スイス国鉄Ae3/5形電気機関車
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スイス国鉄Ae3/5形電気機関車 | |
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Ae3/5形10217号機 | |
基本情報 | |
運用者 | スイス連邦鉄道 |
製造所 | SLM 、セシュロン |
車両番号 | 10201 - 10226 |
製造年 | 1922 - 1925年 |
製造数 | 26両 |
引退 | 1979 - 1983年 |
投入先 |
Schnellzuglok 台地 シンプロントンネル(カートレイン) |
主要諸元 | |
軸配置 | 1'Co1' |
軌間 | 1,435 mm |
長さ | 12,320 mm |
高さ | 3,780 mm |
機関車重量 | 81 t |
動力伝達方式 | クイル式 |
主電動機 | 2台 |
最高速度 | 90 km/h |
出力 | 972 kW |
引張力 | 76 kN (63 km/hの時) |
備考 | 10217号機は鉄道記念物に指定 |
Ae 3/5は、1920年代から1980年代にかけて運用されたスイス連邦鉄道(スイス国鉄、SBB)の電気機関車である。機関車は車長がとても短く曲線通過において適していた。一部は1960年代に自動車列車をゴッダルド線シンプロントンネルで牽引した。
歴史
[編集]1920年代初頭、スイス国鉄は平坦線区の急行列車に3動軸で2000hpで最大時速90kmという要求に沿った機関車の提案をスイス内3社に出させた。ブラウン・ボベリはAe 3/6I、エリコンはAe 3/6II形、セシュロンはAe 3/5形を提案した。
Ae 3/5形が1922年から1925年にかけて生産された。
主要機器
[編集]ゴッタルト線で既に運用されていたBe 4/7形を基にした。機械部分はSLM、電装品はセシュロンが担当した。
機械部品
[編集]3軸はそれぞれが車体に装架された2台の高速回転する交流電動機によって駆動された。動力伝達方式はクイル式が採用された。最高速度は90km/hだった。
片側はボギー台車が使用された。最初は茶色で後にスイス国鉄標準の緑色になった。
電装品
[編集]菱形パンタグラフを2基搭載した。変圧器は車体の中央に設置された。軽量の機関車に仕上がったが不都合も生じた。
保存機
[編集]10217号機が動態保存されており、スイス国鉄歴史財団の指定する鉄道記念物に指定されている。