ヤングアニマルZERO
ヤングアニマルZERO | |
---|---|
ジャンル | 青年漫画[1] |
読者対象 | 青年 |
刊行頻度 | 隔月刊[2] |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
出版社 | 白泉社 |
編集部名 | ヤングアニマル編集部[3] |
雑誌名コード | 28306 |
刊行期間 | 2019年9月9日 - |
レーベル | ヤングアニマルコミックス |
『ヤングアニマルZERO』(ヤングアニマルゼロ)は、白泉社が発行する日本の隔月刊青年漫画雑誌[2]。2019年9月9日創刊[4][1]。奇数月9日発売[5]。『ヤングアニマル』(同社)の増刊誌[2]。定価は850円[6]。判型はB5判[7]。雑誌のテーマは「戦う青年コミック誌」[8]。
歴史
[編集]創刊まで
[編集]2018年6月1日に月刊青年漫画雑誌『ヤングアニマル嵐』(白泉社)が休刊となり、同誌の誌面にて新雑誌の創刊が発表された[9]。同年9月に「エロ系」の作品を掲載する電子雑誌『ハレム』と、同年末に「YAの遺伝子を継ぐ、“戦う”青年コミック誌!!!」というキャッチコピーによる、『ヤングアニマルレジスタンス(仮)』が創刊される予定であった[9]。同年11月29日、「エロス」がテーマの『ハレム』(同社)が創刊[10]。
2019年7月、「“戦うもの達”の物語」を雑誌のテーマとした『ヤングアニマル』(同社)の増刊誌『ヤングアニマルZERO』の創刊を発表し、連載作品と作家の第1弾が公開される[2]。久世岳の『ニラメッコ』、宮月新の原作とおちゃうの作画による『去勢転生』、作家は押切蓮介、稲井カオル、稲葉そーへー、メイジメロウ、岡村星、松本明澄がラインナップされていた[2]。同年8月5日発売の『花とゆめ』(同社)19号にて、福山リョウコの『聴けない夜は亡い』が本誌で連載されることを発表[11]。8月9日発売の『ヤングアニマル』16号の誌面上にて、第2弾として福山の作品と藏丸竜彦、杉山惇氏の連載が発表される[12]。8月23日発売の同誌17号にて、三浦建太郎の原作とプロデュースによる『ドゥルアンキ』の連載を告知[13]。三浦のほかには、「各誌で活躍中」の漫画家が集められた[14]。
創刊後
[編集]2019年9月9日に「戦う青年コミック誌」のキャッチコピーを掲げて創刊[4][8]。創刊号は630ページの量で[3]、表紙は三浦建太郎とスタジオ我画による『ドゥルアンキ』のイラストが担当[4]。創刊時には三浦、久世、福山の連載や押切の読み切りが「マンガ好きに刺さ」り、話題となった[3]。創刊号や2019年12月1日号では『ベルセルク』[4][15]、2020年2月1日号では『ドゥルアンキ』のクリアファイルが付属していたが[16]、2021年2月1日号では漫画作品ではない2.5次元モデルのあまつまりなのクリアファイルが付属している[17]。白泉社によると本誌の人気掲載作品は『ドゥルアンキ』、『聴けない夜は亡い』、『ニラメッコ』[14]。
本誌のメディアミックス作品として、テレビアニメ化が決定して『マンガPark』(同社)から移籍した技来静也の『拳奴死闘伝セスタス』が、2020年12月1日号より連載されている[18][19][20]。
2021年5月6日に三浦建太郎が死去し[21]、『ドゥルアンキ』の連載が同年8月1日号で終了[22]。編集部の三浦の初期作を読者に届けたいという思いにより、同年10月1日号より『王狼』のリバイバル連載が企画される[23]。
特徴
[編集]「ユニセックス」を目標として創刊[24]。群像劇、「涙のドラマ」、サスペンス、アクション、コメディなど「様々なジャンル」の「幅広いテーマの漫画」が掲載されているが[8][25]、「コアなマンガファンを満足させる、“戦う”キャラクターを押し出した」作品が連載されている[14]。編集部によると、「いま自分がイチバン面白いと、部員が思う作品が載ってる雑誌」である[3]。
プロデューサーの佐久間宣行によると、「バラエティ豊かなラインナップ」で「いろんなジャンルのマンガ」が掲載されており、「『面白いものを作るんだ』という気概」が伝わってくる雑誌となっている[3]。
連載作品
[編集]現在連載中の作品
[編集]2024年6月1日号(2024年5月9日)現在。
- 聴けない夜は亡い(福山リョウコ):2019年10月1日号[4] -
- 数学ゴールデン(藏丸竜彦):2019年10月1日号[4] -
- ニラメッコ(久世岳):2019年10月1日号[4] -
- OL、ラッコを飼う。(井上知之):2020年4月1日号 - ※『ヤングアニマル』と並行で不定期連載[26]
- 水姫先輩の恋占い(シロサワ):2020年8月1日号[27] -
- 拳奴死闘伝セスタス(技来静也):2020年12月1日号[18] - ※『拳闘暗黒伝セスタス』第2部[18]、『マンガPark』より移籍[19][18]
- 妖刀に魅入られしスケルトン 〜迷宮を支配し、無敵の軍勢を率いる《最強》の剣魔王〜(原作:銀翼のぞみ、漫画:鶴岡伸寿):2021年10月1日号[22] -
- 北欧ふたりぐらし(だたろう):2021年12月1日号[28] -
- ラプソディ・イン・レッド(あみだむく):2022年2月1日号[29] -
- この百合はフィクションです(むちゃハム):2022年4月1日号[30] -
- RED Es(藤井あだし野):2022年6月1日号[31] -
- ぼくの好きな人が好きな人(原作:葵せきな、漫画:つづら涼):2022年12月1日号[32] -
- ニキ。(栄川遥):2023年2月1日号[33] -
- ノラの家(夕海):2023年2月1日号[33] -
- 創世のタイガ(森恒二):2023年6月1日号[34] - ※第2部[34]
- 火の龍の国(石井明日香):2023年10月1日号[35] -
- モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件(原作:駄犬、キャラクター原案:芝、漫画:鈴羅木かりん):2024年2月1日号[36] -
- ドカ食いダイスキ! もちづきさん(まるよのかもめ):2024年6月1日号[37] -
連載終了作品
[編集]- 去勢転生(原作:宮月新、作画:おちゃう):2019年10月1日号[4] - 2020年2月1日号 →『ヤングアニマル』に移籍[16]
- 獣国のパナギア(メイジメロウ):2019年10月1日号[4] - 2021年10月1日号[22]
- 先日助けて頂いた〇〇です!(稲葉そーへー):2019年10月1日号[4] - 2022年2月1日号[29]
- 隻影の影人(矢神翔):2019年12月1日号[15] - 2021年10月1日号[22]
- そのへんのアクタ(稲井カオル):2019年10月1日号[4] - 2022年8月1日号
- テンタクル(岡村星):2019年10月1日号[4] - 2023年12月1日号[38]
- ドゥルアンキ(スタジオ我画 produced by三浦建太郎):2019年10月1日号[4] - 2021年8月1日号[22]
- 百鬼夜京(松本明澄):2019年10月1日号[4] - 2022年12月1日号[39]→連載終了[40]
- プリズン・オブ・ヘルランド(杉山惇氏):2019年10月1日号[4] - 2020年4月1日号
- お母さんは同級生!(ももせたまみ):2019年12月1日号[15] - 2020年12月1日号[41]
- 終末は、君と(文尾文):2020年4月1日号[42] - 2021年4月1日号[43]→連載終了[44]
- オカルト研は存在しない!!(河原井優貴):2020年10月1日号[45] - 2022年12月1日号[46]
- カペラの眩光(相澤いくえ):2020年12月1日号[47] - 2022年2月1日号[48]→連載終了[44]
- 王狼(原作:武論尊、作画:三浦建太郎):2021年10月1日号[23][22] - 2022年2月1日号 ※リバイバル連載[23]
- 王狼伝(原作:武論尊、作画:三浦建太郎):2022年4月1日号 - 2022年12月1日号 ※リバイバル連載
- ジャパン(原作:武論尊、漫画:三浦建太郎):2023年2月1日号[49] - 2023年8月1日号 ※リバイバル連載[49]
- 魔法少女殲滅兵器 筋肉少女(たま虫あっとに):2022年10月1日号[50] - 2024年2月1日号[51] ※『ヤングアニマル』の集中連載が連載化[52]
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “「マンガPark」3周年記念企画第2弾ヤングアニマル8作品全話無料&雑誌読み放題!「秋の熱マンガ祭り!」開催のおしらせ”. PR TIMES (2020年9月5日). 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e “白泉社の新増刊が9月に誕生!「うらみちお兄さん」の久世岳や押切蓮介ら参加”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年7月12日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e “ヤングアニマルZERO特集 テレビ東京プロデューサー・佐久間宣行インタビュー”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年11月1日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “三浦建太郎、久世岳、福山リョウコ、押切蓮介ら参加の新増刊が白泉社から誕生”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年9月9日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “ヤングアニマルで大人気掲載中のマンガ『OL、ラッコを飼う。』YouTubeチャンネル開設! お疲れ気味のあなたに贈る、ほっこり優しいほのぼのライフ!”. PR TIMES (2021年8月13日). 2022年1月9日閲覧。
- ^ “ヤングアニマルZERO特集 「ドゥルアンキ」「ベルセルク」三浦建太郎インタビュー&スタジオ我画潜入レポート”. コミックナタリー (ナターシャ): p. 4. (2019年9月9日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “白泉社が発刊する雑誌一覧”. 白泉社. 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b “ヤングアニマル嵐が休刊、9月に電子雑誌・年末に新青年誌を創刊”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年6月1日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “ヤングアニマル発の電子雑誌ハレム創刊!森山絵凪、克・亜樹、甘詰留太ら登場”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年11月29日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “「覆面系ノイズ」の福山リョウコ、花ゆめと新青年誌でのW新連載が決定”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年8月5日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “日本の昔話は異常犯罪の記録?「4分間のマリーゴールド」のキリエ新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年8月9日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “「ベルセルク」の三浦建太郎が原作&プロデュース!「ドゥルアンキ」連載決定”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年8月23日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c “広告媒体資料 ヤングアニマルZERO”. 白泉社. 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c “ヤングアニマルZEROに「ベルセルク」付録、ももせたまみ&新鋭の新連載も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年11月9日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b “三浦建太郎「ドゥルアンキ」付録がヤングアニマルZEROに、「去勢転生」は移籍決定”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年1月9日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “あまつまりな、フェチ感たっぷりの下着姿を大胆披露!”. エンタメRBB. イード (2021年1月8日). 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c d “技来静也「セスタス」シリーズTVアニメ化!2021年4月よりフジ「+Ultra」で放送”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年11月5日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b “漫画『セスタス』23年の時を経てTVアニメ化、来年4月放送開始”. ORICON NEWS (ORICON). (2020年11月5日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “ヤングアニマルZERO12月号 20年11月9日発売!”. 白泉社 (2020年11月9日). 2022年1月9日閲覧。
- ^ “「ベルセルク」三浦建太郎が急性大動脈解離で死去、54歳”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年5月20日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c d e f “アニマルZEROで妖刀持ちスケルトン描く新連載、「ドゥルアンキ」は連載終了”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月13日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ a b c “三浦建太郎の初期作品「王狼」がヤングアニマルZEROでリバイバル連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年9月9日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “シェアハウスで暮らす芸人の舞台裏を描いた漫画が話題!お笑いブームの今、要チェック”. ウォーカープラス. KADOKAWA (2022年1月2日). 2022年1月9日閲覧。
- ^ “「覆面系ノイズ」の福山リョウコ青年誌初連載作「聴けない夜は亡い」を全部読み!『ヤングアニマルZERO』6/1増刊号をアニメイトにて購入で小冊子をプレゼント”. PR TIMES (2020年5月9日). 2022年1月9日閲覧。
- ^ “お出かけして晩酌して、ラッコと一緒で毎日楽しい「OL、ラッコを飼う。」1巻”. (2020年11月27日) 2022年1月9日閲覧。
- ^ “年上の彼女が欲しい、そんなお悩みに……シロサワ「水姫先輩の恋占い」新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年7月9日) 2021年9月13日閲覧。
- ^ “新連載「北欧ふたりぐらし」&「野崎くん」の椿いづみ読み切り、アニマルZEROに”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年11月9日) 2021年11月9日閲覧。
- ^ a b “暴力でしか人とつながれない男がピアノと出会う、あみだむくの新連載がアニマルZEROで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年1月8日) 2022年1月8日閲覧。
- ^ “ヤングアニマルZERO4月号 22年3月9日発売!”. 白泉社 (2022年3月9日). 2022年5月9日閲覧。
- ^ “事件の現場に残される、謎の縄状の赤い結晶の意味とは…アニマルZERO新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年5月9日) 2022年5月9日閲覧。
- ^ “「生徒会の一存」葵せきな原作の新連載は、好きと好きが交錯する治験ラブコメ”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年11月9日) 2022年11月9日閲覧。
- ^ a b “両親を失った青年の再生物語&異端の少女描くファンタジー、アニマルZEROでW新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月7日) 2023年1月7日閲覧。
- ^ a b “ヤングアニマルZERO6/1月号 23年5月9日発売!”. 白泉社 (2023年5月9日). 2023年5月9日閲覧。
- ^ “龍と英雄の伝説が残る国で、少女の中の眠れる運命が動き出す「火の龍の国」新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年9月7日) 2023年9月7日閲覧。
- ^ “生涯マズい肉を食べ続ける「モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件」新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年1月9日) 2024年1月9日閲覧。
- ^ “血液が塩水になりそう!血糖値爆アゲの快楽に浸る「ドカ食いダイスキ! もちづきさん」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2024年5月9日) 2024年5月9日閲覧。
- ^ 「テンタクル 最終話 未来 -ミライ-」『ヤングアニマルZERO』2023年12月1日号、白泉社、2023年11月9日、621頁、ASIN B0CLM9597D。
- ^ 「CONTENTS」『ヤングアニマルZERO』2022年12月1日号、白泉社、2022年11月9日。目次より。
- ^ 松本明澄 2023年9月24日のポスト、2024年5月9日閲覧。
- ^ ももせたまみ「お母さんは同級生! 最終話」『ヤングアニマルZERO』2020年12月1日号、白泉社、2020年11月9日、435頁。
- ^ “文尾文の食卓ドラマ開幕、久世岳「ニラメッコ」の特典がアニメイトに”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年3月9日) 2021年9月13日閲覧。
- ^ 「CONTENTS」『ヤングアニマルZERO』2021年4月1日号、白泉社、2021年3月9日。目次より。
- ^ a b “作品一覧 YOUNGANIMAL”. ヤングアニマル公式サイト. 白泉社. 2024年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月9日閲覧。
- ^ “ぼっち女子高生のオカルティックコメディ「オカルト研は存在しない!!」新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年9月9日) 2021年9月13日閲覧。
- ^ “ヤングアニマルZERO12月号 22年11月9日発売!”. 白泉社 (2022年11月9日). 2022年11月9日閲覧。
- ^ “バンドと絵、青年は才能に焦がれ振り回される「カペラの眩光」相澤いくえ新連載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年11月9日) 2021年9月13日閲覧。
- ^ 「CONTENTS」『ヤングアニマルZERO』2022年2月1日号、白泉社、2022年1月8日。目次より。
- ^ a b “ヤングアニマルZERO2月号 23年1月7日発売!”. 白泉社 (2023年1月7日). 2023年1月7日閲覧。
- ^ “ヤングアニマルZERO10月号 22年9月9日発売!”. 白泉社 (2022年9月9日). 2022年11月9日閲覧。
- ^ たま虫あっとに「魔法少女殲滅兵器 筋肉少女 最終話 人間管理委員会本部攻略篇③魔法少女殲滅兵器筋肉少女これにて完!!彼氏は引き続き募集中です の巻」『ヤングアニマルZERO』2024年2月1日号、白泉社、2024年1月9日、551頁。
- ^ 「魔法少女殲滅兵器 筋肉少女」『ヤングアニマルZERO』2022年10月1日号、白泉社、2022年9月9日、198-199頁、ASIN B0B9WCT1MW。