コンテンツにスキップ

一楽屋百貨店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
合名会社一楽屋呉服店[1]

株式会社一楽屋百貨店[2][3][4]

株式会社栄屋[4]

株式会社サカエヤ[4]
種類 合名会社[1]

株式会社[2][3]
本社所在地 日本の旗 日本
770-0916
徳島県徳島市西新町7[1]

徳島県徳島市東新町52・53[2][3]

徳島県徳島市東新町1-26[4]
設立 1930年昭和5年)9月25日[1]
業種 小売業
事業内容 百貨店[2][3]
代表者 津田彌三郎[1]
資本金 1万円[1]

25万円[5][3]
従業員数 90[3]
テンプレートを表示
一楽屋百貨店[2]
店舗概要
所在地 770-0916
徳島県徳島市東新町52・53[2][3]
開業日 1935年(昭和10年)11月23日[6]
正式名称 一楽屋百貨店
延床面積 2,107 m²[5][3]
商業施設面積 1,937 m²[5][3]
前身 広田呉服店[7]
後身 栄屋[4]

サカエヤ[4]
最寄駅 徳島駅
テンプレートを表示

一楽屋百貨店(いちらくやひゃっかてん)は、徳島県徳島市東新町にあった百貨店[7]

歴史・概要

[編集]

1886年明治19年)に徳島市西新町で高級呉服の販売を主力とする「一楽屋呉服店」を開いたのが始まりで、大正時代には高級呉服・染物では徳島一と評されるようになった[5][3]

1930年昭和5年)9月25日に資本金1万円で「合資会社一楽屋呉服店」を設立して法人化し[1]1935年(昭和10年)11月15日に「株式会社一楽屋百貨店」に改組した[4]

丸新百貨店に隣接する「広田呉服店」跡を買収して鉄筋コンクリート造4階建ての建物を建設し[7]1935年(昭和10年)11月23日に「一楽屋百貨店」を開店した[6]

この百貨店は、徳島で初めてのエレベーターが設置され[7]、1階が洋品雑貨・化粧品や食品・菓子などの売場[6]、2階が呉服売場[6]、3階が文房具・玩具・貴金属・楽器などの売場[6]、4階が食堂や園芸売場のほか[6]子供遊技場と動物園があった[7]

しかし、1940年(昭和15年)には、電気節約を目的としてエレベーターを停止されたり、50円以上の買い物時には30%・100円以上では50%の購買貯蓄義務化といった戦時統制に伴う制約が係るようになった[7]1941年(昭和16年)には商品券も廃止された[7]

そして、戦時中に休業することになった[8]

1947年(昭和22年)4月に[9]株式会社栄屋」として営業を再開[4][8][4]

しかし、営業不振に陥ったことから[4]松坂屋から幹部の派遣や商品券の共通化などの支援を受けて傘下に入り[9]1960年(昭和35年)7月に「株式会社サカエヤ」に商号を変更した[9]

そして、1969年(昭和44年)7月に[10]株式会社サカエヤ」はキョーエイグループに買収され[11]、サカエヤ跡地には1971年(昭和46年)9月25日に「有限会社京屋」が衣料品専門大型店「ファッションセンター京屋」(地上5階建て・延べ床面積約3,042m2、店舗面積約2,014m2)を開店した[12]

キョーエイ傘下に入った後の「株式会社サカエヤ」は不動産賃貸業・酒販業となった後[13]、OA機器販売・住宅設備・建築設計施工などを手掛ける会社となった[14]

その後、1994年(平成6年)に「株式会社京屋」と合併して「株式会社京屋サカエヤ」となったが、2001年(平成13年)に「株式会社京屋」と商号変更された[広報 1]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g “商業登記”. 官報 第1170号 (大蔵省印刷局) (1930年11月21日).pp433
  2. ^ a b c d e f 『日本百貨店年鑑 昭和13年版』 日本百貨店通信社、1938年8月25日。 pp945
  3. ^ a b c d e f g h i j 『日本百貨店総覧 昭和14年版』 百貨店新聞社、1939年5月8日。 pp566
  4. ^ a b c d e f g h i j 『全国繊維企業要覧 昭和43年版』 信用交換所大阪本社、1967年。pp825
  5. ^ a b c d 『日本百貨店年鑑 昭和13年版』 日本百貨店通信社、1938年8月25日。 pp946
  6. ^ a b c d e f “内外の業界”. 日本百貨店組合調査彙報 第3年第11号 (日本百貨店組合) (1935年11月).pp95
  7. ^ a b c d e f g 徳島市史編さん室 『徳島市史 第3巻 産業経済編・交通通信編』 徳島市教育委員会、1983年3月31日。 pp390-391
  8. ^ a b 『日本繊維商社銘鑑 1970年版』 東京信用交換所、1969年10月1日。pp654
  9. ^ a b c 『新版 店史概要』 松坂屋、1964年11月3日。pp770
  10. ^ 『全国繊維企業要覧 昭和58年版 西日本篇』 信用交換所大阪本社、1982年9月20日。pp1592
  11. ^ “徳島・忘れられていた有望商圏の夜明け”. 商店界 1969年10月号 (誠文堂新光社) (1969年10月).pp70-71
  12. ^ 『十年の歩み』 徳島商工会議所、1977年4月13日。pp87
  13. ^ 『流通会社年鑑 1981年版』 日本経済新聞社、1980年11月17日。 pp143
  14. ^ 『四国の中堅100社』 日本経済新聞社、1985年5月24日。 pp14-15
広報資料・プレスリリースなど一次資料
  1. ^ キョーエイの歴史 3”. キョーエイ. 2024年3月27日閲覧。

関連項目

[編集]