ニューイングランド (競走馬)
ニューイングランド[1] | |
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2009年優駿スタリオンステーション種牡馬展示会にて | |
欧字表記 | New England[1] |
品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 牡[1] |
毛色 | 栗毛[1] |
生誕 | 1997年4月4日[1] |
死没 | 2015年2月5日(18歳没)[2] |
父 | サンデーサイレンス[1] |
母 | クラウンフォレスト[1] |
母の父 | Chief's Crown |
生国 | 日本[1] |
生産者 | 森牧場[1] |
馬主 | 渡邊隆[1] |
調教師 | 白井寿昭(栗東)[1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 7戦4勝[1] |
獲得賞金 | 4928万4000円[1] |
ニューイングランドとは日本の競走馬、種牡馬である。馬名の由来はアメリカ合衆国の北東部地域、ニューイングランドから。競走馬としては大成できなかったが、優秀な血統背景から種牡馬となり、しばらくは年間100頭以上の繁殖牝馬を集めた。
戦績
[編集]初出走は1999年12月4日、阪神競馬場での新馬戦であった。単勝1番人気に推されデビュー勝ちを飾るが、その後骨折し長期休養に入る。1年3か月後の2001年3月18日、阪神競馬場の500万下平場戦で復帰。ダートのレースは初めてだったが1番人気に応え、2着に6馬身差をつける圧勝で復帰戦を飾る。その後、900万下で2戦しともに2着。6月に入ると函館競馬場に滞在し、降級後の500万下特別、1000万下特別[3]を連勝する。7月22日、準オープンの身ながら函館記念に格上挑戦で出走。重賞勝ち馬が5頭出走するなか2番人気に支持されるが、勝ち馬ロードプラチナムに1秒差をつけられ7着に敗れた。その後は出走することなく2002年1月に日本中央競馬会 (JRA) の競走馬登録を抹消された。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[4]およびJBISサーチ[5]に基づく。
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | 騎手 | 斤 量 |
距離(馬場) | タイム (上り3F) |
タイム 差 |
勝ち馬/(2着馬) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1999 | 12. | 4 | 阪神 | 3歳新馬 | 11 | 7 | 8 | 1.2(1人) | 1着 | 四位洋文 | 54 | 芝2000m(良) | 2:02.9 (34.8) | -0.1 | (キングザファクト) | |
2001 | 3. | 18 | 阪神 | 4歳上500万下 | 10 | 7 | 8 | 1.8(1人) | 1着 | 四位洋文 | 56 | ダ1800m(良) | 1:53.4 (37.7) | -1.0 | (トヨサンランボー) | |
4. | 21 | 京都 | 4歳上900万下 | 15 | 2 | 3 | 1.7(1人) | 2着 | 四位洋文 | 56 | ダ1800m(良) | 1:52.3 (38.6) | 0.0 | エイシンリーズン | ||
5. | 20 | 東京 | 富獄賞 | 900 | 12 | 8 | 12 | 1.7(1人) | 2着 | 四位洋文 | 56 | 芝1600m(良) | 1:33.7 (34.9) | 0.1 | ダイワサイレンス | |
6. | 17 | 函館 | 湯川特別 | 500 | 15 | 4 | 6 | 1.2(1人) | 1着 | 四位洋文 | 57 | 芝2000m(良) | 2:01.7 (37.1) | 0.0 | (イングランドシチー) | |
7. | 7 | 函館 | STV杯 | 1000 | 8 | 5 | 5 | 1.7(1人) | 1着 | 四位洋文 | 57 | 芝2000m(良) | 2:02.0 (35.9) | -0.1 | (レディソーサリス) | |
7. | 22 | 函館 | 函館記念 | GIII | 16 | 6 | 12 | 5.6(2人) | 7着 | 本田優 | 53 | 芝2000m(良) | 2:03.8 (38.0) | 1.0 | (ロードプラチナム) |
種牡馬入り後
[編集]2002年より優駿スタリオンステーションで種牡馬入りした。魅力的な血統背景と、比較的安価に設定された種付け料、デビュー前の産駒が育成場で高い評価を受けたことで、2003年から2006年までは100頭を超す繁殖牝馬を集めた[6]。しかし繁殖牝馬の質が低く(CPIは0.69[6])、産駒の大半は地方競馬に流れた[7]。中央競馬での産駒成績も低調であり[8]、さらに自身が性病に感染したことなども重なって[要出典]、2005年に自己最多の160頭[9](うちサラブレッド158頭[6]、アングロアラブ2頭[10])に達した種付け頭数は2007年には46頭[6]、2008年には35頭[6]まで落ち込んだ。
2008年7月6日、レオマイスターがラジオNIKKEI賞を勝利し、産駒の中央競馬での重賞初勝利となった。
2012年から青森県のワールドファームで供用された。2015年2月5日死亡[2]。
主な産駒
[編集]- 2005年産
- レオマイスター(2008年ラジオNIKKEI賞)
- クラマテング(2008年鞆の浦賞、福山王冠、2009年 - 2011年福山桜花賞、2010年 - 2011年福山菊花賞、2011年 - 2012年福山大賞典、2012年大高坂賞)
- トーワヒヨシマル(2009年阪神スプリングジャンプ)
- 2006年産
- ネコパンチ(2012年日経賞)
- テイエムハリアー(2011年京都ジャンプステークス、2012年阪神ジャンプステークス、2013年京都ハイジャンプ)
- ミヤノオードリー(2009年九州大賞典、ロータスクラウン賞)
- エムザックローマン(2009年北日本新聞杯)
- 2007年産
- ジェットヴォイス(2013年雲仙岳賞)
血統
[編集]ニューイングランドの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 |
[§ 2] | ||
父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
父の父 Halo 1969黒鹿毛 アメリカ |
Hail to Reason 1958 | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah 1953 | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Wishing Well 1975鹿毛 アメリカ |
Understanding 1963 | Promised Land | ||
Pretty Ways | ||||
Mountain Flower 1964 | Montparnasse | |||
Edelweiss | ||||
母 *クラウンフォレスト 1990 栗毛 アメリカ |
Chief's Crown 1982 鹿毛 アメリカ |
Danzig 1977 | Northern Dancer | |
Pass de Nom | ||||
Six Crowns 1976 | Secretariat | |||
Chris Evert | ||||
母の母 プレイメイト Playmate 1975栗毛 アメリカ |
Buckpasser 1963 | Tom Fool | ||
Basanda | ||||
Intriguing 1964 | Swaps | |||
Glamour | ||||
母系(F-No.) | (FN:1-s) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | 5代アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
- 父サンデーサイレンスは13年連続で日本のリーディングサイアーとなった大種牡馬。
- 母クラウンフォレストは種牡馬ウッドマンの半妹で、本馬と同じく白井寿昭厩舎に所属し8戦1勝を挙げた。
- 本馬の半妹クラウンアスリートの産駒にハンソデバンド(共同通信杯)がいる[12]。
- 曾祖母イントリーギングから続く牝系に種牡馬プライベートアカウント、アサティス、リズムなどがいる。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “ニューイングランド”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月20日閲覧。
- ^ a b 2015年供用停止種雄馬一覧(PDFファイル)、公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル、2016年1月31日、2016年6月2日閲覧。
- ^ この開催から収得賞金クラス分けが変更になり、900万下条件が1000万下条件になった。
- ^ “ニューイングランドの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年8月20日閲覧。
- ^ “ニューイングランド 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年8月20日閲覧。
- ^ a b c d e 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系総合)|ニューイングランド - JBISサーチ、2016年6月2日閲覧。
- ^ 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系地方)|ニューイングランド - JBISサーチ、2016年6月2日閲覧。
- ^ 種牡馬情報:世代・年次別(サラ系中央)|ニューイングランド - JBISサーチ、2016年6月2日閲覧。
- ^ 2004〜2006年のニュース - 株式会社優駿、2005年5月26日、2016年6月2日閲覧。
- ^ 種牡馬情報:世代・年次別(アラブ系総合)|ニューイングランド - JBISサーチ、2016年6月2日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ニューイングランド|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年12月25日閲覧。
- ^ a b “ニューイングランドの血統表”. netkeiba.com. 2017年12月25日閲覧。