ストレンジャー (ビリー・ジョエルのアルバム)
『ストレンジャー』 | ||||
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ビリー・ジョエル の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | A&Rレコーディングスタジオ(ニューヨーク) | |||
ジャンル | ロック / ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア | |||
プロデュース | フィル・ラモーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ビリー・ジョエル アルバム 年表 | ||||
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『ストレンジャー』 (The Stranger) は、アメリカのシンガーソングライター、ビリー・ジョエルのスタジオ・アルバム。
概要
[編集]過去の4作でもそこそこの成功を収めていた彼にとって、全米アルバムチャートに於いて最高2位となった。この成功は、ジョエルと彼の曲を革新的手法で補ったプロデューサーのフィル・ラモーンの共同作業によるところが大きい。この実りある協力関係は、この後10年続く。
このアルバムからは、グラミー賞(最優秀レコード賞)を受賞した「素顔のままで」、アコースティック・バラードの「シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン」、若干の論議となった「若死にするのは善人だけ」、そして後にブロードウェイミュージカルの題材となった「ムーヴィン・アウト」がシングルカットされた。
自身最大の1000万枚を売り上げ、サイモン&ガーファンクルの『明日に架ける橋』を抜き、当時のコロンビアレコードで最も売れたアルバムとなった。
2003年にローリング・ストーン誌の「最も偉大な500のアルバム」に於いて、67位にランクイン。
2008年7月7日には、アルバム発売30周年記念として「THE STRANGER (2 CD Legacy Edition)」がDVD付きで発売された。この2枚組CDアルバムには、フィル・ラモーンによってリマスタリングされたオリジナル・スタジオ録音版と、もう1枚には1977年のカーネギー・ホールで行われたライブからの未発表音源などが収録されている。付属するDVDの方には、アルバムのプロモーション用に当時収録されたライブ風のビデオ・クリップや、BBCの60分番組「Old Grey Whistle Test」に出演した映像で、1978年当時にはイギリスのBBC 2でしか放送されなかった貴重な映像などが収録されている。
2018年12月26日には、アルバム発売40周年記念として2枚組CDと同じ音源を収録した「ストレンジャー 40周年記念デラックス・エディション」が発売された。DVDが排された代わりに1枚目がSACDハイブリッド仕様になり、SACD層にはテッド・ジェンセンのリマスターによる2000年DSDマスタリングとフィル・ラモーンのプロデュースによる5.1chサラウンド、CD層には同じくテッド・ジェンセンによる2011年デジタル・リマスターと日本初CD化となるナッソー・コロシアムでのライヴ音源5曲が収録されている。2枚目はBlu-Spec CD2仕様となっている。更に特典として78年初来日公演チケット、パンフレットや、アルバムからカットされた3枚のアナログ・シングル・ジャケットやオリジナルLP帯などが復刻収録されている。
ジャケット
[編集]ジャケット裏面にはビリーはじめバンドメンバー、プロデューサーのフィル・ラモーンがマンハッタンのイタリアン・レストラン「Guido's Restaurant」にて食事をする写真が使われた。(38thストリートと39ストリートの間)このレストランは「Supreme Macaroni pasta store」の店内奥に位置していたが、現在この建物は取り壊されている。なお、このレストランは映画「レオン」でも撮影に使われた。
収録曲
[編集]全曲ビリー・ジョエル作
- ムーヴィン・アウト (Movin' Out (Anthony's Song)) - 3分30秒
- ストレンジャー (The Stranger) - 5分10秒
- 素顔のままで (Just the Way You Are) - 4分52秒
- イタリアン・レストランで (Scenes from an Italian Restaurant) - 7分37秒
- ウィーン (Vienna) - 3分34秒
- 若死にするのは善人だけ (Only the Good Die Young) - 3分55秒
- シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン (She's Always a Woman) - 3分21秒
- 最初が肝心 (Get It Right the First Time) - 3分57秒
- エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム (Everybody Has a Dream) - 6分38秒
参加ミュージシャン
[編集]- ビリー・ジョエル - アコースティック・ピアノ、ボーカル、キーボード、シンセサイザー
- ダグ・ステッグマイヤー - ベース
- リバティ・デヴィート - ドラムス
- リッチー・カナータ - テナー/ソプラノサックス、クラリネット、フルート、オルガン
- スティーヴ・カーン - 6弦/12弦ギター、アコースティック・リズムギター、高音ギター
- ハイラム・ブロック - エレクトリックギター
- パトリック・ウィリアムズ - オーケストレーション
- ラルフ・マクドナルド - パーカッション(「ストレンジャー」、「素顔のままで」、「最初が肝心」、「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」)
- ヒュー・マクラッケン - アコースティックギター(「素顔のままで」、「イタリアン・レストランで」、「シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン」、「最初が肝心」、「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」)
- スティーヴ・バーグ - アコースティックギター(「素顔のままで」、「シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン」)、エレクトリックギター(「イタリアン・レストランで」)
- フィル・ウッズ - アルトサックス(「素顔のままで」)
- ドミニク・コルテス - アコーディオン (「イタリアン・レストランで」、「ウィーン」)
- リチャード・ティー - オルガン(「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」)
- フィービ・スノウ - コーラス(「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」)
- ラニ・グローヴス - コーラス(「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」)
- グウェン・ガスリー - コーラス(「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」)
- パティ・オースティン - コーラス(「エヴリバディ・ハズ・ア・ドリーム」)
順位、認定
[編集]アルバム
[編集]年 | 国 | チャート | 順位 | 週 | 認定 | 枚数 |
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1978 | アメリカ | ビルボードポップアルバム | 2 | 137 | ダイヤモンド[1] | 10,000,000+ |
1978 | オーストラリア | ケント・ミュージック・レポート | 2 | |||
1978 | 日本 | オリコン週間アルバムチャート | 3 | 75[2] | 370,000+[3] | |
1978 | イギリス | 全英アルバムチャート | 24 | 40 | ゴールド | 100,000+ |
シングル
[編集]年 | 国/地域 | シングル | チャート | 順位 |
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1978 | 北米 | 素顔のままで | ビルボードホット100 | 3 |
1978 | 北米 | 素顔のままで | ビルボードAC | 1 |
1978 | イギリス | 素顔のままで | 全英シングルチャート | 19 |
1978 | 北米 | ムーヴィン・アウト | ビルボードホット100 | 17 |
1978 | 北米 | ムーヴィン・アウト | ビルボードAC | 40 |
1978 | イギリス | ムーヴィン・アウト | 全英シングルチャート | 35 |
1978 | 北米 | 若死にするのは善人だけ | ビルボードホット100 | 24 |
1978 | 北米 | シーズ・オールウェイズ・ア・ウーマン | ビルボードホット100 | 17 |
1978 | 日本 | ストレンジャー | オリコン | 2 |
受賞
[編集]年 | 受賞 | 分野 |
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1978 | 素顔のままで | 最優秀レコード賞 |
発売歴
[編集]規格 | 発売日 | 発売元 | カタログナンバー |
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LP | 1977年9月 | コロンビア | JC 34987 |
LP(オーストラリア盤) | 1977年 | コロンビア (CBS) | SBP 237057 |
カセット | 1990年 | コロンビア | JCT 34987 |
CD | 1990年 | コロンビア | CK-34987 |
CD(リマスタ盤) | 1998年10月20日 | コロンビア | CK 69384 |
SACD | 2001年7月31日 | ソニー | CS 69384 |
出典
[編集]- ^ RIAA
- ^ “UKMIX - Forums - View topic - Japanese Charts-The Archives-”. ukmix.org. 2008年2月27日閲覧。
- ^ “a-ビリー・ジョエル (Yamachan Land: Albums Chart Daijiten -Billy Joel)”. 2012年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年2月27日閲覧。