コンテンツにスキップ

ベンゾイミダゾール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベンゾイミダゾール
識別情報
KEGG C02009
特性
化学式 C7H6N2
モル質量 118.136
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ベンゾイミダゾール (Benzimidazole) は分子式C7H6N2で表される有機化合物で、ベンゼン環とイミダゾール環が一辺を共有して結合した複素環式化合物である。自然界において最も重要なベンゾイミダゾール化合物は、N-リボシルジメチルベンゾイミダゾールであり、ビタミンB12ではコバルトが軸方向に配位している[1]

一般的にはトリエチルオルトギ酸o-フェニレンジアミンの縮合によって作られる。

C6H4(NH2)2 + HC(OCH3)3 → C6H4N(NH)CH + 3 CH3OH

ベンゾイミダゾール化合物は寄生虫駆除剤殺菌剤として生産されている。これらはチューブリンに結合し微小管の重合を阻害する。

脚注

[編集]
  1. ^ H. A. Barker, R. D. Smyth, H. Weissbach, J. I. Toohey, J. N. Ladd, and B. E. Volcani (1960). “Isolation and Properties of Crystalline Cobamide Coenzymes Containing Benzimidazole or 5,6-Dimethylbenzimidazole”. Journal of Biological Chemistry 235 (2): 480 - 488. http://www.jbc.org/cgi/reprint/235/2/480. 

関連項目

[編集]