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ロールス・ロイス・シルヴァースパー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

シルヴァースパーSilver Spur )は、イギリスの自動車メーカー、ロールス・ロイス・モーター・カーズがロールス・ロイスブランドで1980年から1999年まで販売した高級車である。シルヴァースピリットのロングホイールベース版に当たる。

概要

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シルヴァーシャドウII/シルヴァーレイスIIの後継車として1980年秋サロン・ド・ロト(パリサロン)にてシルヴァースピリット/シルヴァースパーが発表された[1]

モデル別解説

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初代

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シルヴァースパー(初代)
1982年
概要
販売期間 1980年 - 1989年
ボディ
乗車定員 5名(セダン)[2][3][4]/7名(リムジン)[3][4]
ボディタイプ 4ドア セダン/4ドア リムジン[4]
駆動方式 FR[4]
パワートレイン
エンジン 水冷V型8気筒OHV6,747cc[1][2]
変速機 ゼネラルモーターズ製400[1]ターボハイドラマチック[5]3AT コラム[4]
前 ダブルウイッシュボーン独立
後 セミトレーリングアーム[5]ハイドロニューマチックストラットコイル[1]による独立[1][5]
前 ダブルウイッシュボーン独立
後 セミトレーリングアーム[5]ハイドロニューマチックストラットコイル[1]による独立[1][5]
車両寸法
ホイールベース 3,160mm(セダン)[1][2][3]/4,070mm(リムジン)[3]
全長 5,380mm(セダン)[1][2][3]/6,290mm(リムジン)[3]
全幅 1,890mm[2][3]
全高 1,485mm[2][3]
車両重量 2,220kg(セダン)[1][2][3]/2,260kg(中仕切付セダン)[3]/2,540kg(リムジン)[3]
系譜
先代 シルヴァーレイスII
後継 シルヴァースパーII
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ホイールベースが100mm長く[1]、これにより後席を広くしてある他はシルヴァースピリットに準じる。オプションでパーティションウォールを装着可能で、この場合重量が+40kgとなる。

燃料供給はソレックスツインキャブレターだが、日本仕様を含めボッシュKジェトロニックインジェクションを採用する仕様もある[1]

シルヴァーシャドウからの改良点は後部のサスペンションで、ダンパーがハイドロニューマチックのストラットになった[1]。車高調も装備している[1]

リムジンはさらにホイールベースが延長され、7人乗りになっている[3][4]

価格は1987年当時ベースモデルで3250万円、パーティションウォール付きで3400万円、リムジンが7300万円であった[3]

第2世代

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シルヴァースパーII
シルヴァースパーII
シルヴァースパー・ウィズ・ディヴィジョン
リムジン仕様車)
概要
販売期間 1989年 - 1993年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 4ドア セダン[6]/4ドア リムジン
駆動方式 FR[7]
パワートレイン
エンジン 水冷V型8気筒OHV6,747cc
変速機 ゼネラルモーターズ製ターボハイドラマチック 3AT[7](-1992年)/4AT(1992年-)
車両寸法
ホイールベース 3,162mm[6]
全長 5,370mm[6]
全高 1,485mm[6]
系譜
先代 シルヴァースパーI
後継 シルヴァースパーIII
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ホイールベースが100mm長く、これにより後席を広くしてある他はシルヴァースピリットIIに準じる。シルヴァースパーIからの改良点は、ロールス・ロイス初のアルミニウムホイールを標準採用したこと[6]、運転者の目の前に警告表示板が搭載され必要なデータをまとめて表示するようになったこと[6]エア・コンディショナーが改良されフェシアに吹き出し口が2つ増設され角度調整が可能になったこと[6]、最高級のオーディオシステムを採用したこと[6]ボッシュモトロニックデジタルインジェクションを採用したこと[6]、マニホールドを再設計し出力向上を図ったこと[6]、1/100秒単位でサスペンションの硬さ調整を自動で行なうオートマチックライドコントロールシステムを採用したこと[6]などである。最小回転半径は6.0m。

第3世代

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シルヴァースパーIII
概要
販売期間 1994年 - 1995年
ボディ
乗車定員 5名[8]
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FR[8]
パワートレイン
エンジン 水冷V型8気筒OHV6,747cc
変速機 ゼネラルモーターズ製4L80E型4AT[8]
車両寸法
ホイールベース 3,160mm[8]
全長 5,380mm[8]
全幅 1,890mm[8]
全高 1,485mm[8]
車両重量 2,470kg[8]
系譜
先代 シルヴァースパーII
後継 シルヴァースパー(第4世代)
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ホイールベースが約100mm長く、これにより後席を広くしてある他はシルヴァースピリットIIIに準じる。リムジンモデルはツーリングリムジンとして別モデル扱いになった[9]

価格は2530万円[10]

第4世代

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シルヴァースパー(第4世代)
概要
販売期間 1995年 - 1999年
ボディ
乗車定員 5名[11]
ボディタイプ 4ドアセダン
駆動方式 FR[11]
パワートレイン
エンジン 水冷V型8気筒OHV6,747cc
変速機 ゼネラルモーターズ製4L80E型4AT コラム[11]
車両寸法
ホイールベース 3,160mm(セダン)/3,518mm(ウィズ・ディビジョン)[11]
全長 5,410mm(セダン)/5,741mm(ウィズ・ディビジョン)[11]
全幅 1,890mm[11]
全高 1,485mm[11]
車両重量 2,380kg(セダン)/2,645kg(ウィズ・ディビジョン)[11]
系譜
先代 シルヴァースパーIII
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シルヴァースピリットの第4世代はシルヴァードーンという名称になったが、シルヴァースパーは従来通りの名称でマイナーチェンジされた。

フロントドアの三角窓が廃止されドアミラーAピラー近くに移動し、前後バンパーもカラード化されるなど、外観が新しくなった。

1997年モデルはエンジンが低圧ターボチャージャー付きとなり、ロールス・ロイス初のターボ車となった[12]。これにより25%出力が向上し、0-100km/hが8.1秒、最高速度235km/hとなった[12]

シルヴァースパー・ウィズ・ディビジョンはさらにホイールベースを355mm延長し、電動昇降式パーティションを装備し、通話用インターコムや後部座席にムーンルーフを装備したモデル[12]

リムジンモデルはパークウォードとして別モデル扱いになった[12]

価格はベースモデルが2400万円、ウィズ・ディビジョンが3200万円[13]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『外国車ガイドブック1984』p.100。
  2. ^ a b c d e f g 『外国車ガイドブック1984』p.206。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 『外国車ガイドブック1987』p.198。
  4. ^ a b c d e f 『外国車ガイドブック1987』p.209。
  5. ^ a b c 『外国車ガイドブック1987』p.108。
  6. ^ a b c d e f g h i j k 『輸入車ガイドブック1990』p.234。
  7. ^ a b 『輸入車ガイドブック1990』p.222。
  8. ^ a b c d e f g h 『輸入車ガイドブック1994』p.223。
  9. ^ 『輸入車ガイドブック1994』p.89。
  10. ^ 『輸入車ガイドブック1994』p.241。
  11. ^ a b c d e f g h 『輸入車ガイドブック1997』p.223。
  12. ^ a b c d 『輸入車ガイドブック1997』p.99。
  13. ^ 『輸入車ガイドブック1997』p.241。

参考文献

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