函館東宝
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函館東宝 Hakodate Toho | |
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情報 | |
正式名称 | 函館東宝会館 |
旧名称 | 大門座、函館東宝劇場・スカラ座 |
開館 | 1972年11月28日 |
閉館 | 2006年2月3日 |
収容人員 | (3スクリーン)364人 |
設備 |
ドルビーデジタル(1のみ) ドルビーステレオ(2・3) |
用途 | 映画上映 |
運営 | 北海道東宝株式会社 |
所在地 |
〒040-0035 北海道函館市松風町1番10号 |
最寄駅 |
JR函館駅 函館市電松風町停留場 |
最寄バス停 | 函館バス「松風町」停留所 |
函館東宝(はこだてとうほう)は、かつて北海道函館市松風町に所在していた東宝系映画館。
札幌東宝公楽や旭川東宝(いずれも2010年8月31日に閉館)と共に道内東宝系列映画館のネットワークを形成した劇場である。
歴史
[編集]- 1931年(昭和6年)開業の大門座が前身。その後東宝の直営となり東宝大門座[1]となるが、1962年(昭和37年)2月27日、運営が東宝本社から東宝北海道興行(後の北海道東宝株式会社)に移管される。
- 1972年(昭和47年)11月28日、改築により函館東宝劇場、函館スカラ座の2館体制としてリニューアル。41年続いた大門座の名称が消滅する。
- 1992年(平成4年)、改装により3スクリーンに増設され、館名を函館東宝1・2・3に統一する。
- 2001年(平成13年)12月、同館向かいに4スクリーンを有するシネマコンプレックス「函館シネマ大門」(現:シネマ太陽函館)がオープンし、競争が激化。その後も数々の邦画・洋画を上映してきたが、建物の老朽化も重なり2006年(平成18年)2月3日をもって閉館。最終興行として高倉健主演の『居酒屋兆治』と『海峡』が特別上映され、「大門座」時代から75年続いた歴史に幕を下ろした。
- 閉館から1年3ヵ月後の2007年(平成19年)5月、跡地にビジネスホテル『スーパーホテル函館』がオープンした。
データ
[編集]- 所在地:北海道函館市松風町1番10号(現在の『スーパーホテル函館』の位置)
- 観客定員数(閉館時)
- 東宝1(スクリーン1):150席
- 東宝2(スクリーン2):150席
- 東宝3(スクリーン3):64席
おもな上映作品
[編集]※出典のみられる主な作品である。
- エイリアン4(ジャン・ピエール・ジュネ監督・1998年)[2]
- 千と千尋の神隠し(宮崎駿監督・2001年)[3]
- ウォーターボーイズ(矢口史靖監督・2001年) - 同作に出演した俳優・前田紘孝(函館市出身)が舞台挨拶で来館したことがある[4]。
- スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(ジョージ・ルーカス監督・2002年)[5]
- 名探偵コナン 迷宮の十字路(こだま兼嗣監督・2003年)[6]
- イノセンス(押井守監督・2004年)[7]
- スチームボーイ(大友克洋監督・2004年)[8]
- 海猫(森田芳光監督・2004年) - 東映配給だが、函館市内に東映系列館がすでになかったせいか(後述)、函館東宝で上映されていた[9]。
関連項目
[編集]- 函館市内に現存する映画館
- かつて函館市内に存在した映画館
- 歓楽街
- 大門 (函館市) - 当館が所在した繁華街(若松町・松風町)
出典
[編集]- ^ “昭和32年の北海道の映画館”. 中原行夫の部屋(原資料「キネマ旬報」). 2016年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月5日閲覧。
- ^ “ロードショー公開劇場一覧”. エイリアン4. 20世紀フォックス. 2016年11月5日閲覧。
- ^ “東宝アニメの日本語字幕付き上映情報”. デフユニオン (2001年7月12日). 2016年11月5日閲覧。
- ^ 前田紘孝 (2014年5月14日). “前田家、長女が『ウォーターボーイズ』時の北海道新聞の自分の記事をとってくれていた…(笑)”. Twitter. 2016年11月5日閲覧。
- ^ “上映劇場一覧”. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃. 20世紀フォックス. 2016年11月5日閲覧。
- ^ “日本語字幕版プリント上映スケジュール”. 名探偵コナン 迷宮の十字路. トムス・エンタテインメント. 2016年11月5日閲覧。
- ^ “「イノセンス」上映館情報”. 作品紹介. Production I.G. 2016年11月5日閲覧。
- ^ “「スチームタイムズ」配布劇場一覧”. STEAMBOY公式サイト (2004年4月17日). 2016年11月5日閲覧。
- ^ “『海猫』封切り…南茅部町が舞台”. 函館新聞 (函館新聞社). (2004年11月14日) 2016年11月5日閲覧。
- ^ 函館市史 通説編第4巻 pp.763-767
- ^ "函館市の映画館" 消えた映画館の記憶 2024年6月18日更新 2024年9月3日閲覧 原出典元は『「新館紹介」キネマ旬報 1958年2月1日号、197号』
外部リンク
[編集]- 惜しまれ34年の歴史に幕「函館東宝会館」老朽化で - 「ZAKZAK」(2006年1月30日付の記事)