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ヨウ素酸鉄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヨウ素酸鉄(ヨウそさんてつ、 iron iodate)はヨウ素酸塩で、 二価と三価のものが知られている。

ヨウ素酸鉄(II)

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ヨウ素酸鉄(II)
iron(II) iodate
特性
化学式 Fe(IO3)2
モル質量 405.67
沸点

130℃付近で分解

への溶解度 6.2×10-4mol/l, 25℃
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硝酸鉄(II)ヨウ素酸カリウムを1:3で混合し、沈殿物を乾燥させて得られる。130℃を越えると分解して褐色になり、ヨウ素を放出する。水には難溶で、希硫酸・希硝酸には不溶。濃硫酸では分解するが、濃硝酸とは作用しない。濃塩酸とではすぐに分解し、塩素を放出する。塩基性溶液との接触では水酸化鉄(III)ヨウ素酸に分解する。

ヨウ素酸鉄(III)

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ヨウ素酸鉄(III)
iron(III) iodate
特性
化学式 Fe(IO3)3
モル質量 580.58
外観 黄色粉末
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

濃硝酸の存在下でヨウ素酸鉄(II)と塩素酸カリウムを加熱するか、二価の鉄塩溶液に過ヨウ素酸ナトリウムを加えると得られる。

参考文献

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松岡敬一郎『ヨウ素綜説(第二版)』霞ヶ関出版、1992年。ISBN 9784760301355