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シー・ユー・レイター・アリゲーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「レイター・アリゲーター」
ボビー・チャールズシングル
B面 On Bended Knee
リリース
規格 シングル
録音
[1][2]
ジャンル リズム・アンド・ブルース
時間
レーベル チェス・レコード 1609
作曲 ロバート・ギドリー
プロデュース ポール・ゲイテン[3]
チャート最高順位
14位 (米国 R&B) (1955年)
ボビー・チャールズ シングル 年表
Later Alligator
(1955年)
Why Did You Leave
(1956年)
ミュージックビデオ
Later Alligator - YouTube
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シー・ユー・レイター・アリゲーターSee You Later Alligator)は、ボビー・チャールズが作詞・作曲した楽曲。

オリジナルのチャールズによるレコーディングはチェスより1955年11月にシングルとしてリリースになり、R&Bチャートの14位のヒットを記録した[4]。同年12月に ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツがこれをカバー。翌1956年にリリースされると、ビルボードのポップ・チャートの6位の大ヒットとなり、チャールズのオリジナルの存在感を薄める結果となった[1]

ボビー・チャールズのバージョン

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10代の頃のチャールズは、友人と別れる際「さようなら」という代わりに「See you later, alligator」(「またね」を意味するsee you laterに語呂合わせでalligatorを付けている)というのが口癖だったが、ある日、友人の一人がそれに対し「After a while, crocodile」(同様の語呂合わせ)と返したことがインスピレーションとなり、チャールズはこの楽曲を20分で書き上げた[2][5]

チャールズは電話でのチェス・レコードのオーディションでこの曲を歌い、これを聴いた社主レナード・チェスは、チャールズとの契約締結を決断した[5]。チェスはニューオーリンズのコズィモ・マタッサのスタジオをレコーディング用に押さえたが、チャールズ本人の要望により、通常のスタジオ・ミュージシャンではなく、彼が当時一緒に活動していたザ・カーディナルズとレコーディングすることとなった[2]

レコーディングは1955年10月に行なわれ、翌11月に「Later Alligator」の名でシングル・リリースされた。この曲は、当時17歳だったチャールズのレコード・デビュー曲となった。デビューにあたり、彼は本名ロバート・チャールズ・ギドリーから末尾のギドリー姓を落とし、ボビー・チャールズと名乗った。

曲は12小節のブルースを基調としており、チャールズのバージョンはサックスをフィーチャーし、チャールズのバージョンはリズムやサックスをフィーチャーすることにより、ニューオーリンズR&B色を前面に押し出している。前年1954年にレコーディングされたギター・スリムの「Later for You, Baby」がこの曲のインスピレーションになっているのではないかとする意見も存在する[6]

参加ミュージシャン

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チャールズ自身によるリメイク

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チャールズは度々この曲のリメイクを行なっている。一つは1960年代のジュウェル/ポーラ時代(後にポニーキャニオン、英ウェストサイドのコンピレーションに収録された)[7]、1992年のニューオーリンズ・セッション(アルバム『Wish You Were Here Right Now』収録)、更には2001年のレコーディングがあり、これは2004年のアルバム『Last Train To Memphis』に収録された[8]

ビル・ヘイリーのバージョン

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「シー・ユー・レイター・アリゲーター」
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツシングル
B面 The Paper Boy (On Main Street, U.S.A.)
リリース
規格 シングル
録音
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル デッカ・レコード 9-29791
作曲 Robert Guidry
チャート最高順位
6位 (米国 Billboard Hot 100) (1956年)
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ シングル 年表
Rock-A-Beatin' Boogie
(1955年)
See You Later, Alligator
(1956年)
The Saints Rock 'N Roll
(1956年)[10]
ミュージックビデオ
See You Later, Alligator - YouTube
テンプレートを表示

チャールズのオリジナル盤リリースの翌月12月12日、ビル・ヘイリーはこの曲をレコーディングし[9]、1956年1月にシングル・リリースした[10]。彼らのバージョンは瞬く間にビルボード・チャートの6位を記録し、19週に渡ってチャートにとどまり続ける大ヒットとなった[11]。同年4月公開の映画『ロック・アンド・ロール/狂熱のジャズ』でもフィーチャーされた[11]

ヘイリーのバージョンは、チャールズのものと比較して、よりロックンロール的な仕上がりとなっている。

参加ミュージシャン

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その他カバー・バージョン

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アーティスト名 収録アルバム
1956年 ローレンス・ウェルク Lawrence Welk at Madison Square Garden
1964年 フレディ&ザ・ドリーマーズ You Were Mad for Me
1964年 ウェイン・ギブソン・ウィズ・ザ・ダイナミック・サウンズ ※シングル「Kelly」のB面
1986年 ドクター・フィールグッド ※シングル盤リリース
1990年 ザッカリー・リシャール Zack's Bon Ton
2008年 リトル・フィート・ウィズ・ジム・メイヤー Join the Band
2009年 ベス・マッキー I’m That Way
2017年 ザ・ブルージェイズ At Home with the Bluejays

[12]

出典

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  1. ^ a b Bobby Charles-Chess Masters (Be Bop Wino) 2024年7月18日閲覧
  2. ^ a b c Bobby Charles: Songwriter who composed 'See You Later, Alligator' (The Independent)
  3. ^ PAUL GAYTEN - TIMS (This Is My Story) 2024年8月21日閲覧
  4. ^ a b Later Alligator / On Bended Knee (RYM) 2024年7月18日閲覧
  5. ^ a b Bobby Charles – Louisiana Music Hall of Fame 2024年7月18日閲覧
  6. ^ Guitar Slim (TOPPERMOST) 2024年7月18日閲覧
  7. ^ Bobby Charles - Walking To New Orleans - The Jewel and Paula Recordings 1964-65 (Westside)ブックレット、著者:Paul Harris
  8. ^ Last Train To Memphis (PRPRCD016)ブックレット
  9. ^ a b c The Bill Haley Recordings File 2024年7月18日閲覧
  10. ^ a b Bill Haley – Discography (45cat) 2024年7月18日閲覧
  11. ^ a b ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ代表曲「Rock Around The Clock」に続くヒット曲「See You Later, Alligator」 2024年7月18日閲覧
  12. ^ Second Hand Songs: See You Later, Alligator 2024年7月23日閲覧