コンテンツにスキップ

ラブ&ピース (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラブ&ピース
Love & Peace
監督 園子温
脚本 園子温
製作 重村博文
長澤修一
山本英俊
宮本直人
出演者 長谷川博己
麻生久美子
渋川清彦
奥野瑛太
マキタスポーツ
深水元基
手塚とおる
西田敏行
小倉一郎
真野恵里菜
神楽坂恵
菅原大吉
波岡一喜
松田美由紀
馬庭良介
田原総一朗
水道橋博士
宮台真司
津田大介
茂木健一郎
長谷川大
谷本幸優
IZUMI
横尾和則
星野源(声)
中川翔子(声)
犬山イヌコ(声)
大谷育江(声)
主題歌 RCサクセション
『スローバラード』
制作会社 ガンジス
製作会社 「ラブ&ピース」フィルムコミッティ
配給 アスミック・エース
公開 日本の旗 2015年6月27日
上映時間 117分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 5300万円[1]
テンプレートを表示

ラブ&ピース』(ラブアンドピース)は、2015年6月27日公開の映画。

監督の園子温が無名時代に書いた脚本を、25年の時を経てほぼそのまま映画化した作品である[2]

あらすじ

[編集]

楽器の部品会社で働くサラリーマン・鈴木良一は、以前はロックミュージシャンを目指していたが挫折し、それ以来うだつのあがらない日々を過ごしていた。同僚の寺島裕子に想いを寄せているが、小心者すぎてまともに話すこともできない。

ある日、良一はデパートの屋上で1匹のミドリガメと目が合い、運命を感じる。そのカメとの出会いが転機となり、良一は再びロックスターへの道を駆け上がっていく。

やがて、謎の老人と言葉を得たおもちゃたちの住む、不思議な地下の世界まで巻き込み、登場人物たちそれぞれの想いは、怒濤の展開を見せていく[3]

特撮

[編集]

クライマックスで巨大化したカメが新宿を破壊する特撮シーンを、見どころの1つとしている[2]

園曰く「CGはほとんど使わず、海外に日本の特撮文化を見せたかった」ということもあり、特技監督の田口清隆を中心に、一流の特撮スタッフが集められて製作された[3][2]。田口は「しょぼい特撮にしたくない」という園の意向を受け、ミニチュアセットと実景を組み合わせて一見しただけでは本物かミニチュアか区別のつかないリアルな映像とすることを心がけており[4][5]、当初は新宿ゴールデン街を壊すことを提案していたが、園に「あそこは復興されない」という考えから反対されたため、代わりに東京都庁舎を破壊することとなった[2][6]

キャスト

[編集]

声の出演

[編集]

スタッフ

[編集]
  • 監督・脚本:園子温
  • 特技監督:田口清隆
  • 製作:重村博文、長澤修一、山本英俊、宮本直人
  • プロデューサー :森山敦、豊島雅郎、鎌形英一、柳村努
  • 制作プロデューサー:鈴木剛司
  • 撮影:木村信也
  • 美術デザイナー :清水剛
  • 装飾:岩井健志
  • 音楽:福田裕彦
  • 音楽プロデューサー:菊地智敦
  • 主題歌:RCサクセション「スローバラード」(ポリドール)
  • 録音:小宮元
  • 音響効果:齋藤昌利
  • 照明:尾下栄治
  • 編集:伊藤潤一
  • キャスティング:杉山麻衣
  • ラインプロデューサー:佐藤圭一朗
  • スクリプター:貞木優子
  • 表紙作画:山田章博
  • 助監督:風之進、丸谷ちひろ
  • 制作担当:坪内一、桑原昌英
  • 特殊造形制作・操演:上松盛明
  • 特殊技術
    • 特技プロデューサー:大谷直哉
    • 撮影:村川聡
    • 照明:小笠原篤志
    • 特撮美術:稲付正人
    • 特殊造形デザイン・造型監修:藤原カクセイ
    • 操演・特殊効果:辻川明宏
    • スクリプター:貞木優子
    • 助監督:武居正能
  • 設計・企画:ガンジス
  • 製作:「ラブ&ピース」フィルムコミッティ(キングレコードアスミック・エースGYAOフィールズ[要曖昧さ回避]
  • 制作プロダクション:ガンジス
  • 配給:アスミック・エース

関連項目

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ 『キネマ旬報』2016年3月下旬号、83頁。
  2. ^ a b c d 特撮秘宝1 2015, pp. 151–152, 文・田野辺尚人「日本映画の特撮2015」
  3. ^ a b (株)東宝ステラ『ラブ&ピース パンフレット』東宝(株)、2015年。 
  4. ^ 特撮秘宝1 2015, pp. 148–149, 「田口清隆が語る『ラブ&ピース』」.
  5. ^ 「ラブ&ピース」『宇宙船』vol.150(AUTUMN 2015.秋)、ホビージャパン、2015年10月1日、151頁、ISBN 978-4-7986-10993 
  6. ^ 特撮秘宝3 2016, p. 165.
  7. ^ マイナビニュース、2015年7月17日、特技監督・田口清隆が語る、特撮怪獣映画としての『ラブ&ピース』-「特撮ファンには見逃してほしくない」
  8. ^ 参加作品

参考文献

[編集]
  • 東宝ステラ『ラブ&ピース パンフレット』東宝、2015年。 
  • 別冊映画秘宝 特撮秘宝(洋泉社
    • 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』Vol.1、洋泉社、2015年6月18日、pp.149-150、ISBN 978-4-8003-0648-7 
    • 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、ISBN 978-4-8003-0865-8 

外部リンク

[編集]