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ランヴィール (駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トヴョールドィイ
ランヴィール
1989年1月1日ペルシャ湾で撮影されたランヴィール
艦歴
トヴョールドィイ
Твердый
起工 1981年10月24日 61人のコミューン参加者記念工場
進水 1983年3月12日
所属 ソ連海軍黒海艦隊
竣工 1985年12月30日
除籍 1986年4月21日
ランヴィール
INS Ranvir
編入 1986年4月21日
所属 インド海軍
要目
艦種 大型対潜艦
ミサイル駆逐艦
設計 61-ME 設計
工場番号 2204
排水量 基準排水量 4,025 t
満載排水量 4,905 t
全長 146.11 m
全幅 15.81 m
喫水 6.83 m
機関 COGAG機関M-3 2 基 72,000 馬力
52900 kWt
ガスタービン機関M-8E 4 基
推進 2推進
電源 ディーゼル発電機BTU-63 2 基 2,400 kW
速力 最大速度 30 kn
巡航速度 18 kn
航続距離 3,800 /18 kn
行動期間 10 日間
乗員 士官 33 名
水兵 279 名
武装 艦対艦ミサイルP-20「テルミート」単装発射機 4 基(ミサイル4 発)
艦対艦ミサイルPJ-10「ブラモス」垂直発射機(8セル)
1 基(ミサイル8発)
76.2 mm連装両用AK-726 1 基
30 mmガトリング機関砲AK-630 2 基
個艦防空用艦対空ミサイルZIF-101 M-1「ヴォルナーP」連装発射機 1 基(V-601ミサイル16 発)
個艦防空用艦対空ミサイルバラク (ミサイル)VLS(8セル) 4 基(ミサイル32 発)
5連装魚雷発射管PTA-53-61 1 基
12連装対潜ロケット弾発射機RBU-6000「スメールチ2」 2 基(RGB-60(ロケット弾192 発)
指揮 戦闘情報統禦装置「プランシェート61」
レーダー 水上・対空捜索レーダーMR-310「アンガラーA」 1 基
対空レーダーMR-500 1 基
射撃管制レーダー4R-90「ヤタガーン」(「ヴォルナー」用) 1 基
射撃管制レーダーMR-105「トゥレーリ」(主砲用) 1 基
射撃管制レーダー エルタEL/M-2221(バラク (ミサイル)管制用) 2 基
水上捜索照準レーダー「ヴォールガ」 1 基
ソナー 「プラーチナ」
電子戦装備 電子戦対抗装置「ザリーフ」 1 基
電子戦対抗装置「クラープ11」 2 基
電子戦対抗装置「クラープ12」 2 基
チャフフレア発射機PK-16 2 基
通信装置 装備一式
搭載機 Ka-25PLOまたはKa-28 1 機

ランヴィール英語: INS Ranvir)は、インド海軍の保有する駆逐艦(Destroyer)である。艦番号はD54

概要

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ランヴィルは、インドからの発注に基づきソ連で建造された61-ME 設計の4番艦であった。

工場番号2204艦は、1981年10月24日ウクライナ・ソビエト社会主義共和国ニコラーエフ61人のコミューン参加者記念工場で起工、1983年3月12日進水した。同年4月11日には、一時的にソ連海軍に編入され、トヴョールドィイТвёрдый)と命名された。これは、「固い、不動の、不屈の」といった意味を持つロシア語形容詞である。1985年12月30日に竣工すると、トヴョールドィイは赤旗受賞黒海艦隊に配備された。その後、海上公試などを実施した。

1986年4月21日にはソ連海軍を除籍となり、インドへ引き渡された。インドにおいては、ランヴィールと改称の上ムンバイに配備された。

本艦と5番艦ランヴィジャイは新造時よりガトリング機関砲AK-630とMR-123管制レーダーを装備した。就役後4基のAK-630の内2基を撤去、跡にバラク (ミサイル)VLSを各2基、計4基を装備した。後部の艦対空ミサイルZIF-101 M-1「ヴォルナーP」連装発射機を撤去しPJ-10「ブラモス」ミサイルの垂直発射機を搭載した。

2022年1月18日インドムンバイの海軍造船所でドッキング中、艦内内部区画で爆発が発生し、海軍兵3人が死亡した[1]

脚注

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  1. ^ 旧ソ連が建造の駆逐艦で爆発 3人死亡 インド”. AFPBB. 2022年1月19日閲覧。

外部リンク

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