ペペ・ル・ピュー
ペペ・ル・ピュー(Pepé Le Pew)は、ルーニー・テューンズのキャラクター。
特徴・体格
[編集]スカンクのキャラクターで、モデルはシマスカンク。「スカンクのぺぺ」として知られる。
ペペは、ペネロッピー・プッシーキャットの関係を持っているが、ペネロッピーは嫌がっている。
このキャラクターは、ワーナー・ブラザース・カートゥーンに所属していた監督のチャック・ジョーンズが作り上げた。
ペペのプロトタイプは、1947年の短編作品「Bugs bunny Rides Again」に登場したが、ポーキーピッグのような声をしていた。ペペらしいキャラクターにするとき、メル・ブランクは、1937年にフランスで公開された映画「Pépé le Moko」のリメイク版として1938年に公開された映画「Algiers」(1938年)を見て、俳優のシャルル・ボワイエが演じていた「ペペ・ル・モコ」の真似をしようと思い、ペペの声を出したという。[1]
ペペはその後、1945年の短編作品「Odor-able Kitty」で本格的デビュー。
体臭は本物のスカンクのように猛烈に臭く、皆の気を落としてしまう[2]。
その後の活躍
[編集]1960年代に「バッグス・バニー・ショー」でゲストとして度々登場していたことがあり、司会者のバッグスとダフィーの気を落としたことがある。
1972年、特別番組「Daffy Duck and Porky Pig Meet the Groovie Goolies」に出演。
1990年代にはタイニー・トゥーンズ、シルベスター&トゥイーティー ミステリーに登場。
1995年の短編作品「キャロットブランカ」(カサブランカのオマージュ作品)では、シルベスターに抱きつくペネロッピーに恋をする。
長編映画であるルーニー・テューンズ:バック・イン・アクションではカメオ出演。
ベビー・ルーニー・テューンズでは、赤ん坊の姿で登場している。
ルーニー・テューンズ・ショーでも登場。結婚式のエピソードでは、バッグス・バニーとローラ・バニーの結婚式に参入。バッグスがローラとの結婚に認めるも、ローラはバッグスの結婚を辞めてペペと結婚することになった。
新 ルーニー・テューンズではジェームズ・ボンドのような極秘スパイとして登場。
映画「スペース・プレイヤーズ」でも登場されるはずだったが、その後削除された[3]。ニューヨーク・タイムズのコラムニストであるチャールズ・M・ブロウは、嫌がるペネロッピーを抱きしめながらキスしようとするペペに対して「レイプ・カルチャーを強化する」と非難している[3]。
ペペの短編作品
[編集]邦題 | 原題 | 公開日 |
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不明 | Odor-able Kitty | 1945年1月6日 |
だれがいちばん強いんだ? | Fair and Worm-er | 1946年9月28日 |
不明 | Scent-imental Over You | 1947年3月8日 |
くさい腐れ縁 | Odor of the Day | 1948年10月2日 |
スカンクの恋 | For Scent-imental Reasons | 1949年11月12日 |
におえる森のロミオ | Scent-imental Romeo | 1951年3月24日 |
恋しちゃったのよ | Little Beau Pepé | 1952年3月29日 |
ガールフレンドは野性的? | Wild Over You | 1953年7月11日 |
ブルドッグにご用心 | Dog Pounded | 1954年1月2日 |
愛と欲情のカスバ | The Cats Bah | 1954年3月20日 |
スタジオのくせーもの | Past Perfumance | 1955年5月21日 |
天下の二枚目 | Two Scent's Worth | 1955年10月15日 |
天にものぼるいい香り | Heaven Scent | 1956年3月31日 |
すきすきすき | Touché and Go | 1957年10月12日 |
風と共に匂いぬ | Really Scent | 1959年6月27日 |
愛のせっぷ~ん | Who Scent You? | 1960年4月23日 |
不明 | A Scent of the Matterhorn | 1961年6月24日 |
ルーブルを救え | Louvre Come Back to Me! | 1962年8月18日 |
声優
[編集]- オリジナル版
- メル・ブランク (1945–1985)
- グレッグ・バーソン (タイニー・トゥーンズ、キャロット・ブランカ、シルベスター&トゥイーティー ミステリー、Looney Tunes: Stranger Than Fiction[4])
- モーリス・ラマーシュ (スペース・ジャム)
- ビリー・ウェスト (Looney Tunes Racing、Looney Tunes: Space Raceなど)
- ジョー・アラスカイ (トゥイーティーのフライング・アドベンチャー 80日間世界一周大冒険、Bah, Humduck! A Looney Tunes Christmas、"TomTom Looney Tunes GPS"[5]など)
- テリー・クラッセン (ベビー・ルーニー・テューンズ)
- ブルース・ラノイル (ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション)
- ジェフ・ベネット (A Looney Tunes Sing-A-Long Christmas)
- ルネ・オーベルジョノワ (ルーニー・テューンズ・ショー シーズン1)
- ジェフ・バーグマン (ルーニー・テューンズ・ショー シーズン2、Looney Tunes: Rabbits Run)
- エリック・バウザ (新 ルーニー・テューンズ、Looney Tunes: World of Mayhem[6]、ルーニー・テューンズ・カートゥーンズ[7])
- ケビン・シニック (Mad)
- 日本語版
- 八代駿(「バックス・バニーのゆかいな仲間たち」)
- 池田勝(バッグス・バニーのぶっちぎりステージ)
- 谷口節(「スペース・ジャム」)
- 稲葉実(「ブルドックにご用心」のみ)
- 中村秀利(現行吹き替え版初代)
- 仲野裕(現行吹き替え版2代目)
脚注
[編集]- ^ Rovin, Jeff (1991). The Illustrated Encyclopedia of Cartoon Animals. Prentice Hall Press. p. 202. ISBN 0-13-275561-0 April 8, 2020閲覧。
- ^ Lenburg, Jeff (1999). The Encyclopedia of Animated Cartoons. Checkmark Books. p. 117. ISBN 0-8160-3831-7 6 June 2020閲覧。
- ^ a b “「ルーニー・テューンズ」スカンクのペペ、『スペース・ジャム』続編から削除 ─ 「レイプ・カルチャーを強化する」と問題視の声、テレビ登場予定もなし”. The River (2021年3月9日). 2021年11月8日閲覧。
- ^ “Looney Tunes: Stranger Than Fiction” (英語). Behind The Voice Actors. 2020年4月14日閲覧。
- ^ “Eh, what's up, Doc? TomTom offers Looney Tunes voices for GPS navigators”. Consumer Reports. (September 27, 2010) September 24, 2016閲覧。
- ^ “Looney Tunes World of Mayhem” (英語). Behind The Voice Actors. 2020年4月14日閲覧。
- ^ “'Looney Tunes Cartoons': Release date, plot, cast, trailer and all you need to know about the classic Warner Bros franchise's revival” (英語). meaww.com. 2020年5月29日閲覧。