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ミンコフスキー・シュタイナーの公式(シュタイナー・ミンコフスキーのこうしき、英: Minkowski–Steiner formula)は、数学におけるユークリッド空間のコンパクト部分集合の表面積と体積に関連する公式。適切な意味で表面積を体積の"導関数"として定義する。ヘルマン・ミンコフスキーとヤコブ・シュタイナーの名を冠する。
ミンコフスキー・シュタイナーの公式は、ブルン・ミンコフスキーの定理(英語版)とともに等周不等式を証明するために使用される。
において、をコンパクト集合、をのルベーグ測度(体積)とする。ミンコフスキー・シュタイナーの公式によって数量を次のように定義する。
ここで
は半径の球体で、
はとのミンコフスキー和(英語版)
とする。
"十分素性の良い"集合について、数量は確かにの境界の次元の測度に対応する。フェデラー (1969)はこの問題を完全に解決している。
が凸集合であるとき、上記の上極限は真に極限となる。これは
を示すことができる。ここではのある連続写像(Quermassintegralsを見よ)で、はの単位球の測度(体積)である。
単位球面の体積はガンマ関数を用いて上の式で表される。
とすると、次の半径の球面の表面積と体積に関する有名公式を得られる。 について、
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