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フリオ・セサール・マルティネス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フリオ・セサール・マルティネス
基本情報
本名 フリオ・セサール・マルティネス・アギラール
通称 El Rey
階級 フライ級
身長 157cm
リーチ 160cm
国籍 メキシコの旗 メキシコ
誕生日 (1995-01-27) 1995年1月27日(29歳)
出身地 メキシコシティ
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 26
勝ち 20
KO勝ち 15
敗け 3
無効試合 3
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フリオ・セサール・マルティネス・アギラールJulio Cesar Martinez Aguilar1995年1月27日 - )は、メキシコプロボクサーメキシコシティ出身。元WBC世界フライ級王者。

来歴

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2013年5月21日、プロデビュー[1]

2019年3月23日、メテペクのセントロ・デ・エスペクタクロス・デル・レシエント・フェリアルでアンドリュー・セルビーとWBC世界フライ級挑戦者決定戦を行い、5回57秒KO勝ちを収め王者チャーリー・エドワーズへの指名挑戦権を獲得した[2]

2019年8月31日、ロンドンO2アリーナでWBC世界フライ級王者チャーリー・エドワーズと対戦し。試合は3回1分43秒マルティネスのKO勝ちをアナウンスされるが、試合のリプレイが会場に流れると最後のパンチはダウンしたエドワーズに浴びせられたことが明白。ファールと判断した立会人が裁定をノーコンテストに変更した。 [3][4]

2019年10月4日、モナコで王者エドワーズとの再戦が決まっていたが、エドワーズが減量苦を理由に王座を返上した[5]。返上して4日後に元WBC世界フライ級王者で2位のクリストファー・ロサレスとの王座決定戦が決定した[6]

2019年10月11日、エディー・ハーンのマッチルーム・スポーツ・USAと契約を結んだ[7]

2019年12月20日、アリゾナ州フェニックストーキング・スティック・リゾート・アリーナでWBC世界フライ級2位のクリストファー・ロサレスとWBC世界フライ級王座決定戦を行い、9回1分19秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[8]

2020年2月29日、テキサス州フリスコザ・フォードセンター・アット・ザ・スターでWBC世界フライ級5位ジェイ・ハリスと対戦し、12回3-0(116-111、115-112、118-109)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[9]

2020年8月15日、マックウィリアムズ・アローヨと対戦予定だったが、マルティネスが喉の感染症にかかったため試合を欠場することが7月20日に発表された[10]

2020年10月23日、メキシコのメキシコシティにてモイセス・カジェロスと対戦を予定していたが、前日計量でカジェロスがフライ級の規定体重である112ポンドを5.4ポンド(約2.4キロ)体重超過し計量失格となった為[11]、マルティネスが勝つか引き分けで王座防衛となるがカジェロスが勝っても王座獲得とはならないという変則条件で試合が行われ、マルティネスは2回TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。

2020年12月19日、フランシスコ・ロドリゲス・ジュニアと対戦予定だったが、マルティネスが病気になったため試合を欠場することが12月10日に発表された[12]

2021年2月27日、マックウィリアムズ・アローヨと対戦予定だったが、マルティネスが手を負傷したため試合を欠場することが試合が行われる2日前の2月25日に発表された[13]

2021年11月19日、ニューハンプシャー州マンチェスターでWBC世界フライ級暫定王者のマックウィリアムズ・アローヨと団体内王座統一戦を行うも、2回にマルティネスの偶然のヘッドバットでアローヨが右目をカットし、3回開始時にドクターストップによりノーコンテストとなった[14]

2022年3月5日、カリフォルニア州サンディエゴでローマン・ゴンサレスとWBC世界スーパーフライ級ダイヤモンド王座決定戦を行ったが、前日計量でマルティネスが1.4ポンドポンド体重超過し計量失格となった為[15][16]、マルティネスが勝っても王座は獲得できないという変則条件で試合は行われ、12回判定負けを喫した。この試合でゴンサレスは72万5千ドル(約9700万円)のファイトマネーを稼ぎ、マルティネスは25万ドル(約3300万円)のファイトマネーを稼いだが体重超過の罰金としてファイトマネーの20%を徴収された[17]

2022年6月25日、WBC世界フライ級暫定王者のマックウィリアムズ・アローヨと再戦予定だったが、試合が行われる3日前の6月22日マルティネスは体調不良で欠場した。マルティネスはアローヨとの対戦を、これまで2回欠場しており、今回で3回目の欠場となった[18]

2022年11月8日、同年12月3日にWBC世界フライ級暫定王者のマックウィリアムズ・アローヨと団体内王座統一戦で再戦予定だったが、アローヨが負傷して試合を欠場することが発表され[19]、代わりにサミュエル・カルモナと対戦することになった。

2022年12月3日、アリゾナ州グレンデールのヒラ・リバー・アリーナでWBC世界スーパーフライ級14位のサミュエル・カルモナと対戦し、12回判定勝ちを収め5度目の防衛に成功した[20]

2023年5月6日、メキシコハリスコ州グアダラハラエスタディオ・アクロンで行われたサウル・アルバレス 対 ジョン・ライダー戦の前座でWBA世界スーパーフライ級8位のロナル・バティスタと対戦し、11回1分TKO勝ちを収め6度目の防衛に成功した。

2023年12月16日、ミネソタ州ミネアポリスのアーモリーで開催されるShowtimeのボクシング最終回興行でアンジェリーノ・コルドバと対戦予定だったが、マルティネスにビザの問題が発生し、試合の2日前に中止となった[21]

2024年3月30日、ネバダ州ラスベガスT-モバイル・アリーナティム・チューキース・サーマンの前座のWBC世界フライ級タイトルマッチでWBC世界フライ級12位のアンジェリーノ・コルドバと対戦し、12回2-0(113-113、114-112×2)の判定勝ちを収め7度目の防衛に成功した。

2024年5月22日、WBC世界フライ級王座を返上したことが発表された[22]

2024年6月8日、アンジェリーノ・コルドバとの試合直前にネバダ州アスレチック・コミッションが行ったドーピング検査でマルティネスから禁止薬物の「S5利尿薬およびその他のマスキング剤」が検出されたため暫定出場停止処分が科せられたことが発表された[23]

2024年6月25日、コルドバ戦のドーピング検査で利尿薬とマスキング剤の3種類の禁止薬物の陽性反応が検出されたため、ネバダ州アスレチック・コミッションから9か月の出場停止処分及び、7万5000ドル(約1190万円)のファイトマネーの15%にあたる1万1250ドル(約180万円)の罰金が科せられ、試合結果も無効試合に変更された[24]

戦績

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  • プロボクシング:26戦20勝 (15KO) 3敗3無効試合
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2013年5月21日 2R 1:34 TKO フェルナンド・モンロイ メキシコの旗 メキシコ プロデビュー戦
2 2015年10月16日 4R 判定1-2 ホアキン・クルス メキシコの旗 メキシコ
3 2016年3月3日 2R 2:24 TKO セルヒオ・グラナドス メキシコの旗 メキシコ
4 2016年4月2日 2R 1:20 TKO レオナルド・バエス メキシコの旗 メキシコ
5 2016年7月9日 1R 1:02 TKO イスラエル・イスキエルド メキシコの旗 メキシコ
6 2016年8月13日 8R 判定2-0 ホアキン・クルス メキシコの旗 メキシコ
7 2016年10月1日 8R 判定3-0 ウーゴ・アギラール メキシコの旗 メキシコ
8 2017年1月17日 8R 判定3-0 エドガル・ソーサ メキシコの旗 メキシコ
9 2017年10月7日 1R 2:47 TKO マルビン・ディアス メキシコの旗 メキシコ
10 2017年12月16日 4R TKO マルティン・テクアペトラ メキシコの旗 メキシコ
11 2018年2月23日 6R 終了 TKO ホセ・バルデス メキシコの旗 メキシコ
12 2018年7月7日 2R 0:23 TKO イヴァン・フローレス メキシコの旗 メキシコ
13 2018年8月11日 1R 2:11 KO ファン・マルチネス メキシコの旗 メキシコ
14 2018年10月6日 1R 1:57 KO ビクトル・ルイス メキシコの旗 メキシコ
15 2019年1月26日 1R 1:52 TKO イルヴィン・オルダス メキシコの旗 メキシコ
16 2019年3月23日 5R 0:57 KO アンドリュー・セルビー イギリスの旗 イギリス WBC世界フライ級挑戦者決定戦
17 2019年8月31日 3R 1:43 NC チャーリー・エドワーズ イギリスの旗 イギリス WBC世界フライ級タイトルマッチ
18 2019年12月20日 9R 1:19 TKO クリストファー・ロサレス ニカラグアの旗 ニカラグア WBC世界フライ級王座決定戦
19 2020年2月29日 12R 判定3-0 ジェイ・ハリス イギリスの旗 イギリス WBC防衛1
20 2020年10月23日 2R 2:42 TKO モイセス・カジェロス メキシコの旗 メキシコ WBC防衛2
22 2021年6月26日 6R 1:00 TKO ホエル・コルドバ メキシコの旗 メキシコ WBC防衛3
22 2021年11月19日 3R 0:01 NC マックウィリアムズ・アローヨ プエルトリコの旗 プエルトリコ WBC世界フライ級王座統一戦
WBC防衛4
23 2022年3月5日 12R 判定0-3 ローマン・ゴンサレス ニカラグアの旗 ニカラグア WBC世界スーパーフライ級ダイヤモンド王座決定戦
24 2022年12月3日 12R 判定2-0 サミュエル・カルモナ スペインの旗 スペイン WBC防衛5
25 2023年5月6日 11R 1:00 TKO ロナル・バティスタ パナマの旗 パナマ WBC防衛6
26 2024年3月30日 12R NC アンジェリーノ・コルドバ ベネズエラの旗 ベネズエラ WBC防衛7
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獲得タイトル

[編集]

脚注

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  1. ^ Julio Cesar Martinez Aguilar 2020年5月5日参照
  2. ^ Cesar Martinez Blasts Out Andrew Selby, Gains WBC Shot BoxingScene.com 2019年3月23日
  3. ^ Charlie Edwards-Julio Cesar Martinez Changed To No-Contest BoxingScene.com 2019年8月31日
  4. ^ WBCフライ級戦は無効試合 ダウン後の加撃判明 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年9月1日
  5. ^ Charlie Edwards Vacates WBC Flyweight Title BoxingScene.com 2019年10月4日
  6. ^ Julio Cesar Martinez vs. Cristofer Rosales For Vacant WBC Title BoxingScene.com 2019年10月8日
  7. ^ Julio Cesar Martinez Inks Promotional With Eddie Hearn BoxingScene.com 2019年10月11日
  8. ^ Julio Cesar Martinez Breaks Down, Stops Cristofer Rosales in Nine BoxingScene.com 2019年12月20日
  9. ^ Julio Cesar Martinez Drops, Decisions a Very Game Jay Harris BoxingScene.com 2020年2月29日
  10. ^ Julio Cesar Martinez out of August 15th title defense with throat infection”. Bad Left Hook (2020年7月20日). 2022年8月6日閲覧。
  11. ^ Estrada vs Cuadras 2: Main and co-main on weight, Moises Calleros misses by 5.4 pounds”. Bad Left Hook (2020年10月22日). 2020年11月10日閲覧。
  12. ^ Julio Cesar Martinez out of Canelo-Smith co-feature with “non-COVID” illness”. Bad Left Hook (2020年12月10日). 2022年8月6日閲覧。
  13. ^ Canelo vs Yildirim: Julio Cesar Martinez vs McWilliams Arroyo fight canceled”. Bad Left Hook (2021年2月25日). 2022年8月6日閲覧。
  14. ^ WBCフライ級戦 マルティネスvs.アローヨまさかの無効試合 S・バンタム級2冠アフマダリエフ大勝”. ボクシング・ニュース (2021年11月20日). 2021年12月26日閲覧。
  15. ^ ロマゴンの対戦相手が体重超過! エストラーダ代役で出場のWBC世界フライ級王者マルティネス”. スポニチ (2022年3月5日). 2022年6月14日閲覧。
  16. ^ Chocolatito-Martinez Weigh-In Results; Main Event Subject To Same-Day Weigh-In”. Boxing Scene.com (2022年3月4日). 2022年6月14日閲覧。
  17. ^ Payouts from Gonzalez-Martinez card”. MMA Payout (2022年3月17日). 2022年6月14日閲覧。
  18. ^ Julio Cesar Martinez withdraws from McWilliams Arroyo rematch”. badlefthook.com (23 June 2022). 25 June 2022閲覧。
  19. ^ McWilliams Arroyo Injured, New Opponent Sought For Julio Cesar Martinez”. Boxing Scene.com (2022年11月8日). 2022年12月2日閲覧。
  20. ^ WBCフライ級王者J・Cマルティネス2-0勝ち 挑戦者のマラソン戦法に手を焼く”. ボクシングニュース (2022年12月4日). 2022年12月4日閲覧。
  21. ^ Julio Cesar Martinez vs. Angelino Cordova Postponed Due To Visa Issues”. Boxing Scene.com (2023年12月14日). 2023年12月24日閲覧。
  22. ^ マルティネスがWBCフライ級王座返上 3団体空位で王者はWBAユーリ阿久井政悟だけ”. ボクシングニュース (2024年5月23日). 2024年6月14日閲覧。
  23. ^ JULIO CESAR MARTINEZ SUSPENDED BY NEVADA COMMISSION FOR POSITIVE DRUG TEST SURROUNDING MARCH 30 WIN”. The Ring (2024年6月7日). 2024年6月14日閲覧。
  24. ^ Julio Cesar Martinez receives 9-month ban for PEDs”. ESPN.com (2024年6月25日). 2024年6月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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空位
前タイトル保持者
チャーリー・エドワーズ
WBC世界フライ級王者

2019年12月20日 - 2024年5月22日(返上)

空位
次タイトル獲得者
寺地拳四朗