刈谷市駅
刈谷市駅 | |
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駅舎(2018年4月) | |
かりやし KARIYASHI | |
◄MU02 刈谷 (1.6 km) (2.6 km) 小垣江 MU04► | |
所在地 | 愛知県刈谷市広小路三丁目504 |
駅番号 | MU 03 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 三河線 |
キロ程 |
26.8km(猿投起点) 知立から5.5 km |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
5,561人/日 -2020年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)2月5日 |
備考 |
無人駅(駅集中管理システム導入駅) *1952年 刈谷町駅から改称 |
刈谷市駅(かりやしえき)は、愛知県刈谷市広小路にある名鉄三河線の駅である。駅番号はMU03。manacaが使用可能である。刈谷の旧城下町近くにある。
歴史
[編集]1914年(大正3年)2月、碧海郡刈谷町の有力者達が発起人となって設立した三河鉄道の開業時、刈谷旧来の中心市街地(旧城下町地区)の南端に三河鉄道の主要駅の一つとして設置された。駅名は、当時は周囲が田園地帯であった東海道線の刈谷駅に対して刈谷町駅(かりやまちえき)と命名された。開業時の駅舎は木造平屋建の小さなものであったが、1931年に建設された2代目駅舎は街の玄関口にふさわしく重厚でモダンな鉄筋コンクリート造りであった[1]。その後、1950年(昭和25年)1月に刈谷町が市制施行し刈谷市となったため、1952年(昭和27年)3月に現在の刈谷市駅へと改名された。
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初代駅舎
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2代目駅舎
年表
[編集]- 1914年(大正3年)2月5日 - 三河鉄道の刈谷町駅として開業[2]。
- 1931年(昭和6年) - 駅舎改築[3]。
- 1941年(昭和16年)6月1日 - 三河鉄道が名古屋鉄道に合併。同社三河線の駅となる。
- 1952年(昭和27年)3月1日 - 刈谷市駅に改称[2]。
- 1965年(昭和40年)1月1日 - 貨物営業廃止[4]。
- 1980年(昭和55年)12月14日 - 高架化される[5]。
- 1982年(昭和57年)12月 - 高架下にテナントビル「名鉄サンリバー」が開店[5]。
- 1987年(昭和62年)
- 1999年(平成11年)12月20日 - エレベータ設置工事完了、竣工式実施[8]。工事費は全額刈谷市が負担[9]。
- 2005年(平成17年)
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
駅構造
[編集]島式1面2線ホームを持つ高架駅。刈谷駅から当駅までは複線である。また、刈谷駅を出てから当駅までは高架線になっている。小垣江駅に向かう途中で地上線に戻る。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | MU 三河線(海線)[10][11][注釈 1] | 下り | 知立ゆき[13] |
2 | 上り | 碧南ゆき[13] |
駅集中管理システム(管理駅は知立駅[14])が導入された無人駅である。改札口は高架下の地上階にあり、付近には自動券売機(新規manaca通勤定期乗車券及び継続manaca定期乗車券の購入にも対応しているが、7:00~22:00以外の時間帯は名鉄ミューズカードでの決済は不可能である[15])と自動精算機(ICカードの積み増し等も可能)を1台ずつ備えている。
バリアフリー設備としてエレベータ、多目的トイレが設置されている。
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改札口
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ホーム
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誤降車防止の案内表示
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駅名標
サウンドギャラリー
[編集]- 小垣江 → 刈谷市間 車内アナウンス
- 刈谷市 → 刈谷間 車内アナウンス
配線図
[編集] ← 刈谷・ 知立方面 |
→ 三河高浜・ 碧南方面 |
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凡例 出典:[16] |
駅周辺
[編集]刈谷藩の旧城下町地区に近い。刈谷市駅は商店街の起点駅としての役割を担ってきたが、商店街の衰退とともに周辺は旧城下町地区を中心とした落ち着いた住宅街へと変貌しつつある。
角文と野村不動産が刈谷市駅前の再開発計画を練っており、地上22~23階の再開発ビルのほか駅前広場や地区内道路の再整備を行う[17]。
- 刈谷日劇
- 亀城公園(刈谷城址)
- 刈谷市郷土資料館
- 刈谷市城町図書館(2階に郷土資料館分室がある)
- 刈谷球場
- 刈谷市体育館・武道場
- 愛知県立刈谷高等学校
- 愛知県立刈谷北高等学校
- 豊田自動織機本社・本社工場
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駅前ロータリー
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サンリバー(解体済)と愛三ビル
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名鉄協商パーキングになったサンリバー跡地
利用状況
[編集]- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は5,852人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中69位、 三河線(23駅)中5位であった[18]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は5,184人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中88位、 三河線(38駅)中6位であった[19]。
- 『刈谷の統計』『移動等円滑化取組報告書』によると、近年の1日平均乗降人員は下表のとおりである[20][21]。
年度 | 1日平均 乗降人員 |
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2009年(平成21年) | 4,814 |
2010年(平成22年) | 4,803 |
2011年(平成23年) | 5,019 |
2012年(平成24年) | 5,214 |
2013年(平成25年) | 5,852 |
2014年(平成26年) | 6,065 |
2015年(平成27年) | 6,389 |
2016年(平成28年) | 6,596 |
2017年(平成29年) | 6,602 |
2018年(平成30年) | 6,461 |
2019年(令和元年) | 6,558 |
2020年(令和 | 2年)5,561 |
※ 周辺に高校が2校あるため平日朝夕は高校生の利用が多い。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 刈谷市民だより 2014年3月1日号
- ^ a b 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳』 7 東海、新潮社、2008年、45頁。ISBN 978-4107900258。
- ^ 清水武『名古屋鉄道各駅停車』洋泉社、2016年、99頁。ISBN 978-4-8003-0800-9。
- ^ 神谷力(編)『三河を走って85年―三河線・挙母線とともに歩んだ郷土の歴史と文化』郷土文化社、2000年、235頁。ISBN 978-4876701292。
- ^ a b 名古屋鉄道株式会社(編)『この駅この町 沿線散歩・名鉄100駅』名古屋鉄道広報宣伝部、1986年、197頁。
- ^ 名古屋鉄道(編)『れいめい』第465号、名古屋鉄道、1987年6月、28頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。
- ^ 『三河線刈谷市駅のエレベーター等設置工事が完成』(プレスリリース)名古屋鉄道、1999年12月16日。オリジナルの2001年7月7日時点におけるアーカイブ 。2023年9月7日閲覧。
- ^ 『三河線刈谷市駅のエレベーター設置等工事に着手』(プレスリリース)名古屋鉄道、1999年4月26日。オリジナルの1999年10月6日時点におけるアーカイブ 。2023年9月7日閲覧。
- ^ 清水武「名古屋鉄道各線相互の直通運転」『鉄道ピクトリアル』第246巻、電気車研究会、1971年1月、64頁。
- ^ 太田貴之「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第816巻、電気車研究会、2009年3月、38頁。
- ^ 三河線(知立〜碧南) 路線・駅情報 - 電車のご利用案内、2021年10月3日閲覧
- ^ a b “刈谷市(MU03)(かりやし) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ SF カードシステム「トランパス」導入路線図 - 名古屋鉄道、2005年8月19日
- ^ “名古屋鉄道”. 名古屋鉄道. 2024年9月28日閲覧。
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
- ^ 『愛知県・「刈谷市」駅前の新たな複合再開発 『刈谷市駅前地区第一種市街地再開発事業』事業協力者に決定』(プレスリリース)角文株式会社 / 野村不動産株式会社、2021年4月29日 。2023年9月7日閲覧。
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 刈谷の統計 - 刈谷市
- ^ 移動等円滑化取組計画書・報告書 - 名古屋鉄道
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 刈谷市駅 - 名古屋鉄道