マイ・スパニッシュ・ハート
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『マイ・スパニッシュ・ハート』 | ||||
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チック・コリア の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1976年10月 カリフォルニア州バーバンク Kendun Recorders[1] | |||
ジャンル | フュージョン、ラテンジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | ポリドール・レコード | |||
プロデュース | チック・コリア | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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チック・コリア アルバム 年表 | ||||
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『マイ・スパニッシュ・ハート』(My Spanish Heart)は、アメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト、チック・コリアが1976年に発表したスタジオ・アルバム。オリジナルLPは2枚組だが、再発CDは1枚にまとめられた。
背景
[編集]コリアがラテンジャズからの影響を反映した作品である[3]。収録曲「アルマンドのルンバ」はコリアの父に捧げられた[4]。なお、本作収録曲「マイ・スパニッシュ・ハート」および「アルマンドのルンバ」は、コリアが2019年に発表したアルバム『マイ・スパニッシュ・ハート・バンド』(原題:Antidote)で再演された[5]。
反響・評価
[編集]アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で55位、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは2位を記録した[2]。Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、全体像に関して「コリアはスパニッシュ/ラテン音楽の音像、質感、感触を織り込んだタペストリーの創造に概ね成功し、さらに"Spanish Fantasy"、"El Bozo"といった組曲まで作り上げてみせた」と称賛する一方、「ラヴ・キャッスル」、「ザ・ガーデン」、「ナイト・ストリーツ」といった曲に関しては「二重の意味での音楽的融合(ジャズとロックおよびラテンの融合)が風流に行われているが、安っぽい音作りに損なわれている」と評している[6]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はチック・コリア作。1985年再発CD (J33P 50002)、1991年再発CD (POCJ-1980)等、「ザ・スカイ」が外された16曲入りのCDも存在するが、後のリマスターCDはオリジナルLPに準じた17曲入りとなった。
- ラヴ・キャッスル - "Love Castle" - 4:46
- ザ・ガーデンズ - "The Gardens" - 3:12
- デイ・ダンス - "Day Danse" - 4:27
- マイ・スパニッシュ・ハート - "My Spanish Heart" - 1:37
- ナイト・ストリーツ - "Night Streets" - 6:08
- ザ・ヒルトップ - "The Hilltop" (Chick Corea, Stanley Clarke) - 6:16
- ザ・スカイ - "The Sky" - 4:57
- パートI:チルドレンズ・ソング No.8 - "Part I: Children's Song No.8"
- パートII:ポートレイト・オブ・チルドレンズ・ソング No.8 - "Part II: Portrait of Children's Song No.8"
- ウィンド・ダンス - "Wind Danse" - 5:00
- アルマンドのルンバ - "Armando's Rhumba" - 5:19
- プレリュード・トゥ・エル・ボゾ - "Prelude to El Bozo" - 1:34
- エル・ボゾ パートI - "El Bozo, Part I" - 2:52
- エル・ボゾ パートII - "El Bozo, Part II" - 2:03
- エル・ボゾ パートIII - "El Bozo, Part III" - 5:03
- スパニッシュ・ファンタジー パートI - "Spanish Fantasy, Part I" - 6:06
- スパニッシュ・ファンタジー パートII - "Spanish Fantasy, Part II" - 5:14
- スパニッシュ・ファンタジー パートIII - "Spanish Fantasy, Part III" - 3:06
- スパニッシュ・ファンタジー パートIV - "Spanish Fantasy, Part IV" - 5:06
2000年リマスターCD (543 303-2)ボーナス・トラック
[編集]- "The Clouds" - 4:33
参加ミュージシャン
[編集]- チック・コリア - ピアノ、オルガン、シンセサイザー、手拍子、フット・ストンプ、男声クワイア
- ゲイル・モラン - ボーカル、クワイア
- スタンリー・クラーク - アコースティック・ベース(on "The Gardens", "The Hilltop", "Armando's Rhumba", "Spanish Fantasy, Part I")
- スティーヴ・ガッド - ドラムス
- ドン・アライアス - パーカッション
- ナラダ・マイケル・ウォルデン - 手拍子(on "Armando's Rhumba")
- ジャン=リュック・ポンティ - ヴァイオリン(on "Armando's Rhumba")
- ジョン・トーマス - リード・トランペット
- ジョン・ローゼンバーグ、ステュアート・ブルームバーグ - トランペット
- ロン・モス - トロンボーン
- Arriaga Quartet - ストリングス
脚注
[編集]- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b “Chick Corea - Awards”. AllMusic. 2016年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月4日閲覧。
- ^ Hart, Ron (2019年7月12日). “Chick Corea Looks Back on His Long History With Latin Jazz”. Billboard. 2023年1月4日閲覧。
- ^ Micucci, Matt (2022年1月11日). “Song of the Day: Chick Corea, "Armando's Rhumba"”. JAZZIZ. 2023年1月4日閲覧。
- ^ “チック・コリア&スパニッシュ・ハート・バンド 新アルバム『Antidote』から「My Spanish Heart」公開”. amass.jp (2019年6月7日). 2023年1月4日閲覧。
- ^ Jurek, Thom. “Chick Corea - My Spanish Heart Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年1月4日閲覧。
外部リンク
[編集]- マイ・スパニッシュ・ハート - Discogs (発売一覧)