スカイ・ハイ (曲)
「スカイ・ハイ」 | |
---|---|
ジグソー の シングル | |
B面 | ブランド・ニュー・ラヴ・アフェアー |
リリース | |
ジャンル |
ディスコ ポピュラー音楽 |
時間 | |
レーベル |
Splash Chelsea BASF/テイチク スプラッシュ/テイチク |
作詞・作曲 |
Clive Scott, Des Dyer 編曲:Richard Hewson |
プロデュース | Chas Peate |
チャート最高順位 | |
| |
「スカイ・ハイ」(Sky High)は、イギリスのポップ・ミュージック・グループ、ジグソーが1975年にリリースしたシングルである。
解説
[編集]この楽曲は1975年に封切したジミー・ウォング主演、香港・オーストラリア合作アクション映画「スカイ・ハイ(原題:The Man From Hong Kong)」のテーマソングとして制作され、Billboard Hot 100で最高3位、全英シングルチャートで最高9位を記録した。
2年後、日本ではメキシコ合衆国のプロレスラー・ミル・マスカラスが、全日本プロレスに参戦した際のリング入場のテーマ曲として流されたことをきっかけに大ヒットする。日本での発売元のテイチクは「出す前は売れるとは思わなかった」というが[1]、蓋を開けてみるとオリコンシングルチャートで総合チャート最高2位、洋楽チャートで1977年3月14日付から11週連続1位(1977年度の年間1位獲得)[2]を記録し、日本だけで公称120万枚[3]を売り上げた(オリコン調べでは約57万枚[4])。これ以後日本では、二匹目のドジョウを狙ったスポーツ関連の企画盤、便乗盤レコードが次々と発売されることになる[1]。
この楽曲には2つのバージョン、「メインタイトル」版と「シングルカット」版があり、後者はアップテンポで1分ほど短い。前者は映画のファーストシーンで用いられた。
フルオーケストラを駆使した華麗なサウンドとは裏腹に、歌詞の内容は「君に愛を捧げたのに、僕に嘘をつき、僕らの愛を空高く吹き飛ばした」と失恋を歌っている。
シングル盤
[編集]日本盤シングルは規格品番とB面曲が異なるいくつかの盤がある。1975年発売の「ブランド・ニュー・ラヴ・アフェアー」をB面曲としたもの(BASF/テイチク、規格品番:UP-499-B。1987年に同内容で再発盤(規格品番:YE-35-V)が発売されている)、1977年発売のピート・ジョンズ・オーケストラの「スポーツ行進曲」をB面曲としたもの(スプラッシュ/テイチク、規格品番:MA-90-BS。この盤のジャケットはミル・マスカラスの写真が使用されている)、1982年にトヨタ・ライトエースワゴンのCMイメージソングに起用されたことをきっかけに発売された「バック・アゲイン」をB面曲としたもの(スプラッシュ/テイチク、規格品番:T07S-7002)である。
カバーなど
[編集]イギリスの歌手ニュートン(ビリー・マイヤーズ)は1995年に、この曲をダンスカバーしてデビュー。オーストラリアではチャートのトップ10に入るほどのヒットとなった。
日本のロックバンドBEAT CRUSADERSは、この曲のカバーを行い、2005年にリリースされたアルバムMUSICRUSADERSに収録した。
イタリアのレコード会社 The SAIFAM Groupは、2000年に DJ Mikoによるカバーをプロデュースした。SAIFAMやイギリスのレコード会社クローン・レコードによるものを含むコンピレーションCDで聞くことができる。DJ Miko版は DJ KAYAにもリミックスされ、2006年にリリースされたDancemania TRE*SURE 10th Anniversary Special Editionなどに収録された。
イギリスのレコード会社オールマイティー・レコードはジグソー版のリミックスシングルを2006年にリリースし、同年リリースされたAlmighty Definitive 4にも収録された。
アメリカのヒップホップグループボーン・サグズン・ハーモニーはこの楽曲をFlow Motionでサンプリングし、2007年にリリースされたアルバムStrength & Loyaltyに収録された。
また、A TOUCH OF CLASSのNew York Cityという楽曲でもサンプリングされている。
代表的な楽曲の利用ケース
[編集]映画
[編集]- スカイ・ハイ - 前述のようにこの映画のために書き下ろされた。
テーマ曲として
[編集]- 前述のようにミル・マスカラスのリング入場のテーマ曲として知られており、マスカラス自身もリング上で歌ったこともある。彼が使ったことがきっかけで、日本においてこの曲に注目が集まった。ちなみに全日本プロレスにおいて使用されたのは「メインタイトル」版である。日本で初めて選手入場時に流れたテーマ曲でもある。
- 新日本プロレスのTV放送である『ワールドプロレスリング』(テレビ朝日)では、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの大会テーマ曲としてニュートンがカヴァーしたものを使用している。
- 鳥人間コンテスト選手権大会 - メインテーマとしても使用された。
- プロ野球では元阪神タイガースの八木裕、元読売ジャイアンツ〜北海道日本ハムファイターズの二岡智宏が登場曲として使用していた。
- サッカー・Jリーグでは、ガイナーレ鳥取がJFL時代から、試合前の出場選手紹介時のBGMとして使用している(但し、ジグソーのものではなく、カヴァーを使用)。
- プロボクシングでは元WBA世界スーパーフライ級王者清水智信が入場曲として使用していた。
- TBSラジオ・安住紳一郎の日曜天国内で不定期に実施されている「鳩レース・日曜天国カップ」放鳩時のスターティングテーマとして使用されている。
テレビコマーシャル
[編集]脚注
[編集]- ^ a b 「がんばれ具志堅! 歌手として…」『週刊読売』1977年9月17日号、19頁。
- ^ コンピレーション・アルバム『ナンバーワン70s ORICON ヒッツ』の裏ジャケット。ナンバーワン 70s 80s 90s オリコン・ヒッツも参照。
- ^ 【プヲタも注目】「スカイ・ハイ」大ヒット40周年企画 MUROの最新ミックスを含むREMIX&レア・コレクション発売、MURO Jigsaw(OTOTOY)、2017年08月02日18時05分。
- ^ “List of best-selling singles on the Japanese Oricon International Chart(1968-2000)” (Japanese). Original Confidence. 2008年9月24日閲覧。