フェルギノール

フェルギノール
	IUPAC名 Abieta-8,11,13-trien-12-ol
	系統名 (4bS,8aS)-4b,8,8-Trimethyl-2-(propan-2-yl)-4b,5,6,7,8,8a,9,10-octahydrophenanthren-3-ol
識別情報
CAS登録番号	514-62-5
PubChem	442027
ChemSpider	390582
UNII	N2CMM6X37M
ChEBI	CHEBI:78274 ;
ChEMBL	CHEMBL197308
	SMILES Oc1c(cc2c(c1)[C@]3(CCCC([C@@H]3CC2)(C)C)C)C(C)C;
	InChI InChI=1S/C20H30O/c1-13(2)15-11-14-7-8-18-19(3,4)9-6-10-20(18,5)16(14)12-17(15)21/h11-13,18,21H,6-10H2,1-5H3/t18-,20+/m0/s1 Key: QXNWVJOHUAQHLM-AZUAARDMSA-N ; InChI=1/C20H30O/c1-13(2)15-11-14-7-8-18-19(3,4)9-6-10-20(18,5)16(14)12-17(15)21/h11-13,18,21H,6-10H2,1-5H3/t18-,20+/m0/s1 Key: QXNWVJOHUAQHLM-AZUAARDMBU;
特性
化学式	C20H30O
モル質量	286.45 g mol−1
密度	1.0±0.1 g/cm3
融点	56 ～ 57 °C
	特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フェルギノール （Ferruginol）は、アビエタン型のジテルペンでアメリカスギであるセコイア(Sequoia sempervirens)の葉から分離された。

2005年に発表された研究でセコイアからのこの物質と他の種類の化合物は抗癌特性を有していて、試験管内で人間の結腸、胸、肺腫瘍の縮小、そして発癌遺伝子の縮小、その上癌細胞を変形させた。

具体的な効果は(増殖阻止（英語版）：増殖阻害濃度) は2～5μg/mLである^[1]。

フェルギノールは抗菌活性を有していることも見つかっている。[1]

フェルギノールの胃保護効果も顕著であった。[2]

参照

^ Son, Kh; Oh, Hm; Choi, Sk; Han, Dc; Kwon, Bm (Apr 2005). “Anti-tumor abietane diterpenes from the cones of Sequoia sempervirens”. Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 15 (8): 2019–21. doi:10.1016/j.bmcl.2005.02.057. PMID 15808460.