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フリー乗降制

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フリー乗降から転送)
フリー乗降区間が示されたバス路線図西鉄バス久留米
一部区間に「フリーバス区間」の表記がある。

フリー乗降制(フリーじょうこうせい)とは、路線バスにおいて、バス停留所以外でも路線上の任意の位置で乗降できる制度。自由乗降制(じゆうじょうこうせい)とも呼ぶ。また、その対象区間をフリー乗降区間自由乗降区間と呼ぶ。

バス事業者や路線によっては、降車は路線上の任意の場所で取り扱うが、乗車はバス停留所でしか取り扱わない場合もある。これをフリー降車制と呼び、その区間をフリー降車区間と呼ぶ。

解説

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正面方向幕の隣に"Hail and ride"ステッカーを掲出した英国デヴォンのバス
前面に「指定区間 自由乗降」のヘッドマークを掲げた山梨交通の路線バス

この制度は日本特有のものではなく、イギリスオーストラリアにおいても、"Hail And Ride" の名称で、同様のサービスが実施されている。

日本のバス事業者の中には、フリー乗降制を行う路線や区間を「フリーバス」と呼ぶ[1]例もある。

利用方法は、乗車時には、バスに向かって手を挙げるなどして運転手に合図する。降車時には、停車位置の50メートル手前までに、降車ボタンや口頭で運転手に停車場所を申し出る。ただし、道路交通法により駐停車が禁止されている場所や、停車すると危険な場所では乗降できない。

フリー乗降区間では後続車との接触事故を避けるため、バス事業者は路上や車体に、停留所以外でも停車することがある旨の掲示をして、他車への注意を促している。また見通しの悪い区間を運行する場合には、車外スピーカーから音楽などを流して、バスの接近を知らせることもある。

運賃は均一制の場合を除き、一般に乗降した区間の外側にある至近停留所(乗車時は手前の停留所、降車時は直後の停留所)を基準として適用する。[要出典]

日本の主な採用事業者

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北海道

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東北地方

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関東地方

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中部地方

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近畿地方

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中国地方

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  • 中鉄バス
  • 北振バス - ほぼ全ての路線の一部区間。
  • 琴浦町営バス - 東伯地区手は釛・斉尾団地バス停等以南、赤碕地区では竹ノ内バス停以南の区間。
  • 西ノ島町営バス
  • 中国バス - 西廻り呉ヶ峠線の一部区間。
  • 広島交通 - ひやま線(登山口 - 市川桧山)、筒瀬線(筒瀬小学校 - 柳瀬、フリー降車のみ)、今吉田線(小浜 - 今吉田公民館)。

四国地方

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  • 宇和島自動車 - 各路線ごとに定めた特定区間(概ね市街地及び幹線道路以外)。
  • 県交北部交通 - 柳瀬出張所(柳瀬第三)以北、小坂峠以北の区間。
  • 高知西南交通 - 市街地区間を除く全線。
  • 南国市 - 高知医大 - 久枝線の琴平神社通 - 浜改田 - 久枝間、植田線の領石 - 植田間(南国オフィスパーク内を除く)。

九州地方

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かつて実施していた路線

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脚注

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注釈

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  1. ^ 始発停留所を起点に21時以降最終まで実施。[要出典]
  2. ^ 久米南口 - 南白橿間において9時30分から15時30分の間と20時以降最終まで実施。[要出典]

出典

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  1. ^ フリーバスについて”. 北陸鉄道株式会社. 2015年12月15日閲覧。
  2. ^ フリー降車について:路線バス”. 網走バス株式会社. 2019年11月19日閲覧。
  3. ^ すぎなみ区役所. “関東バス「フリー乗降」実証実験を実施します(4年3月1日)”. 杉並区公式ホームページ. 2022年3月1日閲覧。
  4. ^ 西表島の路線バス”. 西表島交通. 2019年1月12日閲覧。
  5. ^ 2019年10月1日(火)ダイヤ改正について”. 丹後海陸交通. 2019年10月18日閲覧。
  6. ^ 天城峠の「フリー乗車区間」の廃止について”. 東海バス. 2022年5月15日閲覧。

関連項目

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