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ニューイングランド (競走馬)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ニューイングランド[1]
2009年優駿スタリオンステーション種牡馬展示会にて
欧字表記 New England[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1997年4月4日[1]
死没 2015年2月5日(18歳没)[2]
サンデーサイレンス[1]
クラウンフォレスト[1]
母の父 Chief's Crown
生国 日本の旗 日本[1]
生産者 森牧場[1]
馬主 渡邊隆[1]
調教師 白井寿昭栗東[1]
競走成績
生涯成績 7戦4勝[1]
獲得賞金 4928万4000円[1]
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ニューイングランドとは日本競走馬種牡馬である。馬名の由来はアメリカ合衆国の北東部地域、ニューイングランドから。競走馬としては大成できなかったが、優秀な血統背景から種牡馬となり、しばらくは年間100頭以上の繁殖牝馬を集めた。

戦績

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初出走は1999年12月4日阪神競馬場での新馬戦であった。単勝1番人気に推されデビュー勝ちを飾るが、その後骨折し長期休養に入る。1年3か月後の2001年3月18日、阪神競馬場の500万下平場戦で復帰。ダートのレースは初めてだったが1番人気に応え、2着に6馬身差をつける圧勝で復帰戦を飾る。その後、900万下で2戦しともに2着。6月に入ると函館競馬場に滞在し、降級後の500万下特別、1000万下特別[3]を連勝する。7月22日、準オープンの身ながら函館記念に格上挑戦で出走。重賞勝ち馬が5頭出走するなか2番人気に支持されるが、勝ち馬ロードプラチナムに1秒差をつけられ7着に敗れた。その後は出走することなく2002年1月に日本中央競馬会 (JRA) の競走馬登録を抹消された。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[4]およびJBISサーチ[5]に基づく。

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手
距離(馬場) タイム
(上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1999 12. 4 阪神 3歳新馬 11 7 8 1.2(1人) 1着 四位洋文 54 芝2000m(良) 2:02.9 (34.8) -0.1 (キングザファクト)
2001 3. 18 阪神 4歳上500万下 10 7 8 1.8(1人) 1着 四位洋文 56 ダ1800m(良) 1:53.4 (37.7) -1.0 (トヨサンランボー)
4. 21 京都 4歳上900万下 15 2 3 1.7(1人) 2着 四位洋文 56 ダ1800m(良) 1:52.3 (38.6) 0.0 エイシンリーズン
5. 20 東京 富獄賞 900 12 8 12 1.7(1人) 2着 四位洋文 56 芝1600m(良) 1:33.7 (34.9) 0.1 ダイワサイレンス
6. 17 函館 湯川特別 500 15 4 6 1.2(1人) 1着 四位洋文 57 芝2000m(良) 2:01.7 (37.1) 0.0 (イングランドシチー)
7. 7 函館 STV杯 1000 8 5 5 1.7(1人) 1着 四位洋文 57 芝2000m(良) 2:02.0 (35.9) -0.1 (レディソーサリス)
7. 22 函館 函館記念 GIII 16 6 12 5.6(2人) 7着 本田優 53 芝2000m(良) 2:03.8 (38.0) 1.0 (ロードプラチナム)

種牡馬入り後

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2002年より優駿スタリオンステーション種牡馬入りした。魅力的な血統背景と、比較的安価に設定された種付け料、デビュー前の産駒が育成場で高い評価を受けたことで、2003年から2006年までは100頭を超す繁殖牝馬を集めた[6]。しかし繁殖牝馬の質が低く(CPIは0.69[6])、産駒の大半は地方競馬に流れた[7]中央競馬での産駒成績も低調であり[8]さらに自身が性病に感染したことなども重なって[要出典]2005年に自己最多の160頭[9](うちサラブレッド158頭[6]、アングロアラブ2頭[10])に達した種付け頭数は2007年には46頭[6]2008年には35頭[6]まで落ち込んだ。

2008年7月6日レオマイスターラジオNIKKEI賞を勝利し、産駒の中央競馬での重賞初勝利となった。

2012年から青森県のワールドファームで供用された。2015年2月5日死亡[2]

主な産駒

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血統

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ニューイングランド血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
父の父
Halo 1969
黒鹿毛 アメリカ
Hail to Reason 1958 Turn-to
Nothirdchance
Cosmah 1953 Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母
Wishing Well 1975
鹿毛 アメリカ
Understanding 1963 Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower 1964 Montparnasse
Edelweiss

*クラウンフォレスト
1990
栗毛 アメリカ
Chief's Crown 1982
鹿毛 アメリカ
Danzig 1977 Northern Dancer
Pass de Nom
Six Crowns 1976 Secretariat
Chris Evert
母の母
プレイメイト Playmate 1975
栗毛 アメリカ
Buckpasser 1963 Tom Fool
Basanda
Intriguing 1964 Swaps
Glamour
母系(F-No.) (FN:1-s) [§ 3]
5代内の近親交配 5代アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n ニューイングランド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月20日閲覧。
  2. ^ a b 2015年供用停止種雄馬一覧(PDFファイル)公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル、2016年1月31日、2016年6月2日閲覧。
  3. ^ この開催から収得賞金クラス分けが変更になり、900万下条件が1000万下条件になった。
  4. ^ ニューイングランドの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月20日閲覧。
  5. ^ ニューイングランド 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月20日閲覧。
  6. ^ a b c d e 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)|ニューイングランド - JBISサーチ、2016年6月2日閲覧。
  7. ^ 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系地方)|ニューイングランド - JBISサーチ、2016年6月2日閲覧。
  8. ^ 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系中央)|ニューイングランド - JBISサーチ、2016年6月2日閲覧。
  9. ^ 2004〜2006年のニュース - 株式会社優駿、2005年5月26日、2016年6月2日閲覧。
  10. ^ 種牡馬情報:世代・年次別(アラブ系総合)|ニューイングランド - JBISサーチ、2016年6月2日閲覧。
  11. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ニューイングランド|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年12月25日閲覧。
  12. ^ a b ニューイングランドの血統表”. netkeiba.com. 2017年12月25日閲覧。

外部リンク

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