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ツール・ド・フランス1972

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第59回 ツール・ド・フランス 1972
全行程 20区間, 3847 km
総合優勝 エディ・メルクス 108時間17分18秒
2位 フェリーチェ・ジモンディ +10分41秒
3位 レイモン・プリドール +11分34秒
4位 ルシアン・バンインプ +16分45秒
5位 ヨープ・ズートメルク +19分09秒
ポイント賞 エディ・メルクス 196ポイント
2位 リック・バンリンデン 135ポイント
3位 ヨープ・ズートメルク 132ポイント
山岳賞 ルシアン・バンインプ 229ポイント
2位 エディ・メルクス 211ポイント
3位 ジョアキン・アゴスティーニョ 163ポイント

ツール・ド・フランス1972ツール・ド・フランスとしては59回目の大会。1972年7月1日から7月23日まで、全20ステージで行われた。

みどころ

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3度目のジロ・デ・イタリアを制し、2度目のダブルツール及び、ジャック・アンクティルと並ぶ史上2人目の当大会4連覇がかかるエディ・メルクス

対するは前年、途中までメルクスを圧倒しながら、マイヨ・ジョーヌのまま無念のリタイアを余儀なくされたルイス・オカーニャシリル・ギマールヨープ・ズートメルクルシアン・バンインプレイモン・プリドールといった面々。

今大会の概要

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前半はギマールが健闘し、第7ステージまではマイヨ・ジョーヌを守る。また、オカーニャも2分48秒差の5位をキープし、これから本格的に始まる山岳ステージに大いに期待を持たせた。

しかしメルクスはピレネー超えの第8ステージを制し、ここでマイヨを奪取。ギマールに総合で2分33秒差をつけるが、総合3位に浮上したオカーニャは2分48秒差で続き、アルプスステージでは前年同様、メルクスとオカーニャの戦いが予想された。

アルプスステージに突入した第11・12ステージとも両者は譲らず。総合3分2秒差は変わらなかったが、第13ステージでメルクスは勝負に出る。イゾアール峠を先頭で通過したメルクスはライバルたちを完封し区間優勝。対してオカーニャはこの区間だけで1分41秒の差をつけられ、総合でも4分43秒差にまで広げられる。

さらに手を緩めることがないメルクスは二部構成となった第14ステージの前半でオカーニャに2分20秒の差をさらにつけてこの区間を制し、オカーニャはギマールにも抜かれて総合3位に転落。さらに力尽きた格好のオカーニャは同ステージ後半においてもメルクス、ギマール、ズートメルク、フェリーチェ・ジモンディらの集団についていけず、さらに5分19秒の差をつけられ総合5位に転落。そして第15ステージをもって棄権した。

激しく迫り来るオカーニャがいなくなったことでメルクスはさらに楽になったのか、第17ステージを終えた段階でギマールに7分58秒まで差を広げていた。そして第18ステージではギマールも棄権。ライバルたちが次々と戦線離脱する形となり、最終的にはやはりメルクスが圧勝。ついに史上2人目のツール4連覇。そして、2度目のダブルツール制覇を果たした。

総合成績

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順位 選手名 国籍 チーム タイム
1 エディ・メルクス ベルギーの旗 ベルギー モルテニ 108h 17' 18"
2 フェリーチェ・ジモンディ イタリアの旗 イタリア 10' 41"
3 レイモン・プリドール フランスの旗 フランス 11' 34"
4 ルシアン・バンインプ ベルギーの旗 ベルギー 16' 45"
5 ヨープ・ズートメルク オランダの旗 オランダ 19' 09"
6 マリアーノ・マルチネス フランスの旗 フランス 21' 31"
7 イヴェ・エザール フランスの旗 フランス 21' 52"
8 ジョアキン・アゴスティーニョ ポルトガルの旗 ポルトガル 34' 16"
9 ベルナール・テブネ フランスの旗 フランス 37' 11"
10 エドワード・ヤンセン ベルギーの旗 ベルギー 42' 33"

マイヨ・ジョーヌ保持者

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選手名 国籍 首位区間
エディ・メルクス ベルギーの旗 ベルギー プロローグ、第3(2)、第8-最終
シリル・ギマール フランスの旗 フランス 第1-第3(1)、第4-第7

外部リンク

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第59回 ツール・ド・フランス 1972