フルオレン
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フルオレン | |
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9H-フルオレン(許容慣用名) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 86-73-7 |
KEGG | C07715 |
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特性 | |
化学式 | C13H10 |
モル質量 | 166.22 |
外観 | 無色固体 |
密度 | 1.202, 固体 |
融点 |
116 °C, 389 K, 241 °F |
沸点 |
295 °C, 568 K, 563 °F |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
フルオレン (fluorene) は、有機化合物のひとつ。3環構造を持つ芳香族の炭化水素である。IUPAC名は 9H-フルオレンで、指示水素の位置を示して骨格を特定するために「9H-」が付与されている。
無色、無臭の固体で、可燃性である。紫外光を照射すると紫色の蛍光 (fluorescent) を示し、そのことが名称の由来となった。水には溶けず、ベンゼンやジエチルエーテルには溶ける。
コールタールに、高沸点の留分として含まれる。工業的にも合成される。トウモロコシの穂やエンジンの排気から検出される。
色素やプラスチック、殺虫剤の原料となる。フルオレノンやフルオレン-9-メタノールに直接変換される。
ポリ(フルオレン)は、有機エレクトロルミネッセンス (OLED) の発光剤として用いられる。フルオレンの共重合体は太陽電池として研究されている。