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プリモシュ・ログリッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プリモシュ・ログリッチ
Primož Roglič
基本情報
愛称 Rogla(ログラ)
生年月日 (1989-10-29) 1989年10月29日(35歳)
国籍 スロベニアの旗 スロベニア
出身地 トルボヴリェ
身長 177cm
体重 65kg
選手情報
所属 レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ
分野 ロードレース
役割 選手
特徴 オールラウンダー[1]
プロ経歴
2013-2015 アドリアモービル
2016-2023 チーム・ユンボ・ヴィスマ
2024- ボーラ=ハンスグローエ
グランツール最高成績
ジロ・デ・イタリア 総合優勝 (2023)
ツール・ド・フランス 総合2位 (2020)
ブエルタ・ア・エスパーニャ 総合優勝 (2019, 2020, 2021, 2024)
主要レース勝利

ブエルタ・ア・エスパーニャ
・総合優勝 (2019, 2020, 2021, 2024)
・区間通算15勝
ジロ・デ・イタリア
・総合優勝 (2023)
・区間通算4勝
ツール・ド・フランス
・区間通算3勝
クリテリウム・デュ・ドフィネ
・総合優勝 (2022, 2024)
・区間通算3勝
ティレーノ〜アドリアティコ
・総合優勝 (2019, 2023)
・区間通算4勝
イツリア・バスク・カントリー
・総合優勝 (2018, 2021)
・区間通算6勝
ツール・ド・ロマンディ
・総合優勝 (2018, 2019)
・区間通算1勝
ボルタ・ア・カタルーニャ
・総合優勝 (2023)
・区間通算2勝
パリ〜ニース
・総合優勝 (2022)
・区間通算4勝
UAEツアー
・総合優勝 (2019)
・区間通算1勝
ブエルタ・ア・ブルゴス
・総合優勝 (2023)
・区間通算2勝
リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ (2020)

スロベニアの旗 スロベニア選手権
 個人タイムトライアル (2016)
 個人ロードレース (2020)
獲得メダル
オリンピック
2020 東京 個人タイムトライアル
世界選手権自転車競技大会
2017 ベルゲン 個人タイムトライアル
最終更新日
2024年8月25日

プリモシュ・ログリッチPrimož Roglič1989年10月29日 - )は、スロベニアトルボヴリェ出身の自転車競技ロードレース)選手。元スキージャンプ選手。一時は「プリモシュ・ログリッチェ」とも表記された。

経歴

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2004年-2011年:スキージャンプ選手として活躍。2007年のノルディックスキージュニア世界選手権ではスロベニアチームの一員として団体優勝[2]、個人戦5位。2011年にはドイツオーベルストドルフフライングジャンプ台で183メートルを記録している。

2012年:スキージャンプ選手を引退。自転車ロードレース選手としてのトレーニングを始める。

2013年:アドリアモービルにてプロキャリアスタート。

2015年:クロアチア、スロベニアのレースで成績を残す。

2016年、チーム・ロットNL・ユンボに移籍。初出場のグランツールであるジロ・デ・イタリアの第1ステージ個人タイムトライアルで2位、第9ステージの個人タイムトライアルでは優勝し、一躍ビッグネーム入りを果たした[3]

2017年:ヴォルタ・アン・アルガルヴェでは並み居る強豪を抑えて総合優勝を獲得した[4]バスク一周第4ステージではゴール前2.5kmで飛び出し独走勝利[5]ツール・ド・フランス第17ステージではスロベニア人初のステージ優勝を達成した[6]世界選手権個人タイムトライアルでは2位に入る。

2018年、バスク一周にて総合優勝。ツール・ド・フランスでは、第19ステージにてダウンヒルにて総合勢を引き離し、2年連続の山岳ステージ優勝、総合3位に順位を上げた[7]。続く第20ステージの個人タイムトライアルにてクリス・フルームに表彰台の座を明け渡したが、結果総合4位とグランツールレーサーとしての地位を確立させた[8]

2019年、UAEツアーにて、初日のチームタイムトライアルを制し、第6ステージの標高1,458mジュベルジャイスでも勝利を収め、総合優勝を果たす[9]ティレーノ〜アドリアティコツール・ド・ロマンディでも総合優勝し、ステージレース3連勝。続くジロ・デ・イタリアでは本命と目されたものの、総合3位の結果に終わった。

同年、ブエルタ・ア・エスパーニャでライバル達に圧倒的かつ安定的な走りを見せ、自身初のグランツールでの総合優勝に輝く。

2020年、ツール・ド・フランスでは第4ステージで勝利を挙げ、総合3位に順位を上げた[10]。続く第9ステージで2着となり総合首位に立ち、初のマイヨ・ジョーヌ着用[11]。そのまま総合首位をキープし、第19ステージ終了時点で総合2位のタデイ・ポガチャルに57秒差をつけていた。しかし、第20ステージ山岳個人タイムトライアルで、ポガチャルから1分56秒タイムを失い首位陥落[12]。59秒遅れの総合2位という結果に終わった。

同年、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュではゴール前、勝利を確信し両手を上げたアラフィリップを僅かに差し切り、モニュメント初制覇[13]ブエルタ・ア・エスパーニャではステージ4勝を挙げ、2年連続で総合優勝とポイント賞を獲得した[14]

2021年、ツール・ド・フランスに出場したものの、第3ステージで落車した影響から、第9ステージを出走せずリタイヤ[15]。東京オリンピックの個人タイムトライアルで優勝を果たす[16]。ブエルタ・ア・エスパーニャでは、個人TT2勝を含むステージ4賞を挙げ、3連覇を果たした[17]

2022年、パリ~ニースで総合優勝を果たし幸先の良いスタートを切り、ツール・ド・フランスに出場するが、第5ステージで落車し脱臼[18]。総合争いから離脱し、結果的には第15ステージで出走せず棄権し、4連覇を目指すブエルタ・ア・エスパーニャへ向け回復を優先させることとなった[19][20]。4連覇を目指すブエルタ・ア・エスパーニャは、チームTTで優勝[21]し、ステージ1勝を挙げるが、一時は総合首位に立つ[22]が、レムコ・エヴェネプールに後れをとり追いかける展開が続く中、第16ステージのゴール直前で落車[23]。ゴールはしたものの、落車が響き翌第17ステージに出走せず、リタイヤした[24]

主な戦績

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2014年

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2015年

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2016年

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2017年

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2017年ツール・ド・フランスにて

2018年

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2019年

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2019年ブエルタ・ア・エスパーニャ表彰式にて

2020年

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2021年

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2022年

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2023年

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2024年

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グランツールの総合成績

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グランツール 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
ジロ・デ・イタリア 58 3 1
ツール・ド・フランス 38 4 2 DNF DNF DNF
ブエルタ・ア・エスパーニャ 1 1 1 DNF 3 1

脚注

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  1. ^ 『ciclissimo 2017 No.53 プロチームガイド選手名鑑』八重洲出版、51頁。2017年。
  2. ^ FIS公式ページ2007年ジュニア世界選手権団体ジャンプ結果
  3. ^ ジロ・デ・イタリア2016第9ステージ 雨が勝負を左右するキアンティTTでログリッチ勝利 ブランビッラが首位を守る
  4. ^ ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2017第5ステージ コンチネンタルチームのアンタネスが大金星 リードを守り切ったログリッチェが総合優勝
  5. ^ ブエルタ・アル・パイスバスコ2017第4ステージ 独走勝利した元スキージャンパーのログリッチェが0秒差の総合2位に
  6. ^ ログリッチェが超級ガリビエステージ制覇 アルが失速し、ウランが総合2位に浮上
  7. ^ 超級山岳オービスク峠の下りで飛び出したログリッチェが区間優勝&総合3位浮上
  8. ^ ツール・ド・フランス2018総括 新王者トーマスの戦いぶりと今後のグランツールへの期待
  9. ^ 標高1,458mのジュベルジャイスで勝利したログリッチェが総合優勝に王手
  10. ^ ツール・ド・フランス2020 第4ステージ ログリッチが大会最初の1級山岳フィニッシュを制する アラフィリップは首位キープ”. cyclowired (2020年9月1日). 2020年9月21日閲覧。
  11. ^ ツール・ド・フランス2020 第9ステージ 急坂マリーブランクで四強が飛び出す ポガチャルがステージ優勝し、ログリッチが首位に立つ”. cyclowired (2020年9月7日). 2020年9月21日閲覧。
  12. ^ ツール・ド・フランス2020 第20ステージ 山岳TTで歴史的な逆転を果たしたポガチャルが総合に王手 ポートが総合表彰台へ”. cyclowired (2020年9月20日). 2020年9月21日閲覧。
  13. ^ リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ2020 僅差で先着したログリッチがリエージュ初制覇 2番手アラフィリップは5位降格”. cyclowired (2019年10月5日). 2019年10月5日閲覧。
  14. ^ ブエルタ・ア・エスパーニャ2020第18ステージ アッカーマンが写真判定でベネットを下す ログリッチがブエルタ連覇を達成”. cyclowired (2019年11月9日). 2019年11月10日閲覧。
  15. ^ cyclowired (2021年7月4日). “昨年大会総合2位ログリッチがツールからリタイア 「このまま続けることに意味はない」”. cyclowired. 2022年9月8日閲覧。
  16. ^ cyclowired (2021年7月29日). “ログリッチ「困難を越え掴んだ勝利」デュムラン「限りなく金に近い銀」”. cyclowired. 2022年9月8日閲覧。
  17. ^ ログリッチが総合3連覇、最終個人TTでタイトルに花添える快勝|ブエルタ・ア・エスパーニャ | Bicycle Club, ロードレース”. FUNQ [ ファンク ] (2021年9月5日). 2022年9月8日閲覧。
  18. ^ cyclowired (2022年7月7日). “石畳に沈んだログリッチのマイヨジョーヌの夢 トラブルに見舞われ続けたユンボ・ヴィスマ”. cyclowired. 2022年9月8日閲覧。
  19. ^ https://twitter.com/jumbovismaroad/status/1548570888131723264”. Twitter. 2022年9月8日閲覧。
  20. ^ cyclowired (2022年7月18日). “ユンボ受難の一日 集団スプリントでフィリプセンが待望のツール初ステージ優勝”. cyclowired. 2022年9月8日閲覧。
  21. ^ cyclowired (2022年8月20日). “ユンボ・ヴィスマがブエルタ初日のチームTTを制す ヘーシンクが母国でマイヨロホ獲得”. cyclowired. 2022年9月8日閲覧。
  22. ^ cyclowired (2022年8月24日). “ブエルタがスペイン入国 登坂フィニッシュを制したログリッチがマイヨロホ獲得”. cyclowired. 2022年9月8日閲覧。
  23. ^ cyclowired (2022年9月7日). “ログリッチが落車する荒れた最終週初日 登坂で抜け出したピーダスンが大会2勝目”. cyclowired. 2022年9月8日閲覧。
  24. ^ cyclowired (2022年9月7日). “3年連続覇者ログリッチがをブエルタ・ア・エスパーニャをリタイア”. cyclowired. 2022年9月8日閲覧。

外部リンク

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