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テイルズ・フロム・ザ・ハドソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『テイルズ・フロム・ザ・ハドソン』
マイケル・ブレッカースタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク パワー・ステーション[1]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル インパルス!レコード
プロデュース マイケル・ブレッカー、ジョージ・ウィッティ、パット・メセニー
専門評論家によるレビュー
マイケル・ブレッカー アルバム 年表
ナウ・ユー・シー・イット
(1990年)
テイルズ・フロム・ザ・ハドソン
(1996年)
トゥー・ブロックス・フロム・ジ・エッジ
(1998年)
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テイルズ・フロム・ザ・ハドソン』(Tales from the Hudson)は、アメリカ合衆国ジャズサクソフォーン奏者、マイケル・ブレッカー1996年に発表した、単独リーダー作としては4作目のスタジオ・アルバム

背景

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「ソング・フォー・ビルバオ」は、本作にも参加したパット・メセニーが1982年に録音したライブ・アルバム『トラヴェルズ』収録曲の再演で、「アフリカン・スカイズ」はブレッカー・ブラザーズ名義のアルバム『アウト・オブ・ザ・ループ』(1994年)収録曲の再演である[2]。ブレッカーの単独リーダー・アルバムとしては初めて、ウインドシンセサイザーを使用せず、テナー・サクソフォーンの演奏に絞り込まれた[2]

反響・評価

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アメリカの『ビルボード』では、ジャズ・アルバム・チャートで2位に達した[3]

第39回グラミー賞では、本作が最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞(個人またはグループ)を受賞し、収録曲「キャビン・フィーヴァー」は最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・ソロ賞を受賞した[4]スコット・ヤナウオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「若手のサクソフォーン奏者に多大な影響を与えたマイケル・ブレッカーは、この良質かつストレート・アヘッドなモダン・ジャズ作品で、自身が受けてきた影響を垣間見せた。"Midnight Voyage"における一部のパートは、驚くほどスタンリー・タレンタイン的、あるいはアーニー・ワッツジョン・コルトレーンといった彼のルーツを示している」と評している[5]

トラック・リスト

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特記なき楽曲はマイケル・ブレッカー作。

#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「スリングス・アンド・アローズ - Slings and Arrows」  
2.「ミッドナイト・ヴォヤージ - Midnight Voyage」(Joey Calderazzo)  
3.「ソング・フォー・ビルバオ - Song for Bilbao」(Pat Metheny)  
4.「ボー・リヴァージュ - Beau Rivage」  
5.「アフリカン・スカイズ - African Skies」  
6.「イントロダクション・トゥ・ネイキッド・ソウル - Introduction to Naked Soul」(Michael Brecker, Dave Holland)  
7.「ネイキッド・ソウル - Naked Soul」  
8.「ウィリー・T. - Willie T.」(Don Grolnick)  
9.「キャビン・フィーヴァー - Cabin Fever」  

パーソネル

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脚注

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  1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ a b 日本初回盤CD (MVCI-7)、2007年再発CD (UCCV-9318)共通ライナーノーツ(成田正、1996年4月)
  3. ^ Michael Brecker - Awards”. AllMusic. 2016年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月3日閲覧。
  4. ^ Michael Brecker - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2021年8月3日閲覧。
  5. ^ Yanow, Scott. “Tales from the Hudson - Michael Brecker”. AllMusic. 2021年8月3日閲覧。

外部リンク

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