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ミラノ市電4600形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミラノ市電4600形電車
ミラノ市電4700形電車
4600形:4603(更新工事後)
2013年撮影)
基本情報
製造所 4600形 スタンガ機械工場イタリア語版
4700形 ブレーダ
製造年 1955年 - 1960年
製造数 4600形 13両
4700形 20両
投入先 ミラノ市電
主要諸元
編成 2車体連接車、片運転台
軸配置 Bo'2'Bo'
軌間 1,445 mm
電気方式 直流600 V
架空電車線方式
設計最高速度 45 km/h
起動加速度 1.0 m/s2
減速度(常用) 4600形 0.84 m/s2
4700形 1.0 m/s2
減速度(非常) 4600形 2.10 m/s2
4700形 2.26 m/s2
編成定員 175人(着席36人)(乗客密度6人/m2時)
車両重量 25.9965 t
全長 19,840 mm
全幅 2,400 mm
全高 3,712 mm(集電装置含)
車体高 3,212 mm
床面高さ 880 mm
車輪径 680 mm
固定軸距 1,800 mm
台車中心間距離 6,300 mm
主電動機 テクノマシオ・イタリアーノ・ブラウン・ボベリイタリア語版
主電動機出力 55.0 kw
出力 220.0 kw
制動装置 4600形 発電ブレーキ空気ブレーキディスクブレーキ電磁吸着ブレーキ
4700形 発電ブレーキ、ディスクブレーキ、電磁吸着ブレーキ
備考 主要数値は[1][2][3][4][5]に基づく。
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ミラノ市電4600形電車(ミラノしでん4600がたでんしゃ)は、イタリアの都市・ミラノ路面電車ミラノ市電)の車両。従来の車両から輸送力を高めた2車体連接車で、制動装置の変更が行われた4700形と共に1955年から1960年にかけて導入された[1]

概要

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最初に製造された4600形は、ミラノ市電に在籍していたボギー車5300形イタリア語版の車体を延長させた連接車(2車体連接車)として設計が行われた経歴を持つ。パドヴァに工場を有していたスタンガ機械工場イタリア語版(Officina Meccanica della Stanga)が発注を受け、テクノマシオ・イタリアーノ・ブラウン・ボベリイタリア語版(Tecnomasio Italiano Brown Boveri、TIBB)から主要機器や台車の供給が行われた[1][2][5]

1955年に15両が導入されたが、13両(4601 - 4613)は制動装置に発電ブレーキ空気ブレーキを併用していた一方、2両については空気ブレーキを搭載しておらず、区別のため当初の車両番号からの変更が実施された(4614→4714、4615→4715)。これらの車両はミラノ市電での営業運転で良好な成績を記録し、これを受けて空気ブレーキを搭載しない車両を追加で導入する事が決定した。これらは製造メーカーがブレーダ(Breda)に変更され、1960年に18両(4716 - 4733)が導入された[1][2][3][5]

その後は1970年代の集電装置の交換(ポール→パンタグラフ)、車掌台の廃止、1990年代の乗降扉の変更や前照灯の交換といった各種の工事が実施され続けた。2017年以降も、床置き式冷房装置の設置やそれに伴う屋根上の熱交換器の搭載、床張りや屋根、車体の外装の張替え、内装の改修といった大規模な更新工事が行われている[1][6][7]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e 橋爪智之 (2016-05-20). “徹底研究!ミラノのトラム車両”. 路面電車EX (イカロス出版) 07: 122-123. ISBN 978-4-8022-0156-8. 
  2. ^ a b c Giovanni Cornolo & Giuseppe Severi 1987, p. 126.
  3. ^ a b Giovanni Cornolo & Giuseppe Severi 1987, p. 128.
  4. ^ Giovanni Cornolo & Giuseppe Severi 1987, p. 138.
  5. ^ a b c Azienda Trasporti Municipali 1993, p. 4-5.
  6. ^ Una nuova vita per i tram 4700: primi giorni di servizio della vettura 4731”. Milano Today (2018年3月30日). 2024年12月7日閲覧。
  7. ^ Dirk Budach (2019年7月24日). “Milan: Extensive tram all-round renewal”. Urban Transport Magazine. 2024年12月7日閲覧。

参考資料

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