スズキ・フロンクス
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スズキ・フロンクス WDB3S/WEB3S型 | |
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日本仕様車 | |
概要 | |
別名 | トヨタ・アーバンクルーザータイザー |
製造国 | インド |
販売期間 | 2023年4月24日 - |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアクロスオーバーSUV |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
プラットフォーム | HEARTECT |
パワートレイン | |
エンジン | |
モーター | WA06A型 |
最高出力 |
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最大トルク |
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変速機 | |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | トーションビーム式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,520 mm |
全長 | 3,995 mm |
全幅 | 1,765 mm |
全高 | 1,550 mm |
車両重量 |
965 - 1,060 kg(インド仕様) 1070 - 1,130 kg(日本仕様) |
フロンクス(FRONX)は、スズキのインド法人であるマルチ・スズキ・インディア(マルチ・スズキ)が生産・販売するクロスオーバーSUV。
概要
[編集]クーペスタイルと取り回しの良さを備えた新ジャンルのSUVとして開発されたモデル[1]で、マルチ・スズキの四輪車生産子会社「スズキ・モーター・グジャラート」で生産され[2]、インド国内市場の他、中南米・中東・アフリカに輸出もされるグローバルモデルとなっている[3]。
開発責任者の森田祐司によれば『(インドで生産し世界展開するコンパクトカーの)バレーノのSUV版』を念頭に開発が始められ[4]、実際にプラットフォームにはバレーノやスイフトで用いられているHEARTECTを採用している[5]。
インド仕様車には1.0 L・直列3気筒・DOHC12バルブ直噴ターボガソリンエンジンのK10C DiTCを搭載してマイルドハイブリッドを採用したモデルと、1.2 L・直列4気筒・DOHC16バルブ自然吸気ガソリンエンジンのK12Nとアイドリングストップシステムを搭載したモデルがある[5][1]。南アフリカ仕様車は1.5 L・直列4気筒・DOHC16バルブ自然吸気ガソリンエンジンのK15Bを搭載する[6]。
日本市場にも2024年10月16日に投入された[7]。日本市場においては同年4月に販売終了となったイグニス及びエスクードによって空いたSUVラインナップの穴を補完する役割を担うモデルとの見方がある[8]。
沿革
[編集]- 2023年
- 2024年
- 4月3日 - トヨタ自動車への本車種OEMモデルとなるアーバンクルーザー・タイザー(URBAN CRUISER TAISOR)をインドで世界初公開[12]。
- 7月1日 - スズキが同年秋頃に日本で発売予定であることを公表し[13]、ティザーサイトを公開。
- 7月25日 - 日本仕様のプロトタイプモデルによるメディア向け試乗会を開催したことを明らかにし、同日情報解禁[4]。
- 8月13日 - マルチ・スズキが日本向けの輸出を開始[14]。
- 10月16日 - 日本仕様を正式発表、同日発売開始[7]。
- 日本仕様はモノグレードの展開となる。パワートレーンはバーレーン向け・チリ向けと同じく[10][11]、1.5 L・直列4気筒・DOHC16バルブ自然吸気ガソリンエンジンのK15Cを搭載してマイルドハイブリッドを採用し、トランスミッションは6速ATを採用する[15]。
- バレーノをインド仕様のまま日本市場に投入して販売台数が伸びなかった反省を生かし、安全性能・先進機能を独自に日本向けに向上[4]。「デュアルセンサーブレーキサポートII」(単眼カメラ+ミリ波レーダー方式)と「低速時ブレーキサポート(前進・後退)」(超音波センサー方式、パーキングセンサーを兼ねる)の2つの衝突被害軽減ブレーキをはじめ、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能・停⽌保持機能付)、車線維持支援機能、ヘッドアップディスプレイ(カラー)、電動パーキングブレーキ、ブレーキホールドを標準装備とした。加えて、全方位モニター付メモリーナビゲーション(車載通信機を含む。パイオニア製[16])も標準装備、コネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応した。また、サスペンションや走行時の静粛性も日本向け独自のセッティングが行われた[4]。
- また、積雪地域が多い日本のニーズに配慮して、四輪駆動モデルを日本向けに独自設定[4]。四輪駆動モデルでは、スノーモード・グリップコントロール・ヒルディセントコントロールの3つのモードを搭載した。
- ボディカラーはモノトーンは標準色3色[注釈 1]とメーカーオプションの1色[注釈 2]、メーカーオプションのブラック2トーンルーフ5色[注釈 3]を設定。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c 『スズキ、インドで新型「ジムニー5ドア」、新型SUV「フロンクス」を発表』(プレスリリース)、スズキ、2023年1月12日。2024年2月18日閲覧。
- ^ "Suzuki Motor Gujarat achieves 3 million cumulative production" (Press release) (英語). Maruti Suzuki. 6 December 2023. 2024年2月18日閲覧。
- ^ "Maruti Suzuki begins export of Fronx" (Press release) (英語). Maruti Suzuki. 6 July 2023. 2024年2月18日閲覧。
- ^ a b c d e 内田俊一 (2024年7月25日). “【スズキ フロンクス】「バレーノ」の汚名返上? 新コンパクトSUVを日本に導入する理由”. Response.. 2024年7月25日閲覧。
- ^ a b c "Maruti Suzuki further strengthens its SUV line-up" (Press release) (英語). Maruti Suzuki. 12 January 2023. 2024年2月18日閲覧。
- ^ a b "Shape Your New – The all-new Suzuki Fronx" (Press release) (英語). Suzuki Auto South Africa. 17 August 2023. 2024年2月18日閲覧。
- ^ a b “スズキ、新型コンパクトSUV「フロンクス」発売 2WDが254万1000円、4WDが273万9000円”. Car Watch (2024年10月26日). 2024年10月16日閲覧。
- ^ “スズキが新型車「フロンクス」の情報を先行公開 クーペスタイルの新型コンパクトSUV”. web CG (2024年7月1日). 2024年7月1日閲覧。
- ^ "An SUV that matches your stride Maruti Suzuki launches FRONX from NEXA, starting+ at Rs. 7.46 Lakh" (Press release) (英語). Maruti Suzuki. 24 April 2023. 2024年2月18日閲覧。
- ^ a b "Launching New Fronx" (Press release) (英語). Mohammed Jalal & Sons. 28 September 2023. 2024年2月25日閲覧。
- ^ a b "SUZUKI SE ROBA LAS MIRADAS EN EXPERIENCIA E CON LA DEVELACIÓN DEL NEW FRONX HYBRID" (Press release) (スペイン語). Derco. 1 October 2023. 2024年2月25日閲覧。
- ^ “トヨタ、新コンパクトSUV『アーバンクルーザー・タイザー』をインドで発表”. レスポンス(Response.jp) (2024年4月4日). 2024年7月7日閲覧。
- ^ 『スズキ、コンパクトSUV 新型「フロンクス」先行情報を公開』(プレスリリース)スズキ、2024年7月1日 。2024年7月1日閲覧。
- ^ "Maruti Suzuki commences export of its award-winning SUV Fronx to Japan, a tribute to 'Make in India' initiative" (Press release) (英語). Maruti Suzuki. 13 August 2024. 2024年8月20日閲覧。
- ^ 世良耕太 (2024年7月25日). “妥協はしない──新型スズキ・フロンクス試乗記”. GQ JAPAN. 2024年7月25日閲覧。
- ^ 『パイオニアのカーナビゲーションが、スズキの「FRONX」に採用』(プレスリリース)パイオニア、2024年10月16日 。2024年10月21日閲覧。
関連項目
[編集]- スズキ・ビターラブレッツァ
- スズキ・グランドビターラ
- ホンダ・WR-V - 本車同様にインドで製造し日本で輸入販売されるSUV