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ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド
Bis(2-methyl-3-furyl) Disulfide[1]
識別情報
CAS登録番号 28588-75-2
特性
化学式 C10H10O2S2
モル質量 226.32 g mol−1
外観 黄色の液体
匂い 肉料理[2]
ビタミン[3]
嗅覚閾値 0.00002ppb(水中)[2]
密度 1.22 g/cm3、液体
沸点

92 °C, 365 K, 198 °F

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ビス(2-メチル-3-フリル)ジスルフィド: Bis(2-methyl-3-furyl) Disulfide)は、有機硫黄化合物の一種。2つの2-メチルフランジスルフィド結合した構造である。ビタミンB1の分解により生じ、栄養ドリンクなどにおける、いわゆるビタミン臭の主な要因と考えられている[3]。他のジスルフィド化合物とともに、乳製品などの香料としても使用される[4]。調理した食肉からも生じ、嗅覚閾値は0.00002ppbと強い臭気を持つ[2]。日本の消防法では危険物第4類第3石油類に区分される[1]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 製品情報東京化成工業
  2. ^ a b c 井上重治『微生物と香り ミクロの世界のアロマの力』フレグランスジャーナル社、2002年8月1日、62頁。ISBN 4-89479-057-2 
  3. ^ a b 奥野製薬工業 ビタミン臭の低減 食品特許を読みあさろう(個人ブログ)2013年12月17日閲覧
  4. ^ 特開2008-92890(ekouhou.net)