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ドゥンビア・セイドゥ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドゥンビア・セイドゥ
FCバーゼルでのドゥンビア (2016年)
名前
愛称 バネ
ラテン文字 Seydou Doumbia
基本情報
国籍 コートジボワールの旗 コートジボワール
生年月日 (1987-12-31) 1987年12月31日(36歳)
出身地 ヤムスクロ
身長 178cm
体重 74kg
選手情報
ポジション FW (ST, LW, CF)
利き足 右足
ユース
1999-2003 コートジボワールの旗 セントル・フォルマシオン・ディンテル
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2003-2006 コートジボワールの旗 ASアスレティック・ダジャメ
2004 コートジボワールの旗 ASECミモザ (loan)
2005 コートジボワールの旗 ASデンゲレ (loan)
2006-2008 日本の旗 柏レイソル 24 (3)
2008 日本の旗 徳島ヴォルティス (loan) 16 (7)
2008-2010 スイスの旗 ヤングボーイズ 64 (50)
2010-2015 ロシアの旗 CSKAモスクワ 95 (61)
2015-2018 イタリアの旗 ローマ 13 (2)
2015-2016 ロシアの旗 CSKAモスクワ (loan) 13 (5)
2016 イングランドの旗 ニューカッスル (loan) 3 (0)
2016-2017 スイスの旗 バーゼル (loan) 25 (20)
2017-2018 ポルトガルの旗 スポルティングCP (loan) 14 (0)
2018-2019 スペインの旗 ジローナ 17 (2)
2019-2020 スイスの旗 シオン 17 (6)
2021 マルタの旗 ハムルーン・スパルタンズ 5 (3)
通算 306 (159)
代表歴
2004-2005  コートジボワール U-19
2008-2017 コートジボワールの旗 コートジボワール 38 (9)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ドゥンビア・セイドゥDoumbia Seydou1987年12月31日 - )は、コートジボワールヤムスクロ出身の元サッカー選手。ポジションはフォワード

なお、コートジボワールは姓名の表記順が日本などと同じく姓・名の順であるため、「ドゥンビア」が姓で「セイドゥ」が名である。欧州移籍後は、欧米の表記順に従って名・姓の順に「セイドゥ・ドゥンビア(Seydou Doumbia)」と表記されることもある。ロシア・プレミアリーグ得点王に2度も輝き、2011-2012シーズンに記録した28得点は、ロシア・プレミアリーグの歴史の中で最多得点である。

来歴

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クラブ

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初期の経歴

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コロ・トゥーレディディエ・ゾコラサロモン・カルーなどを輩出したジャン=マルク・ギユーのアカデミー出身。10代前半から国内リーグでプレーし、2005年には18歳でコートジボワールリーグ得点王に輝く。その実績を買われて日本に呼ばれ、当初ヴィッセル神戸の練習に参加したが[1]、このときは家庭の事情により契約に至らず帰国。その後、2006年途中に柏レイソルに入団した。2008年徳島ヴォルティスレンタル移籍。徳島では16試合に出場し7得点を挙げエースとして活躍した。

2008年6月18日スイス・スーパーリーグBSCヤングボーイズへ移籍が決定。6月21日に行われたベガルタ仙台戦の前にサイン会を開いた。

BSCヤングボーイズ

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2008年8月24日、7節のFCアーラウ戦で初得点すると、その後は連携が深まるにつれて得点を量産。2009年2月から3月にかけて5試合連続得点するなど、終盤戦までに20得点を挙げて得点王となった。なお、32試合出場のうち先発出場は8試合のみであり、後半15~25分前後に途中出場することが多かった。したがってシーズン出場時間はわずか1370分のみであり、1得点あたりの出場時間は69分であった。

翌2009-10シーズンは出場した32試合中29試合で先発出場すると、30得点を挙げて2シーズン連続で得点王となった。

PFC CSKAモスクワ

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2010年1月4日、同年夏にロシアの強豪PFC CSKAモスクワに5年契約で移籍する事が発表された[2]。移籍金はgoal.comで1500万ユーロ、transfermarktで1000万ユーロと表記されている[3][4]。2010年8月1日、ロシア・プレミアリーグ第15節のFCスパルタク・モスクワ戦でロシアリーグデビューをした。試合は2-1でCSKAモスクワが勝利をしドゥンビアは得点を挙げることは無かったもののフル出場をした。2010年8月19日、UEFAヨーロッパリーグ 2010-11のプレーオフラウンドのアノルトシス・ファマグスタ戦でCSKAの選手として初の得点を挙げた。グループステージで同組となったセリエA所属のUSチッタ・ディ・パレルモ相手にはアウェーで2得点を挙げるなどして活躍。ロシア・カップ2010-2011の決勝ではアラニア・ウラジカフカス相手に2得点を挙げクラブの6度目のカップ戦優勝(最多)に貢献をした。

2011-12シーズンはレギュラーシーズンに23得点を決めて得点ランキングトップで折り返すと、上位8チームによるチャンピオンシップグループでも5得点を決めて、最終的に28得点(PK2得点)でリーグ得点王に輝いた。2012-13シーズン、2013-14シーズンは負傷による長期離脱を経験しているが、一方で試合数の割りに得点数は多く、得点力の高さを見せている。[5][6]

ASローマ

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2015年1月31日イタリアASローマに完全移籍した。CSKAモスクワに1440万ユーロ(約19億1000万円)の移籍金と最大150万ユーロ(約2億円)のボーナスが支払われ、2019年6月30日までの4年半契約を結んだ[7][8]

PFC CSKAモスクワ復帰

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2015年8月10日、PFC CSKAモスクワにレンタル移籍で復帰することを発表した[9][10][11]。レンタル期間は2015年の年末まで半年間だが、契約を2015-16シーズン終了時までに延長できるオプションも結んでいる。

ニューカッスル・ユナイテッド

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2016年2月1日、ニューカッスル・ユナイテッドFCへレンタル移籍[12]。リーグ戦3試合の出場に留まった。

FCバーゼル

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2016年6月29日、FCバーゼルに買取オプション付きのレンタルで移籍した[13]。リーグ戦で20得点を記録し、得点王を受賞した[14]

スポルティングCP

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2017年6月30日、スポルティングCPに買取オプション付きのレンタルで移籍した[15]

ジローナFC

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2018年8月28日、無所属のドゥンビアはジローナFCと3年契約を結んだ[16]

FCシオン

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2019年9月、FCシオンへの移籍が決定[17]。だが2020年3月、新型コロナウイルス感染症の影響により給与カットを打診され、それを断ったことで解雇された[18]

ハムルーン・スパルタンズFC

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2021年1月27日、ハムルーン・スパルタンズに6か月の契約で加入した[19]

代表

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2008年5月、キリンカップで来日したコートジボワールのA代表に初選出[20]。これは来日後にコートジボワール人選手がJリーグにいることを知った、当時のコートジボワール代表監督であるヴァイッド・ハリルホジッチが急遽招集したものであり、無名の新人にもかかわらず背番号10が与えられるなど多分に日本へのファンサービスに近い選出だったが、デビュー戦となった対日本戦では、ポスト直撃のシュートを放つなど活躍を見せた[21]。 スイスリーグでの活躍から代表にも選出されるようになり、2009年11月18日の親善試合・ドイツ戦では代表初ゴールも挙げた。 2010年5月11日、ワールドカップ南アフリカ大会代表候補30名に選出され、2010年6月1日12時(コートジボワール時間)、ワールドカップ本戦メンバーに選出された。

エピソード

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個人成績

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国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
コートジボワール リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
2000 ディンテル
2001
2002
2003 アジャメ
2004 ASECミモザ 14 11
2005 オディエンネ 20 15
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2006 35 J2 6 0 - 2 2 8 2
2007 J1 18 3 5 1 0 0 23 4
2008 徳島 10 J2 16 7 - - 16 7
スイス リーグ戦 スイス杯オープン杯 期間通算
2008-09 ヤングボーイズ 7 スーパー 32 20 6 5 - 38 25
2009-10 32 30 4 1 - 36 31
ロシア リーグ戦 ロシア杯オープン杯 期間通算
2010 CSKAモスクワ 8 プレミア 11 5 4 4 - 15 9
2011-12 42 28 1 0 - 43 28
2012-13 7 3 2 1 - 9 4
2013-14 22 18 3 0 - 25 18
2014-15 88 13 7 1 0 - 14 7
イタリア リーグ戦 イタリア杯オープン杯 期間通算
2014-15 ASローマ 88 セリエA 13 2 0 0 - 13 2
ロシア リーグ戦 ロシア杯オープン杯 期間通算
2015-16 CSKAモスクワ プレミア 13 5 0 0 - 13 5
イングランド リーグ戦 FLカップFAカップ 期間通算
2015-16 ニューカッスル・ユナイテッド プレミア 3 0 0 0 0 0 3 0
スイス リーグ戦 スイス杯オープン杯 期間通算
2016-17 バーゼル 88 スーパー 25 20 2 0 - 27 20
通算 コートジボワール
日本 J1 18 3 5 1 0 0 23 4
日本 J2 22 7 - 2 2 24 9
スイス スーパー 89 70 11 5 - 101 75
ロシア プレミア 108 66 11 5 - 119 71
イタリア セリエA 13 2 0 0 - 13 2
イングランド プレミア 3 0 0 0 0 0 3 0
総通算 253 148 24 12 5 1 282 161

その他の公式戦

国際大会個人成績
年度 クラブ 背番号 出場 得点 出場 得点
UEFAUEFA ELUEFA CL
2008-09 ヤングボーイズ 7 2 1 -
2010-11 CSKAモスクワ 8 5 4 -
2011-12 - 7 5
2013-14 - 2 2
2014-15 88 - 6 3
通算 UEFA 7 5 15 10
その他の国際公式戦

代表歴

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出場大会

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試合数

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  • 国際Aマッチ 38試合 9得点(2008年-2017年)[25]


コートジボワール代表国際Aマッチ
出場得点
2008 1 0
2009 3 1
2010 6 0
2011 3 0
2012 6 1
2013 1 0
2014 3 1
2015 11 2
2016 0 0
2017 4 4
通算 38 9

ゴール

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# 開催日 会場 対戦国 スコア 結果 大会
1. 2009年11月18日 ドイツの旗 ゲルゼンキルヒェン  ドイツ 1-2 2–2 親善試合
2. 2012年5月27日 フランスの旗 サン=ルー=ラ=フォレ  マリ 1-0 2-1
3. 2014年9月6日 コートジボワールの旗 アビジャン  シエラレオネ 1-1 1-1 アフリカネイションズカップ2015予選
4. 2015年1月20日 赤道ギニアの旗 マラボ  ギニア 1-0 1-1 アフリカネイションズカップ2015
5. 2015年10月9日 モロッコの旗 アガディール  モロッコ 0-1 0-1 親善試合
6. 2017年6月10日 コートジボワールの旗 ブアケ  ギニア 1-0 2-3 アフリカネイションズカップ2019予選
7. 2-1
8. 2017年9月2日 ガボンの旗 リーブルヴィル  ガボン 0-2 0-3 2018 FIFAワールドカップ・アフリカ予選
9. 0-3

タイトル

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クラブ

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PFC CSKAモスクワ
FCバーゼル
スポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガル
ハムルーン・スパルタンズFC

個人

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脚注

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出典

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  1. ^ 神戸、コートジボワール・ドゥンビア獲得へ大阪日刊スポーツ新聞社、2006年2月19日
  2. ^ Думбиа подпишет с ЦСКА пятилетний контрактchampionat.com、2010年1月4日
  3. ^ 本田のCSKAに元Jリーガーが加入Goal.com、2010年1月4日
  4. ^ transfermarkt.de
  5. ^ ドゥンビア、2カ月の離脱でCSKAに打撃”. UEFA.com (2012年8月17日). 2013年12月21日閲覧。
  6. ^ CSKA、ドゥンビア負傷で打撃”. UEFA.com (2013年9月2日). 2013年12月21日閲覧。
  7. ^ 柏、徳島でプレーした本田圭佑の元同僚FWドゥンビアがローマに加入soccerking 2015年1月31日
  8. ^ ローマ、本田の元同僚ドゥンビアの獲得を正式発表 さらにイバルボも?Goal.com 2015年2月1日
  9. ^ CSKAがドゥンビアのレンタル加入を発表…ローマ移籍後半年で出戻りにsoccerking 2015年8月11日
  10. ^ ドゥンビアのCSKAモスクワ復帰が決定。イタリア挑戦はわずか7ヶ月footballchannel 2015年8月11日
  11. ^ ドゥンビア、ローマからCSKAへの復帰が決定 レンタルが発表Goal.com 2015年8月11日
  12. ^ 元J戦士ドゥンビアのニューカッスル移籍が決定。プレミアで再起図るfootballchannel 2016年2月1日
  13. ^ ドゥンビアのバーゼル移籍が決定 ローマから買い取りオプション付きレンタル”. Goal.com (2016年6月29日). 2018年5月6日閲覧。
  14. ^ “元Jリーガー、欧州で5度目の得点王に! 今季20得点。過去には柏や徳島でプレー”. フットボールチャンネル. (2017年6月2日). https://www.footballchannel.jp/2017/06/04/post214428/ 2018年5月6日閲覧。 
  15. ^ “元JリーガーのローマFW、ポルトガルへのレンタルが決定。完全移籍OP付きでスポルティングへ”. フットボールチャンネル. (2017年7月1日). https://www.footballchannel.jp/2017/07/01/post219967/ 2018年5月6日閲覧。 
  16. ^ “El Girona fitxa el davanter Seydou Doumbia”. Girona FC Web Oficial. (2018年8月28日). http://www.gironafc.cat/noticia/el-girona-fitxa-el-davanter-seydou-doumbia 2018年8月29日閲覧。 
  17. ^ “世界は広い!…意外なクラブでプレーする元有名選手たち7選”. サッカーキング. (2019年9月24日). https://www.soccer-king.jp/news/world/20190924/982658.html 2020年9月8日閲覧。 
  18. ^ “若月所属のシオン、FWドゥンビアら9選手を突然解雇「解散状態」”. ゲキサカ. (2020年3月20日). https://web.gekisaka.jp/news/detail/?299883-299883-fl 2020年9月8日閲覧。 
  19. ^ Camilleri, Valhmor (2021年1月27日). “Watch: Seydou Doumbia completes move to Ħamrun Spartans”. SportDesk. https://sportsdesk.com.mt/2021/01/27/seydou-doumbia-completes-move-to-hamrun-spartans/ 2022年7月13日閲覧。 
  20. ^ コートジボワール代表ドゥンビア選手緊急追加招集のお知らせ徳島ヴォルティス公式サイト、2008年5月21日
  21. ^ 日本 1-0 コートジボワールスポーツ報知
  22. ^ 吉田誠一『フットボールの熱源 南米発 日本経由 中東行き』 日本経済新聞 2009年9月16日付
  23. ^ 毎日更新!柏レイソル広報日記2006年6月7日
  24. ^ 毎日更新!柏レイソル広報日記2009年6月4日
  25. ^ ドゥンビア・セイドゥ - National-Football-Teams.com

外部リンク

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