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別府ゴルフ倶楽部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
別府ゴルフ倶楽部
Beppu Golf Club
別府ゴルフ倶楽部
別府ゴルフ倶楽部の空中写真。
2015年5月2日撮影の6枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。 地図
所在地 日本の旗 日本
大分県杵築市山香町久木野尾1753-4
座標: 北緯33度22分28.14秒 東経131度26分25.17秒 / 北緯33.3744833度 東経131.4403250度 / 33.3744833; 131.4403250
概要
開業 1930年昭和5年)8月4日
運営 メンバーシップコース
設計 島崎 悦吉(福井 覚治、伊藤 長蔵)
運営者 PGMプロパティーズ 株式会社
コース
鶴見コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 4 418 1 5 516
2 5 553 2 3 199
3 4 393 3 4 414
4 3 155 4 4 338
5 4 386 5 5 613
6 4 392 6 4 384
7 5 525 7 3 189
8 3 157 8 4 421
9 4 428 9 4 383
36 3407 36 3457
由布コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 4 414 10 4 417
2 5 562 11 5 511
3 3 204 12 4 362
4 4 413 13 3 215
5 5 600 14 4 362
6 4 453 15 4 422
7 4 397 16 3 168
8 3 171 17 4 424
9 4 287 18 5 536
36 3501 36 3417

その他
公式サイト 別府ゴルフ倶楽部
テンプレートを表示

別府ゴルフ倶楽部(べっぷゴルフくらぶ)は、大分県杵築市山香町にあるゴルフ場である。

概要

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戦前大阪商船株式会社が泉都別府の魅力づくりにと、「社団法人別府ゴルフ倶楽部」を設立し、1930年昭和5年)8月4日、別府郊外の豊岡奥の高原に9ホールのゴルフ場を開場したことに始まる[1]九州では第4番目に開場したゴルフ場で、九州で現存するゴルフ場としては「雲仙ゴルフ場」(1913年大正2年)開場、設計・CF・ダイクマン、Mビュックランド)に次いで第2番目の歴史のあるコースである[1]

コース設計は、日本のプロゴルファー第1号の福井覚治とアマチュアゴルファーの先達でもある伊藤長蔵の共同設計である[1]。伊藤は、大谷光明と渡米してコース設計や築造を学び、帰国後は「廣野ゴルフ倶楽部」(1932年(昭和7年)開場、設計・C・H・アリソン)で、アリソンの下で働いた経験がある[1]。伊藤は、ゴルフ場の建設用地に1本の木もないのを見て、スコットランドにそっくりといい、「英国ではバンカーに砂を入れないものだ」と語った[1]

別府ゴルフ倶楽部は、戦前、9ホール増設して18ホールを完成させた。敗戦後、財閥解体が進むことに伴い、大阪商船がゴルフコースを手放した後は、米軍進駐され接収されることとなった[1]。その後、1954年(昭和29年)、島崎悦吉がゴルフは将来流行するだろうとの予見から買収し、コースの拡大を計画した[1]。別府ゴルフ倶楽部の用地は、もともと92万坪の広さがあった、翌年、1955年(昭和30年)8月、コース設計を島崎悦吉自らが行い9ホール増設し、九州では初めての27ホール規模のゴルフ場となった[1]

1993年平成5年)、さらに島崎悦吉が設計を行い9ホールを増設し、合計36ホール規模のゴルフ場が完成された[1]1930年(昭和5年)に9ホールが開場されてから90年が経過して、92万坪の高原は大きなスケール感と、伊藤長蔵の英国流の設計思想が今も生きている[1]

所在地

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〒879-1313 大分県杵築市山香町久木野尾1753-4

コース情報

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  • 開場日 - 1930年8月4日
  • 設計者 - 島崎 悦吉(福井 覚治、伊藤 長蔵)
  • 面積 - 3,640,000m2(約110.1万坪)
  • コースタイプ - 丘陵コース
  • コース - 36ホールズ、パー144、13,782ヤード、コースレート、鶴見コース72.7、由布コース72.9
  • フェアウェー - コウライ
  • ラフ - ノシバ
  • グリーン - 1グリーン、ベント
  • ハザード - バンカー65、池が絡むホール2
  • ラウンドスタイル - キャディ・セルフ選択可、鶴見コースはキャディ付セルフの選択性、由布コースは5人乗り電磁誘導カート使用、原則としてセルフプレー
  • 練習場 - 無し
  • 休場日 - 年中無休[2][3]

クラブ情報

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  • ハウス面積 - 14,876m2(4,499.9坪)
  • ハウス設計 - 三浦紀之建築工房
  • ハウス施工 - 佐藤工業・大林組・後藤JV[2][3]

ギャラリー

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交通アクセス

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「戦後、ゴルフ人口増大を見越して人力で9H増設、九州初の27H、37Hとなった」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年5月30日閲覧
  2. ^ a b 「別府ゴルフ倶楽部」、ゴルフダイジェスト、2021年5月30日閲覧
  3. ^ a b 「別府ゴルフ倶楽部」、ゴルフホットライン、2021年5月30日閲覧
  4. ^ a b 「別府ゴルフ倶楽部」、アクセス、2021年5月30日閲覧

関連文献

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  • 『ゴルフ場ガイド 西版』、2006-2007、「別府ゴルフ倶楽部」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2021年5月30日閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「戦後、ゴルフ人口増大を見越して人力で9H増設、九州初の27H、37Hとなった」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年5月30日閲覧

関連項目

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外部リンク

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