ベラルーシ国内軍
ベラルーシ共和国内務省国内軍 | |
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ベラルーシ語: Унутраныя войскі Міністэрства ўнутраных спраў Рэспублікі Беларусь ロシア語: Внутренние войска Министерства внутренних дел Республики Беларусь | |
エンブレム | |
創設 | 1991年 |
国籍 | ベラルーシ |
軍種 | 国内軍(国家憲兵) |
上級部隊 | ベラルーシ内務省 |
基地 | ミンスク(本部所在地) |
モットー | «Ніхто, акрамя нас — Доўг! Гонар! Айчына!» |
主な戦歴 | |
ベラルーシ国内軍(ベラルーシ語: Унутраныя войскі Міністэрства ўнутраных спраў Рэспублікі Беларусь)とは、ベラルーシ内務省に所属するベラルーシ国内での使用を目的とした軍事組織。公共秩序の維持、重要施設の警備等を任務とする。
国内軍成員の身分は、軍人である。フランス国家憲兵隊や、イタリアのカラビニエリとは異なり、犯罪捜査等には従事せず、純粋な軍事作戦を任務とした組織である。 上述の通りベラルーシ内務省の指揮下にあるため、ベラルーシ内務省軍とも呼ばれる。
歴史
[編集]ソビエト連邦の崩壊とソ連内務省の解散と関連して、1991年11月28日、ソ連内務省国内軍第43師団はベラルーシ内務省に移管され、ベラルーシ内務省国内軍第43師団に改称された。但し、駐留地がロシア連邦内となった第502、第649護送連隊(スモレンスク市、ブリャンスク市)及び第148独立民警特殊自動車化大隊(ブリャンスク市)については師団の編成から外され、ロシア国内軍中央局直轄となった。
1992年3月24日、ベラルーシ共和国閣僚会議決定により、ベラルーシ国内軍第43師団は、ベラルーシ共和国内務省国内軍に改編された。同年5月13日、ベラルーシ内務省令により、1個護送旅団、1個護送連隊、1個作戦連隊、1個民警特殊自動車化大隊、4個独立民警大隊、1個教育連隊の編成が承認された。
同年10月30日、第345護送旅団は国内軍第1独立旅団に改編された。第626護送連隊は、国内軍第2独立旅団に改編された。
1993年1月20日、内務省令により、第362作戦連隊は第5独立特殊任務大隊に改編された。第612教育連隊は国内軍教育センターに、第41民警連隊は第3独立民警旅団に改編された。同命令により、軍の機構には、国内軍学部が編入された。この外、同年6月4日、2個独立民警大隊が編成され、軍の編成に編入された。
1993年11月11日、閣僚会議決定により、2個独立旅団、1個独立民警旅団、1個教育センター、6個独立民警大隊、1個独立特殊任務民警大隊、 ミンスク高等軍事指揮学校附属国内軍戦術・工兵技術警備手段学部・講座の編成が承認された。
1994年から1995年までの間、民間防衛本部とその配下部隊の内務省への移管(1994年10月26日)、ベラルーシ陸軍第120親衛自動車化狙撃師団第334親衛自動車化狙撃連隊の内務省国内軍への移管(1994年11月14日)、並びに第5527軍部隊のバブルイスク市への、第7404軍部隊局のバラーナヴィチ市への配置換え(1994年12月7日)が行われた。内務省国内軍の現在の機構と配置は、1995年11月8日に承認された。
2000年11月24日、民間防衛本部はベラルーシ非常事態省に移管された。
組織
[編集]現在のベラルーシ国内軍は、7個旅団と1個独立大隊が編成されている。
- 国内軍司令部
- 第1独立特殊民警旅団(軍部隊5448):ミンスク
- 第2独立特殊民警旅団(軍部隊3310):アコリツァ
- 第3独立特務旅団(軍部隊3214):ミンスク
- 緊急対応特殊課(軍部隊3032):ミンスク
- 第4独立特殊民警旅団(軍部隊7404):バラーナヴィチ
- 第5独立特殊民警旅団(軍部隊6713):マヒリョウ
- 第6独立特殊民警旅団(軍部隊5525):ホメリ
- 第7独立特殊民警旅団(軍部隊5530):ヴィーツェプスク
- 独立原子力発電所警護大隊(軍部隊7434):アストラビエツ(空軍の第1146親衛高射ミサイル連隊とともに、アストラビエツ原子力発電所の警備を担当)