年 - )は、日本のグラフィックデザイナー、実業家。株式会社NASU代表取締役。
概要
[編集]兵庫県伊丹市出身[1]。報徳学園高等学校、大阪芸術大学デザイン学科卒業後[2]、2001年に任天堂株式会社に入社。入社後は、企画部にて約15年間、宣伝広告のデザインの仕事に従事していたが、父の病気をきっかけに任天堂を退社し、2016年2月よりNASU(ナス)という屋号を用いて、フリーランスとして活動を始める[3]。その後、同年4月に専門学校HAL、2017年からは大阪芸術大学にて非常勤講師としてそれぞれ勤務した(現在は両校ともに退任している)。後に開かれた、幻冬舎・箕輪厚介のオンラインサロン「箕輪編集室」でのデザインワークで注目を集め、2018年に自身のコミュニティである『前田デザイン室』を設立し、さらには雑誌『マエポン』を出版する。2019年に自身の集大成となる書籍『NASU本 前田高志のデザイン』を前田デザイン室として出版する。これらの前田デザイン室でのコミュニティ作りの経験を活かして、2019年10月にはNASUの新事業としてコミュニティ事業を開始し、2020年1月にはレディオブック株式会社のクリエイティブディレクターに就任する[4]。ちなみに、これらNASUで手掛けてきた名刺が、レディオブックにおいて「スクーデリア・フェラーリ」と日本企業としては13年ぶりのパートナーシップ契約を結ぶきっかけとなった[5]。2021年3月、これまでの仕事のノウハウが詰まった『勝てるデザイン』を幻冬舎より出版。発売後10日で第3刷まで重版[6]となる。2022年2月に前田デザイン室で制作した素材サイト「DOTOWN(ドッタウン)」をリリース。通常のドット絵よりも粗い「粗ドット」を用いた素材で、年齢や国籍を問わない設計姿勢が評価され、2022年度グッドデザイン賞を受賞[7]。また、その後中国を代表する国際的なデザイン賞「DIA2023」でHonorable Mentionを受賞[8]した。
著書
[編集]- 『勝てるデザイン』幻冬舎、2021年3月17日、ISBN 9784344036932
- 『鬼フィードバック―デザインのチカラは“ダメ出し”で育つ』エムディエヌコーポレーション、2021年9月、ISBN 9784295202004
受賞歴
[編集](出典[9])
- Art Directors Club、OneShow Design
- 全国カタログポスター展経済産業省商務情報政策局長賞
脚注
[編集]- ^ “前田 高志氏インタビュー(自分の「好き」を磨いていこう!)|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)”. www.univcoop.or.jp. 2023年7月17日閲覧。
- ^ “Facebook”. www.facebook.com. 2023年7月17日閲覧。
- ^ “勝てるデザイン”. 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア. 2023年7月17日閲覧。
- ^ “前田デザイン室・前田高志に直球質問!「デザインってセンスがなくても楽しめますか?」|おかねチップス|お金と仕事のTIPSをサクサク検索”. おかねチップス|お金と仕事のTIPSをサクサク検索. 2023年7月17日閲覧。
- ^ “8/26(木)元任天堂のデザイナー・前田高志氏が登壇‼ 無料セミナー「【Game meets】勝てるデザインから学ぶ!勝てるクリエイターとは?」 | ニュースリリース | クリーク・アンド・リバー社|C&Rグループ”. C&Rグループ. 2023年7月17日閲覧。
- ^ “【発売即続々重版!】元・任天堂デザイナー前田高志著『勝てるデザイン』の電子データを教育機関向けに無料公開決定”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2021年4月2日). 2024年5月23日閲覧。
- ^ “フリー素材ダウンロードサイト”. GOOD DESIGN AWARD. 2024年5月23日閲覧。
- ^ “DOTOWN - Winners - Design Intelligence Award (DIA)”. en.di-award.org. 2024年5月23日閲覧。
- ^ “前田デザイン室|ABOUT US”. 前田デザイン室|仕事では味わえないクリエイティブを。. 2023年7月17日閲覧。