低空レーダ装置 JTPS-P18
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種別 | 2次元レーダー |
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目的 | 捜索 |
開発・運用史 | |
開発国 | 日本 |
別名 | P-18 |
送信機 | |
周波数 | Xバンド[1] |
アンテナ | |
形式 | パラボラアンテナ |
方位角 | 全周無制限 |
その他諸元 | |
重量 | 約1,800kg |
電源 | 200V・60Hz・10kVA |
低空レーダ装置 JTPS-P18(ていくうレーダそうち ジェイティーピーエスピーじゅうはち)は、陸上自衛隊が運用している対空レーダー。高射特科部隊に配備されている[1]。開発・製造は三菱電機[1]。
特徴
[編集]79式対空レーダ装置 JTPS-P9の後継として、師団・旅団隷下の高射特科大隊等に配備される。低高度で侵入する敵航空機、敵ヘリコプターを即座に感知、迅速、継続的に師団対空情報処理システムなどへデータを転送する。アンテナ部はパラボラ形状であり、使用時は車体より支柱上を延ばし、その先で作動する。表示器はPPIスコープ(平面位置表示機:Plan Position Indicator scope)を使用している。
JTPS-P9が73式中型トラックと、これに牽引される電源車によって構成されていたのに対し、JTPS-P18では高機動車に本体、アンテナ、電源(200V・60Hz・10kVA)など全てが搭載されて、1台で運用可能とされ[1]、高い機動性を備えている。また、低高度探知能力も優れているが、高高度・遠距離での探知性能ではJTPS-P9に劣るため、師団・旅団においては、より大型で強力な対空レーダ装置 JTPS-P14と組み合わされて配備されている。
なお探知距離については正確な数値は不明であるが、2010年4月29日に行われた下志津駐屯地創設55周年記念行事の展示にて、下志津から霞ヶ浦や横浜上空の航空機を探知可能(双方とも下志津から約50kmの距離)と解説されている。また前任のJTPS-P9においては、レーダー反射断面積1m2の目標に対して探知距離30 nmi (56 km)とされていた[2]。
配備部隊・機関
[編集]- 第6師団
- 第6高射特科大隊
- 指揮情報中隊
- 第6高射特科大隊
脚注
[編集]- ^ a b c d 自衛隊装備年鑑 2006-2007 朝雲新聞 P148 ISBN 4-7509-1027-9
- ^ 防衛庁 (1979年12月19日). “制式要綱 79式対空レーダ装置 JTPS-P9 XF 2008”. 2003年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月29日閲覧。
参考文献
[編集]- 朝雲新聞社編集局『自衛隊装備年鑑』朝雲新聞社、2006-2007。ISBN 4-7509-1027-9。
関連項目
[編集]- 陸上自衛隊の装備品一覧
- 師団対空情報処理システム
- GIRAFFE - SAAB社製の同級機。Cバンドを使用する。
- AN/MPQ-64 - ヒューズ(現レイセオン)社製の同級機。フェーズドアレイ・アンテナを採用している。