ソユーズMS-09
任務種別 | ISS乗員輸送 |
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運用者 | ロスコスモス |
COSPAR ID | 2018-051A |
任務期間 | 196日 17時間 50分 |
特性 | |
宇宙機種別 | ソユーズMS 11F747 |
製造者 | RKKエネルギア |
乗員 | |
乗員数 | 3人 |
乗員 | セルゲイ・プロコピエフ アレクサンダー・ゲルスト セリーナ・オナン=チャンセラー |
コールサイン | Altai |
任務開始 | |
打ち上げ日 | 2018年6月6日 11:12:41 UTC [1][2] |
ロケット | ソユーズFG |
打上げ場所 | バイコヌール宇宙基地 LC 1/5 |
任務終了 | |
着陸日 | 2018年12月20日05:02 UTC[3] |
着陸地点 | カザフステップ[3] |
軌道特性 | |
参照座標 | 地球周回軌道 |
体制 | 低軌道 |
ISSのドッキング(捕捉) | |
ドッキング | ラスヴェット天底側 |
ドッキング(捕捉)日 | 2018年6月8日13:01 UTC |
分離日 | 2018年12月20日01:42 UTC[3] |
dock時間 | 194日 12時間 41分 |
(左から) プロコピエフ, ゲルスト, オナン・チャンセラー ソユーズ計画 (有人宇宙飛行) |
ソユーズMS-09 (ロシア語: Союз МС-09) は2018年6月6日に打ち上げられたソユーズ宇宙船[1]。3人の第56次/第57次長期滞在の乗組員を国際宇宙ステーション(ISS)まで輸送した。MS-09は138回目のソユーズによる有人宇宙飛行である[4]。 ロシア人のコマンダ-とアメリカ人およびドイツ人のフライトエンジニアが搭乗した。このミッションは2018年12月20日05:02 UTCに完了した。
乗組員
[編集]地位 | メンバー [* 1] | |
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コマンダー | セルゲイ・プロコピエフ, RSA 第56次長期滞在 1回目の宇宙飛行 | |
フライトエンジニア 1 | アレクサンダー・ゲルスト, ESA 第56次長期滞在 2回目の宇宙飛行 | |
フライトエンジニア 2 | セリーナ・オナン・チャンセラー, NASA 第56次長期滞在 1回目の宇宙飛行 |
予備乗組員
[編集]地位[5] | メンバー | |
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コマンダー | オレグ・コノネンコ, RSA | |
フライトエンジニア 1 | デイヴィッド・サン=ジャック, CSA | |
フライトエンジニア 2 | アン・C・マクレイン, NASA |
空気漏れ
[編集]2018年8月29日の夜[6]、地上管制によってISSにわずかな空気漏れが通知された。軌道モジュールに2mmの穴が見つかり[7]、後に「低品質のパッチジョブで隠された」と宣言された[8]。恒久的な補修が考案されるまで、ロシア人クルーは一時的な密閉にカプトンテープを使用した。漏洩はエポキシ樹脂を基本とした修理キットで成功裡に密閉され、8月31日以来、それ以上の圧力の変化は起きていない[7][9]。2018年9月4日に、この穴はドリルによるものだったと発表されたが、不慮のものなのか、意図的なもの中は明確にされなかった[10]。ロシア当局は、おそらく軌道モジュールの製造プロセスでのある種のサボタージュによるものとの見解を示した[8]。ロシア当局は、NASAの乗組員の一人が穴をあけたとも推測している[11][12]。
2018年12月11日、コノネンコ(ソユーズMS-11で到着)とプロコピエフが船外活動を行い、外部船殻を調べるためにサーマルブランケットを切って断熱材を引っ張り出し、当該領域を撮影し、調査に使用する残留物のサンプルを取得した。この穴は、再突入前に投棄される軌道モジュールにあるので、帰還飛行が危険に晒されることはなかった[13]。MS-09乗組員の帰還は、ソユーズMS-10の打ち上げ失敗によって、ソユーズMS-11で次のクルーが到着するまで、しばらく延期された。MS-09は12月20日の05:03 UTCに着地した[3]。
その後、追加の報告と調査が実施された[14]。プロコピエフが、ドリル穴は内側から開けられていたと述べたと伝えられたが、それがいつ開いたのかは未だに不明である[15]。2019年9月、ロスコスモス長官のディミトリー・ロゴジンは、ロスコスモスは何が起きたのかを厳密に知っているが、当局はこの情報を秘密にしておくと主張した[16]。2021年4月20日、有名なロシア語タブロイド紙モスコフスキー・コムソモーレツは、ヴァディム・ルカシェヴィッチがフェイスブックに投稿した、この穴はセリーナ・オナン=チャンセラーが開けたという主張を掲載したが[17]、この主張はNASAによって異議が唱えられ、Ars Technicaによって「ばかげている」とされた[18]。
外部リンク
[編集]- ソユーズMS-09(55S)のミッション概要 (PDF) (JAXA ISS・きぼう広報・情報センター)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b Evans, Ben (June 6, 2018). “Soyuz MS-09 Launches U.S., Russian, German Spacefarers to Space Station”. AmericaSpace. December 4, 2018閲覧。
- ^ http://www.americaspace.com/2017/12/17/soyuz-ms-07-crew-launches-bound-for-six-month-space-station-increment/
- ^ a b c d Gebhardt, Chris (19 December 2018). “Soyuz MS-09 lands after unprecedented on-orbit repairs, inspections” (英語). 20 December 2018閲覧。
- ^ “Soyuz MS-07 Crew Launches, Bound for Six-Month Space Station Increment” (英語). AmericaSpace. (2017年12月17日) 2018年6月12日閲覧。
- ^ astronaut.ru (2013年). “Орбитальные полёты”. 2018年6月12日閲覧。
- ^ Gebhardt, Chris (30 August 2018). “Soyuz/Station atmosphere leak no threat to Crew as repairs continue”. 2021年10月11日閲覧。
- ^ a b Clark, Stephen (30 August 2018). “Cosmonauts plug small air leak on the International Space Station”. Spaceflight Now 2 September 2018閲覧。
- ^ a b Wehner, Mike (December 26, 2018). “What does it mean if the hole in the ISS was drilled from the inside?”. en:Boy Genius Report. December 27, 2018閲覧。
- ^ Roscosmos (2018年). “Роскосмос. Информационное сообщение”. 2021年10月11日閲覧。
- ^ Harwood, William (4 September 2018). “Russians investigate cause of Soyuz leak, focus on human error”. Spaceflight Now 5 September 2018閲覧。
- ^ “U.S., Russia Respond to Space Station Leak Rumors”. The New York Times. (13 September 2018)
- ^ “整備中過失でソユーズ宇宙船に穴か ロシア関係者「怠慢が原因」”. 産経ニュース. (2018年9月4日) 2018年9月5日閲覧。
- ^ Bergin, Chris. “Russian EVA examines hole repair area on Soyuz MS-09 – NASASpaceFlight.com”. NASASpaceflight.com 17 December 2018閲覧。
- ^ “Russian spacewalkers cut into Soyuz spaceship to inspect leak repair – Spaceflight Now”. 2021年10月11日閲覧。
- ^ Mandelbaum, Ryan F. (December 25, 2018). “Report: ISS Hole Drilled From the Inside, Cosmonaut Says”. Gizmodo. December 25, 2018閲覧。
- ^ “NASA mystery: Russians 'know exactly what happened' to hole on international space station” (英語). Express.co.uk. (23 September 2019)
- ^ “Whose holes are there in space? Moskovskij Komsomolets”. translate.google.com. 2021年4月30日閲覧。
- ^ Berger, Eric (12 August 2021). “Russia’s space program just threw a NASA astronaut under the bus”. Ars Technica 17 August 2021閲覧。