コンテンツにスキップ

ホウオウビスケッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ホウオウビスケッツ
第90回東京優駿(日本ダービー)パドック
(2023年5月28日)
欧字表記 Ho O Biscuits[1]
香港表記 好脆
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2020年6月5日(4歳)[1]
マインドユアビスケッツ[1]
ホウオウサブリナ[1]
母の父 ルーラーシップ[1]
生国 日本の旗 日本北海道新ひだか町[1]
生産者 岡田スタツド[1]
馬主 小笹芳央[1]
調教師 奥村武美浦[1]
競走成績
生涯成績 12戦4勝[1]
獲得賞金 2億781万6000円[1]
(2024年10月27日現在)
勝ち鞍
GIII 函館記念 2024年
テンプレートを表示

ホウオウビスケッツ(欧字名:Ho O Biscuits2020年6月5日 - )は、日本競走馬[1]2024年函館記念の勝ち馬である。

馬名の意味は、冠名+父名の一部[2]

経歴

[編集]

2歳(2022年)

[編集]

2022年12月10日、中山競馬場第5レースの2歳新馬戦(芝1600m)で、鞍上に横山和生を起用しデビュー。スタートを決め先頭で進み、直線でも粘り新馬勝ちを収めた[3]

3歳(2023年)

[編集]

シーズン初戦は1勝クラス・フリージア賞に出走。スタートから先頭に立ち、後続を退けて勝利[4]。初の重賞挑戦にスプリングステークスを選択[5]。前目で追走したが、直線でベラジオオペラに交わされ2着[6][7]。優先出走権を獲得し、初のGIの舞台となった皐月賞では馬群に沈み17着。次走には第90回東京優駿を選び、新コンビとして丸田恭介を起用し出走[8]。道中は折り合いを欠く場面も見られたが2番手に付け、直線では後続から急追してきたタスティエーラソールオリエンスに呑まれ6着となった[9]

休養を挟み、当初は毎日王冠での復帰となる予定だったが、夏負けにより回避[10]。そして、古馬との初対決ととして中日新聞杯を選択した[11]。レースでは、2コーナーで先頭に立ちレースを進めるも、後続馬に抜かされ12着となった。

4歳(2024年)

[編集]

4歳緒戦は東京新聞杯からとなり、新コンビに岩田康誠を起用。直線で伸びは見せたもののサクラトゥジュールウインカーネリアンには届かず3着[12][13]。次戦は東風ステークスに出走し、自身初となる1番人気でのレースとなった。2番手でレースを進めたが最後は後続に抜かされ2戦連続で3着となった[14]。休養を挟んで巴賞に出走。先頭を進み、直線は後続を寄せ付けず勝利を収めた[15]

陣営は次走に函館記念を選択。道中は先頭を追うように2番手に付け、4コーナーで一気に先頭へ立つと直線では後続を突き放し、連勝で重賞初制覇を飾った[16][17]。休養明け、次走は毎日王冠を選択した。道中はエルトンバローズが迫ってくる中、先頭を進む。直線でも先頭のままだったが、ゴール直前でシックスペンスに交わされ2着となった[18]。次走は第170回天皇賞(秋)に出走。鞍上は康誠がノースブリッジに騎乗するため、息子の岩田望来を鞍上に迎えた[19]。道中は先頭に立ち馬群を引っ張って行く。1000mを59秒9のスローペースで進み、直線も譲らなかった。しかし、残り100mで脚が止まり、後方からドウデュースとタスティエーラに交わされ3着となった[20]

競走成績

[編集]

以下の内容は、netkeiba.com[21]およびJBISサーチ[22]の情報に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2022.12.10 中山 2歳新馬 芝1600m(良) 16 2 4 013.00(4人) 01着 R1:34.9(35.3) -0.1 0横山和生 55 (マルディランダ) 488
2023.02.18 東京 フリージア賞 1勝 芝2000m(良) 10 6 6 026.50(7人) 01着 R1:59.3(34.3) -0.3 0横山和生 56 (サスツルギ) 496
0000.03.19 中山 スプリングS GII 芝1800m(重) 16 5 10 005.50(3人) 02着 R1:49.1(36.9) -0.2 0横山和生 56 ベラジオオペラ 494
0000.04.16 中山 皐月賞 GI 芝2000m(重) 18 5 9 017.70(7人) 17着 R2:03.7(39.6) -3.1 0横山和生 57 ソールオリエンス 494
0000.05.28 東京 東京優駿 GI 芝2400m(良) 18 2 3 287.2(16人) 06着 R2:25.4(34.0) -0.2 0丸田恭介 57 タスティエーラ 496
0000.12.09 中京 中日新聞杯 GIII 芝2000m(良) 17 4 8 005.00(3人) 12着 R1:59.7(35.7) -0.9 0丸田恭介 56 ヤマニンサルバム 504
2024.02.04 東京 東京新聞杯 GIII 芝1600m(良) 16 4 8 035.30(8人) 03着 R1:32.3(33.9) -0.2 0岩田康誠 57 サクラトゥジュール 510
0000.03.10 中山 東風S L 芝1600m(良) 14 7 11 002.50(1人) 03着 R1:33.7(35.6) -0.3 0岩田康誠 57 ディオ 516
0000.06.30 函館 巴賞 OP 芝1800m(良) 16 5 9 004.00(2人) 01着 R1:46.8(35.1) -0.3 0岩田康誠 57 (デビットバローズ) 510
0000.07.14 函館 函館記念 GIII 芝2000m(良) 16 6 12 007.20(3人) 01着 R1:59.2(35.3) -0.6 0岩田康誠 57.5 (グランディア) 506
0000.10.06 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 14 2 2 007.40(4人) 02着 R1:45.2(33.8) -0.1 0岩田康誠 57 シックスペンス 502
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 15 5 9 048.10(8人) 03着 R1:57.6(34.0) -0.3 0岩田望来 58 ドウデュース 502
  • 競走成績は2024年10月27日現在

血統表

[編集]
ホウオウビスケッツ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 デピュティミニスター系
[§ 2]

*マインドユアビスケッツ
Mind Your Biscuits
2013 栗毛
父の父
Posse
2000 鹿毛
Silver Deputy Deputy Minister
Silver Valley
Raska Rahy
Borishka
父の母
Jazzmane
2006 栗毛
Toccet Awesome Again
Cozzene's Angel
Alljazz Stop the Music英語版
Bounteous

ホウオウサブリナ
2015 青鹿毛
ルーラーシップ
2007 鹿毛
キングカメハメハ Kingmambo
*マンファス
エアグルーヴ *トニービン
ダイナカール
母の母
トラヴェシーア
2009 青鹿毛
ディープインパクト *サンデーサイレンス
*ウインドインハーヘア
*マンファス *ラストタイクーン
Pilot Bird
母系(F-No.) マンファス(IRE)系(FN:22-d) [§ 3]
5代内の近親交配 マンファス 4×3
Deputy Minister 4×5
Mr. Prospector 5×5
[§ 4]
出典
  1. ^ [23][24]
  2. ^ [24]
  3. ^ [23][24]
  4. ^ [23]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ホウオウビスケッツ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年7月14日閲覧。
  2. ^ 競走馬情報 ホウオウビスケッツ”. 日本中央競馬会. 2024年7月14日閲覧。
  3. ^ 【2歳新馬・中山5R】ホウオウビスケッツが逃げ切りデビューV」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
  4. ^ 【フリージア賞】ホウオウビスケッツ逃げ切り!横山和「流れが向いてくれたが反応が良すぎる」」『スポーツニッポン』。2024年10月17日閲覧。
  5. ^ 【注目馬動向】2戦2勝のホウオウビスケッツはスプリングS本線 奥村武調教師「まずはトライアルを考えて」」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
  6. ^ 価値ある2着のホウオウビスケッツ 横山和は地力認める「今回は攻める競馬をした」【スプリングS】」『中日スポーツ』。2024年10月17日閲覧。
  7. ^ 【スプリングS】ホウオウビスケッツは2着で初黒星 横山和生騎手「この馬も強いと思います」」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
  8. ^ 【日本ダービー】皐月賞大敗のホウオウビスケッツは良馬場で一変狙う 陣営「パンパンのスピード競馬のほうがいい」」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
  9. ^ ホウオウビスケッツでダービー6着の丸田恭介騎手が悔しさにじませる 「ほんの少しのところだった」」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
  10. ^ ホウオウビスケッツは中日新聞杯へ 奥村武師「目に輝きがある」」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
  11. ^ 【中日新聞杯展望】日本ダービー6着以来となるホウオウビスケッツが中心」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
  12. ^ 【東京新聞杯】ホウオウビスケッツは岩田康誠騎手との初コンビで3着「力は通用するよ」」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
  13. ^ 【東京新聞杯】8番人気ホウオウビスケッツ3着 岩田康誠騎手「進路取りに失敗してしまった」」『スポーツ報知』。2024年10月17日閲覧。
  14. ^ 【東風S】(中山)ディオが直線外から差し切って勝利」『ラジオNIKKEI』。2024年10月17日閲覧。
  15. ^ ホウオウビスケッツ鮮やか逃走V 岩田康「小細工せず、逃げてつかまったら仕方ない」/巴賞」『日刊スポーツ』。2024年10月17日閲覧。
  16. ^ 【函館記念】ホウオウビスケッツが2番手から堂々抜け出し重賞初制覇」『サンスポZBAT!』。2024年10月17日閲覧。
  17. ^ 3馬身半差の圧勝劇で秋盾が目標に…ホウオウビスケッツと完璧すぎた岩田康騎手/函館記念」『日刊スポーツ』。2024年10月17日閲覧。
  18. ^ 「夢を見たね」ホウオウビスケッツ、ゴール前まで逃げ粘り2着/毎日王冠」『日刊スポーツ』。2024年10月17日閲覧。
  19. ^ 岩田望、ホウオウビスケッツは「父から聞いていた通り、すごく乗りやすくて操縦性の高い馬」奥村武厩舎2頭、父子で1週前追い切り【天皇賞・秋】」『中日スポーツ』。2024年10月31日閲覧。
  20. ^ 【天皇賞・秋】ホウオウビスケッツはスローペース逃げで3着 岩田望来騎手「早めに仕掛けていきました」」『サンスポZBAT!』。2024年10月31日閲覧。
  21. ^ ホウオウビスケッツの競走成績”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年7月14日閲覧。
  22. ^ ホウオウビスケッツ 競走成績”. JBISサーチ. 2024年7月14日閲覧。
  23. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ホウオウビスケッツ”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年7月14日閲覧。
  24. ^ a b c ホウオウビスケッツの血統表|競走馬データ”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年7月14日閲覧。

外部リンク

[編集]