トミー・マクレイン
トミー・マクレイン Tommy McLain | |
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トミー・マクレイン (1966年) | |
基本情報 | |
生誕 |
1940年3月15日(84歳) アメリカ合衆国ルイジアナ州ジョーンズヴィル[1] |
ジャンル | スワンプ・ポップ |
職業 | 歌手 |
担当楽器 | ボーカル、キーボード、ベースなど |
活動期間 | 1959年 - |
レーベル | ジン・レコード、MSLレコード、クレイジー・ケイジャン・レコード、スターフライト・レコード、イェプ・ロック・レコード |
共同作業者 | クリント・ウェスト、ヴェルトーンズ、ブギ・キングス、リル・バンド・オ・ゴールド |
トミー・マクレイン (Tommy McLain、1940年3月15日 – )は、米国のスワンプ・ポップ・シンガー、ソングライター、ミュージシャン。1966年の「Sweet Dreams」のヒットで知られる。
来歴
[編集]1940年3月15日、ルイジアナ州北東部の町、ジョーンズヴィルに生まれた。 R&B、ケイジャンなどの影響を受けたルイジアナ州南部特有のスワンプ・ポップと称される音楽の第一人者のひとり。シンガーだが、キーボード、ベース・ギターなどもプレイする。
1959年、ジャック・アーノルド&ザ・フレームスに参加[1]。続いてシンガーのクリント・ウェストとともに、ヴェルトーンズ、ブギ・キングスといったバンドで活動した。ウェストとはブギ・キングスでのシングルの他、1965年にはクリント&トミー名義でシングル「Try To Find Another Man」もリリースしている[2]。
1966年、ドン・ギブソン作の「Sweet Dreams」をMSLレコードよりリリース。Billboard Hot 100で15位というヒットを記録した[1][3]。この曲は既にギブソンを始めファロン・ヤング、パッツィー・クラインらカントリー・ミュージシャンによってレコーディングされていたものの、マクレインのバージョンはこれらを凌ぐ売れ行きを見せた。
このヒットにより、マクレインは多くツアーに出るようになり、この時期サム・クック、ヤードバーズ、オーティス・レディングらとステージをともにした[3]。「Sweet Dreams」に続く大ヒットには恵まれなかったものの、1968年にはファッツ・ドミノの「Before I Grow Too Old」(ボビー・チャールズ作)のカバーがローカル・ヒットとなっている。
1970年代になると、マクレインは自身のバンドミュールトレインを結成[4]。ジン、クレイジー・ケイジャンなどのレーベルからシングルおよびアルバムのリリースを続けた。アバのカバー「Another Town, Another Train」など、新展開も見せるが、大きなヒットつながっていない。しかしながら、「No Tomorrow Now」はローカル・ヒットとなり、また彼の書いた「If You Don’t Love (Why Don’t You Just Leave Me Alone)」はフレディ・フェンダーが取り上げ、ヒットとなっている[4] 。
2022年、82歳にして43年ぶりとなる新作アルバム『I Ran Down Every Dream (邦題: 夢から醒めて)』をリリース。リル・バンド・オ・ゴールドのギタリスト、CCアドコックがプロデューサー、ギタリストとして全面サポート、同じくリル・バンド・オ・ゴールドで活動したウォーレン・ストーム(ドラムス)、スティーヴ・ライリー(アコーディオン、フィドル)を始め、サニー・ランドレスとの活動で知られるデイヴィッド・ランソン(ベース)、アイヴァン・ネヴィルらがバックを務めた。ゲストとして、エルヴィス・コステロとオーギー・マイヤーズが参加し、華を添えている。
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- 1975年 『Tommy McLain』(Jin)
- 1977年 『The Best of Tommy McLain』(Jin)
- 1977年 『Show Time』(Crazy Cajun)
- 1978年 『Friends In Show Business』(Crazy Cajun) ‘’with Freddy Fender’’
- 1979年 『Good Mornin’ Louisiana』(Crazy Cajun)
- 1979年 『Backwoods Bayou Adventure』(Starflite)
- 2022年 『I Ran Down Every Dream』(Yep Roc)
シングル
[編集]年 | 曲名 | レーベル |
1966年 | 「Sweet Dreams」
b/w 「I Need You So」 |
MSL 197 |
1966年 | 「Think It Over」
b/w 「I Can't Take It No More」 |
MSL 209 |
1966年 | 「I'm Gonna Cry」
b/w 「Am I That Easy To Forget」 |
Jin 213 |
1967年 | 「I'm Glad For Your Sake」
b/w 「(I'd Be) A Legend In My Time」 |
Jin 221 |
1967年 | 「I’ll Miss You」
b/w 「Sticks & Stones」 |
Jin 226 |
1968年 | 「Domino '68」
b/w 「Before I Grow Too Old」 |
Jin 228 |
1968年 | 「Together Again」
b/w 「Barefootin'」 |
Jin 229 |
1975年 | 「When A Man Loves A Woman」
b/w 「I Can't Take It No More」 |
Jin 317 |
1977年 | 「Jukebox Songs」
b/w 「Leaving This Town」 |
Crazy Cajun 2027 |
1978年 | 「I Cried」
b/w 「(Hey Mr. Bartender) Play Me Some Freddy Fender」 |
Crazy Cajun 2033 |
1979年 | 「(I Don't Love You) Since You Walked Out On Me」
b/w 「That's Good Enough For Me」 |
Starflite ZS8 4901 |
1979年 | 「Lose The Blues (Moody Man Mac)」
b/w 「It's Not Fun Anymore」 |
Starflite ZS9 4903 |
「No Tomorrow Now」
b/w 「Today I Started Loving You Again」 |
American Pla-Boy AP-1971-B | |
1980年 | 「They'll Never Take Her Love Away From Me」
b/w 「Lose The Blues」 |
Crazy Cajun 2044 |
1981年 | 「My Tears Are Falling Tonight Love」
b/w 「Before The Next Teardrop Falls」 |
Crazy Cajun 2055 |
1982年 | 「Everybody Fell Out Of Love With Me But You」
b/w 「Its Raining In Natchez」 |
Crazy Cajun 2059 |
1982年 | 「 Going Honky Tonkin'」
b/w 「It's The Same Ole' Thing」 |
Crazy Cajun 2063 |
1983年 | 「Old Honky Tonks」
b/w 「Jealous Woman」 |
Crazy Cajun 2065 |
1985年 | 「Parlez Vous France (I Want To Go With You)」
b/w 「Baby Dolls」 |
Crazy Cajun 2074 |
2022年 | 「I Hope」
b/w 「Greatest Show on Hurt」 |
Yep Roc SI-YEP-3053 |
脚注
[編集]- ^ a b c Bio-Tommy McLain (Music Enterprises, Inc.)
- ^ Clint & Tommy – Try To Find Another Man / Pea Patch (Discogs)
- ^ a b Chasing the dream: Swamp pop legend Tommy McLain won't let a second chance pass him, Jake Clapp, Aug 21, 2022
- ^ a b [ https://www.rollingstone.com/music/music-features/tommy-mclain-elvis-costello-collab-1338297/ How Elvis Costello Saved Tommy McLain From Playing Casinos, David Brown, April 19, 2022]
- ^ Tommy McLain Discography