メチルトリオキソレニウム(VII)
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メチルトリオキソレニウム(VII) | |
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methyltrioxorhenium(VII) | |
別称 三酸化メチルレニウム メチルレニウムトリオキシド | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 70197-13-6 |
特性 | |
化学式 | CH3ReO3 |
モル質量 | 249.24 g/mol |
外観 | 白色粉末 |
融点 |
112 °C (385 K) |
水への溶解度 | 水に非常によく溶ける |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | External MSDS |
EU分類 | O Xn |
主な危険性 | 非常に危険 |
Sフレーズ | S22 S23 S24/25 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
メチルトリオキソレニウム(VII) (英: methyltrioxorhenium(VII)) または三酸化メチルレニウム、メチルレニウムトリオキシド (英: methylrhenium trioxide) は、化学式が CH3ReO3 と表される有機金属化合物である。揮発性の無色の固体で、いくつかの室内実験において触媒として使われる。
レニウムは1つのメチル基と3つのオキソ基が結合した四面体形構造をとっており、その酸化数は+7である。
合成
[編集]メチルトリオキソレニウム(VII)は商業的に利用可能である。多くのルートで合成でき、典型的な合成法は Re2O7 と テトラメチルスズの反応である[1]。
同様のアルキル、アリール誘導体が知られている。RReO3 型の化合物は、ハロゲン化物やアミンと1:1または1:2付加物を形成するルイス酸である。
利用
[編集]メチルトリオキソレニウム(VII)は、様々な変換に対して不均一触媒として作用する。Al2O3 または SiO2 に担持されたものは、25 °Cでオレフィンメタセシスを触媒する。
溶液中のメチルトリオキソレニウム(VII)は過酸化水素とともに酸化触媒として用いられる。末端アルキンを対応する酸あるいはエステルに、内部アルキンをジケトンに、アルケンをエポキシドに変換する。また、アルケンのアルデヒドおよびジアゾアルカンへの変換を触媒する[2]。
出典
[編集]- ^ Herrmann, W. A.; Kratzer R. M.; Fischer R. W. (1997), “Alkylrhenium Oxides from Perrhenates: A New, Economical Access to Organometallic Oxide Catalysts”, Angew. Chem. Int. Ed. Engl. 36 (23): 2652–2654, doi:10.1002/anie.199726521
- ^ Hudson, A. “Methyltrioxorhenium” Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis. John Wiley & Sons: New York, 2002.