上郎新二
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上郎 新二(こうろ しんじ、1888年(明治21年)2月22日[1] - 1933年(昭和8年)2月12日[2])は、日本の政治家(神奈川県会議員)[1][3]、資産家[4][5]、地主[1][6][7][8][9]、土地建物管理取締役[2]、神奈川県多額納税者[1][7][8][9]。族籍は神奈川県平民[4][5]。
経歴
[編集]神奈川県人・上郎幸八の長男で、上郎清助の養弟[1][10]。横浜市境町一丁目生まれ[6]。
家督を相続した[10][注 1]。慶大修業[11]。地主であり[8]、貸地業を営んだ[12]。横浜港都復興の大業が興ると、横浜における大地主であるため推されて第十地区に土地区画整理委員となる[6]。神奈川県会議員をつとめた[10]。
人物
[編集]神奈川県多額納税者であり[10]、貴族院多額納税者議員選挙の互選資格を有した[12]。趣味は囲碁[1][6][10]、ゴルフ[11]。本籍は横浜市境町[12]。住所は横浜市南太田町[5]、高座郡藤沢町[9][12]鵠沼[3][10]。
家族・親族
[編集]- 上郎家
- 父・幸八[5](1836年 - 1916年[13]、貸金業、資産家[14]) - 父・幸八は福井県南条郡王子保村白崎(現・越前市)の農家の生まれで、横浜で成功。
- 母・嘉代(1852年 - ?、東京、佐藤晃の長女)[9][10] - 母・嘉代は儒学者佐藤一斎の孫娘に当たり、その妹士子は、横浜の貿易商吉田健三の妻で吉田茂元首相の養母である。
- 姉・やす(1874年 - ?、上郎清助の妻)[5]
- 妻・フジ[15](1899年 - ?、群馬、澁澤金蔵の養子[7][9][10]、地主[7][15])
- 女・嘉(1911年 - ?)[9][10]
- 二女(1924年 - ?)[9][10]
- 二男・幸二(1914年 - ?、家督を相続[16]、地主[16])
- 三男・健吉[15](1916年 - ?、東京、角田光五郎の養子[17])
- 四男・治幸(地主[17][18]) - 宗教は真言宗[17]。
- 五男(1927年 - ?)[9][10]
- 親戚
- 磯野庸幸(神奈川県多額納税者、ラジオ関東社長、貴族院議員)
- 太田孝之(医学博士、太田小児科病院長、医師)
- 上郎清助[3](上信銀行頭取、貴族院議員[10]、神奈川県多額納税者、資産家[14])
- 上郎幸(神奈川県多額納税者、上信銀行頭取)[15]
- 上郎やす[5](浦島保育院長、地家主)[9]
- 澁澤金蔵(群馬県多額納税者、金融業、貴族院議員)
- 吉田新七郎(農学博士)
- 吉田羊治郎(滋賀県多額納税者、貴族院議員、滋賀県農会長)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g 『人事興信録 第10版 上』コ106頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年3月28日閲覧。
- ^ a b 『官報 1933年04月20日』官報 第1889号 1頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2023年1月31日閲覧。
- ^ a b c 『日本紳士録 第36版』横浜カの部21頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月15日閲覧。
- ^ a b 『人事興信録 第3版』し70-71頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年4月15日閲覧。
- ^ a b c d e f 『人事興信録 第4版』し41頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年9月10日閲覧。
- ^ a b c d 『区画整理委員名鑑 復興記念 坤』1654頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年2月23日閲覧。
- ^ a b c d 『人事興信録 第13版 上』コ105頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年4月15日閲覧。
- ^ a b c 『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』11頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 『大衆人事録 第3版』コ之部73頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年9月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『人事興信録 第11版 上』コ157頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月5日閲覧。
- ^ a b 『大衆人事録 第12版 北海道・奥羽・関東・中部・外地・満州・支那・海外篇』神奈川40頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月14日閲覧。
- ^ a b c d 『貴族院多額納税者名鑑』62頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月5日閲覧。
- ^ 『王子保村誌』690 - 694頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2024年2月23日閲覧。
- ^ a b 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』4頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月7日閲覧。
- ^ a b c d 『大衆人事録 第14版 北海道・奥羽・関東・中部篇』神奈川54頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年9月19日閲覧。
- ^ a b 『人事興信録 第12版 上』コ121頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月7日閲覧。
- ^ a b c 『人事興信録 第14版 上』コ104頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月6日閲覧。
- ^ 『日本紳士録 第44版』神奈川コ、サの部31頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年1月6日閲覧。
参考文献
[編集]- 人事興信所編『人事興信録 第3版』人事興信所、1903-1911年。
- 人事興信所編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
- 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』時事新報社、1916年。
- 織田正誠編『貴族院多額納税者名鑑』太洋堂出版部、1926年。
- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第3版』帝国秘密探偵社、1930年。
- 交詢社編『日本紳士録 第36版』交詢社、1932年。
- 交詢社編『日本紳士録 第37版附録 多額納税者名簿』交詢社、1933年。
- 大蔵省印刷局編『官報 1933年04月20日』日本マイクロ写真、1933年。
- 人事興信所編『人事興信録 第10版 上』人事興信所、1934年。
- 人事興信所編『人事興信録 第11版 上』人事興信所、1937-1939年。
- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第12版 北海道・奥羽・関東・中部・外地・満州・支那・海外篇』帝国秘密探偵社ほか、1938年。
- 交詢社編『日本紳士録 第44版』交詢社、1940年。
- 人事興信所編『人事興信録 第12版 上』人事興信所、1940年。
- 人事興信所編『人事興信録 第13版 上』人事興信所、1941年。
- 人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
- 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 第14版 北海道・奥羽・関東・中部篇』帝国秘密探偵社ほか、1943年。
- 王子保村誌刊行会編『王子保村誌』王子保村誌刊行会、1962年。