コンテンツにスキップ

マリエとやま

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マリエとやま
MARIER
地図
地図
店舗概要
所在地 930-0003
富山県富山市桜町1丁目1番61号
座標 北緯36度42分1.8秒 東経137度12分50.3秒 / 北緯36.700500度 東経137.213972度 / 36.700500; 137.213972 (マリエとやま)座標: 北緯36度42分1.8秒 東経137度12分50.3秒 / 北緯36.700500度 東経137.213972度 / 36.700500; 137.213972 (マリエとやま)
開業日 旧マリエとやま:1987年昭和62年)9月12日[1]
マリエとやま:2022年令和4年)7月1日
閉業日 旧マリエとやま:2022年令和4年)2月14日
施設管理者 富山ターミナルビル株式会社[1]
延床面積 29,530 m²
商業施設面積 9,680 m²
店舗数 約70店舗
営業時間 10:00 - 20:00
(店舗により営業時間が異なる)
駐車台数 344台
前身 旧マリエとやま(2022年2月13日まで)

マリエとやま
外部リンク toyama-stationcity.jp/marier/shoplist.php
テンプレートを表示

マリエとやま: MARIER)は、富山県富山市桜町にある複合商業施設である。通称マリエ

概要

[編集]

かつて国鉄官舎のあった電鉄富山駅近隣に、1987年昭和62年)9月12日に開業した地上7階建ての商業施設である[1][2]。完成当時は富山県内最大級の専門店ビルであった[3]JR西日本SC開発の子会社である富山ターミナルビルにより、富山駅構内のとやマルシェとともに運営が行われている[4][5]。10代後半から30代の女性を主な購買層としている[6]。本館の南西側の角にマリエ第2ビル(MARIER 2)があるが、かつては白倉第六ビルという別個の建物であったため、本館とは直接連絡通路等が設けられておらず、一旦外に出て入る必要がある[7][8]。北隣には電鉄富山駅ビルESTA(エスタ)が隣接し、当ビル4階から連絡通路で結ばれている[7]

当ビルは昭和63年度富山県建築賞に入賞した[9]

沿革

[編集]
  • 1982年(昭和57年)11月7日 - 富山駅周辺整備事業の一環として、駅東側の国鉄官舎を取毀す工事を開始する[10]
  • 1985年(昭和60年)
    • 4月2日 - 富山ターミナルビルの設立総会を挙行する[2][5]
    • 7月17日 - 富山ターミナルビル及び富山地方鉄道が、建設中の「富山ターミナルビル」及び「電鉄富山駅ビル」の計画概要を公表する[11]
    • 11月28日 - 富山駅前立体駐車場が完成し、電鉄富山駅の乗務区施設を移転する[12][2]
  • 1986年(昭和61年)7月24日 - 富山ターミナルビルの起工式を挙行する[13]
  • 1987年(昭和62年)
    • 5月8日 - 建設中の富山ターミナルビルの名称を「マリエとやま」となす旨及びその入居テナントの構成を決定する[4]。愛称であるマリエは公募によるもので、仏語で「調和」等の意味をもつ[4]
    • 8月13日 - マリエとやま6階に入居する公共施設の概要が決定し、小劇場「オルビス」及び富山県旅券センターの入居が公表される[14]
    • 9月12日 - 国鉄官舎跡地にマリエとやまが開業する[1][15][2]
  • 1999年(平成11年)3月4日 - 客層を20代の女性に絞り、全館を改装する[16][17]。また携帯電話店及び英会話塾が入居する[18]
  • 2005年(平成17年)11月18日 - 3千万円の費用を以て店舗を改装し、主として食品及び銘産品等を販売する一角を「おみやげ・スイーツShokkan」と命名する[19]
  • 2007年(平成19年)
    • 8月2日 - 富山ターミナルビル、マリエとやまに隣接する白倉第六ビルを取得し、同ビル及びマリエとやまを改装する旨、発表する[20]
    • 9月1日 - 大和富山店(総曲輪フェリオ)移転開業に対抗するため、大幅なる改装を行い、新たに11店が入居する[6][21]
  • 2008年(平成20年)3月3日 - 旧白倉第六ビルを改装し、マリエ第2ビル「MARIER 2」を開業する[8]。同ビルには英会話塾イーオン、藤岡園(茶店)等が入居する[8]
  • 2014年(平成26年)3月8日 - 改修工事を完了し、竣工記念式典を行う[22]。またスターバックスコーヒー等の店舗が入居する[23]
  • 2015年(平成27年)
  • 2022年(令和4年)
    • 2月13日 - 駅前に不足している業種の店舗を補い、2022年秋頃にリニューアルオープンを行うと発表した[28]。その後、コロナ禍で企業側の出店意欲が減退しテナントの出店が進まなかったため、延期される形となった[29]
    • 2月14日 - 旧マリエとやまが閉館。
    • 9月16日 - BOOK OFFマリエとやま店が開店[30]
    • 10月14日- GiGOマリエとやまが開店[31]
    • 12月23日 - フードエンターテイメントホール『FOO&HOO』(フー&ホー)が開店[32]
  • 2023年(令和5年)
  • 2024年(令和6年)
    • 6月 - 7月(予定) - 家具・家電を扱う大型テナントを入居した上で全面リニューアルオープンを予定。出店交渉していた事業所の中にコロナ禍による売上減や実質無利子、無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済開始で経営が悪化し賃料の低い路面店に切り替えたところもあったため、予定していた2023年秋から再延期される形となった[35]

フロア構成

[編集]

マリエとやま

[編集]

主要テナントを記載。現在のテナントの詳細は、公式サイトのフロアガイド[7]を参照。

1階(レディスファッション・デイリーフーズ)
2階(レディスファッション・コスメ)
  • 現在、改装工事中
3階(レディスファッション)

現在、改装工事中

4階(メンズ・レディスファッション)

電鉄富山駅ビルエスタへの連絡通路がある。

5階(書籍・生活雑貨・クリニック)
6階(マリエ献血ルーム)
7階(富山県旅券センター・富山県民小劇場オルビス)
  • 富山県旅券センター[37]
  • 富山県民小劇場ORBIS(オルビス)[38]
  • パスポートスタジオ(証明写真)

富山県民小劇場ORBIS(オルビス)

[編集]

劇場中央の円形床面ステージ(舞台)のほか、+35 cm〜-15cmの範囲で昇降し、ステージや観客席をフレキシブルにレイアウトできる10分割の床面を持つ円形劇場である。また中央の円形床面ステージは回転舞台として使用できる。その他、施設概要は以下のとおり[39]

  • 総面積 193m2(舞台・観客席)
  • 舞台・観客席 床面多面割昇降機構付
    • 床面昇降装置 10分割中9台(可変量+35cm〜-15cm)
    • 中央円形床面 速度可変回転テーブル(直径4.2m) 
  • 観客席 約100席 - 220席

マリエ第2ビル

[編集]
  • 英会話イーオン(2階 - 4階)
  • ゴーゴーカレー(1階)(2018年から2020年まで)

交通アクセス

[編集]

鉄道

[編集]

バス

[編集]
  • 富山地方鉄道富山駅前バス停より徒歩1分
  • まいどはや地鉄ビル前バス停より徒歩30秒

自家用車

[編集]

立体駐車場は344台を収容でき、24時間出入庫が可能になっている。料金ならびに割引サービスについては、公式サイトを参照。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 鉄道ジャーナル』第21巻第14号、鉄道ジャーナル社、1987年12月、118頁。 
  2. ^ a b c d 富山地方鉄道編、 『富山地方鉄道70年史 この20年のあゆみ』 、2000年(平成12年)9月、富山地方鉄道[要ページ番号]
  3. ^ 北日本新聞』1987年9月12日付夕刊1面『「マリエとやま」オープン 駅前再開発に大きな弾み 開店前から5千人が列』より。
  4. ^ a b c 「富山ターミナルビル、テナント109店決まる――愛称はマリエとやま」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、1987年(昭和62年)5月9日、日本経済新聞社
  5. ^ a b 会社概要 | TOYAMA STATION CITY”. 富山ターミナルビル. 2022年2月12日閲覧。
  6. ^ a b “熱い富山、金沢は静か 北陸の百貨店、専門店が秋の陣へ フェリオ開業、マリエ改装”. 北國新聞 (北國新聞社). (2007年8月21日) [要ページ番号]
  7. ^ a b c フロアガイド | マリエとやま | TOYAMA STATION CITY”. 富山ターミナルビル. 2022年2月12日閲覧。
  8. ^ a b c 「北陸3県商業施設春の出店・改装、「男性」「ファッション」強化、若者消費に活路」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、2008年(平成20年)3月5日、日本経済新聞社
  9. ^ 昭和63年度 第19回富山県建築賞受賞作品名簿 | 公益社団法人 富山県建築士会”. 富山県建築士会 (2012年8月25日). 2015年3月26日閲覧。
  10. ^ 「電鉄富山駅東側の国鉄旧宿舎撤去作業始まる――富山駅周辺整備事業の一環」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、1982年(昭和57年)11月7日、日本経済新聞社
  11. ^ 「富山駅前再開発の”核”の概要公表、ターミナルビルと電鉄富山駅ビルが62年春に開店」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、1985年(昭和60年)7月18日、日本経済新聞社
  12. ^ 「富山駅前、立体駐車場が完成」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、1985年(昭和60年)11月29日、日本経済新聞社
  13. ^ 「富山ターミナルビル、7月24日に起工式を実施」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、1986年(昭和61年)7月25日、日本経済新聞社
  14. ^ 「マリエとやま文化センター、国際交流施設ずらり――パソコン駆使、情報広場も」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、1987年(昭和62年)8月14日、日本経済新聞社
  15. ^ 「日本海側最大の「マリエとやま」、富山に大型駅ビル――九月開店、ファッション中心」、『日経流通新聞』14頁、1987年(昭和62年)5月25日、日本経済新聞社
  16. ^ 「「駅前の顔」が装い新たに 来月4日、マリエとやま」、『朝日新聞』富山、1999年(平成11年)2月18日、朝日新聞社
  17. ^ 「マリエとやま、改装オープン」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、1999年(平成11年)3月5日、日本経済新聞社
  18. ^ 「NOVA、北陸で初、携帯電話などの販売店、富山駅前に出店」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、1999年(平成11年)3月2日、日本経済新聞社
  19. ^ 「富山駅前ビルのマリエ、改装開業」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、2005年(平成17年)11月19日、日本経済新聞社
  20. ^ 「マリエとやま、隣接ビル取得、来月、本体も改装」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、2007年(平成19年)8月3日、日本経済新聞社
  21. ^ 「北陸の商業施設、秋のリニューアル競う、マリエとやま11店を新規導入」、『日本経済新聞』地方経済面北陸8頁、2007年(平成19年)9月1日、日本経済新聞社
  22. ^ マリエとやま改修完了 新幹線開業へ態勢整備[出典無効] - 2014年(平成26年)3月8日、北日本新聞
  23. ^ マリエ改装、新たに6店 3月7日オープン[出典無効] - 2014年(平成26年)2月13日、北日本新聞
  24. ^ 「マリエとやま全面改装」北日本新聞 2015年3月2日5面
  25. ^ a b マリエとやま全面改装 新規テナント13店出店[出典無効] - 2015年(平成27年)3月2日、北日本新聞
  26. ^ a b マリエとやま3月1日改装オープン 新規13店、北陸初も3店[出典無効] - 2015年(平成27年)2月3日、北日本新聞
  27. ^ 無料WiFi、富山駅周辺で来月14日開始 全県でエリア拡大へ[出典無効] - 2015年(平成27年)2月10日、北日本新聞
  28. ^ 『北日本新聞』2019年12月12日付6面『マリエとやま 22年改装 新たな客層開拓狙う』より。
  29. ^ 『北日本新聞』2023年2月28日付6面『マリエ 全面開業9月に延期』より。
  30. ^ ブックオフ マリエとやま店【9/16グランドオープン】(ブックオフマリエとやま店からのツイート)
  31. ^ 富山駅前にGiGOのお店が誕生!『GiGO マリエとやま』10月14日(金)グランドオープン(PR TIMES、2022年10月14日)
  32. ^ 【フーホー FOO&HOO】マリエとやま1階フードホールを徹底紹介!(富山県の地域情報サイト とやま暮らし、2022年12月30日)
  33. ^ 『北日本新聞』2023年5月10日付21面『eスポーツ施設きょう開業 マリエに明治薬品 健康増進・活性化へ』より。
  34. ^ 『北日本新聞』2023年4月28日付25面『eスポーツ施設 来月マリエで開業』より。
  35. ^ 『北日本新聞』2023年10月5日付6面『マリエ全面開業 再延期 来年6~7月 家具・家電店入居へ』より。
  36. ^ マリエ献血ルーム|富山県赤十字血液センター|日本赤十字社”. 日本赤十字社. 2022年2月12日閲覧。
  37. ^ 富山県/富山県旅券センター(パスポートの申請はこちら)”. 富山県 (2022年2月2日). 2022年2月12日閲覧。
  38. ^ 富山県民小劇場ORBIS”. 富山県文化振興財団. 2022年2月12日閲覧。
  39. ^ 施設のご案内|富山県民小劇場ORBIS”. 富山県文化振興財団. 2022年2月12日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]